1 我が国水産業の将来展望の確立

(1)漁業生産構造の展望

 将来にわたって水産物の安定供給を確保するためには、効率的かつ安定的な漁業経営により漁業生産の大宗が担われる生産構造を実現することが必要です。このため、特に、零細な経営規模の経営体が多く、経営体数が急激に減少している沿岸漁業について、望ましい漁業生産構造の展望を提示し、周知に努めました。

(2)漁業経営の展望

 今後の漁業経営の展開方向についての関係者の共通認識を形成する観点から、地域や漁業種類の実情に応じた効率的かつ安定的な漁業経営の具体像について可能な限り明確にすることが重要であることを踏まえ、主たる漁業種類における経営のモデル例として漁業経営に関する展望を提示しました。