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ホーム > 分野別情報 > 漁港・漁場・漁村の整備 > 漁港漁場情報箱 > 漁港漁場漁村のメールマガジン > 漁港漁場漁村のメールマガジン  第16号


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漁港漁場漁村のメールマガジン  2006/12/6 VOL.016

目次

1.私からの本音トーク
水産庁漁港漁場整備部防災漁村課
課長補佐(沿構計画班担当)宇野 信也
2.「地域活性化の取組」
北海道開発局農業水産部水産課課長補佐 遠藤 仁彦
3.「話題の人」

沖縄県糸満市政策推進課技査 島袋 盛一

4.「受賞報告」

神栖市産業経済部農林水産課水産振興室係長 安藤 清之

5.会計検査の話題
6.ちょっといい話
  • 「都市漁村交流を考えるシンポジウムin金沢」の開催
  • シンポジウム「ウニを獲って藻場を回復しよう」の開催
  • 「第10回海岸シンポジウム」が開催されました 

 

1.私からの本音トーク

水産庁漁港漁場整備部防災漁村課

課長補佐(沿構計画班担当)宇野 信也

 

防災漁村課沿構計画班を担当している宇野と申します。平成16年4月から当課助成班に配属となり、今年の4月に沿構計画班に配置換えとなりました。この本音トークの原稿執筆依頼があった時、私などの文章をメールマガジンに掲載すると読者が減ったり、廃刊になったりするのではないか、などと抵抗はしてみたのですが、編集部の意志は大変に強固で、力及ばず説得されてしまいました。お目汚しではありますが、少々お付き合いください。

さて、漁業はいわゆる3K職業(きつい・きたない・きけん)の一つであると考えられています。

「板子一枚下は地獄」とか「怪我と弁当は自分持ち」などと漁業の危険さを言い表した言葉は古くからありましたし、海上保安庁の統計などを見ても、特に小型漁船の事故率は突出して高いことが明らかであることからも、小型漁船を用いる沿岸漁業は危険度の高い職業であるといわざるを得ないでしょう。

また、現在の漁業を取り巻く状況を見ると、目的とする漁獲物よりも無価値な混獲物やゴミの方が多く掛かってくることもしばしば見られ、操業を繰り返したり選別作業が多くなって重労働を強いられることにもなるでしょうし、少々の悪天候でも無理な操業をすることもあるでしょう。海水を被ったり魚の鱗や血などがついたり、漁船エンジンや機器類のグリースやオイルで汚れることも多いわけですから、残念なことですが漁業は3Kの代表職業といっても過言ではないでしょう。

漁業の生産活動の場というのは、当然ながら海上または海中ですから、山林や田畑、工場や倉庫などとは違って誰のものでもなく、しかも海面にも海中にも目に見える境界線はないので、いろいろな産業やレジャーに利用されており、また、陸上から有形無形の廃棄物などが流入したり、さらには過去において埋め立てなどで海そのものがなくなったりしたこともありました。それらの結果、海の中の環境が水棲生物にとっては好ましくない状態になっていることもしばしば起こりえます。公共水面であるが故の宿命ともいえましょうか。決して乱獲をしていないのに、あるいは積極的に資源管理を推進しているのに、漁獲量が増えてこないのは、海(海水)の利用を漁業だけが独占排他的にするわけにはいかないということも一因があるような気がします。

本来漁業とは、自然生産力に依存する資源の再生産部分を利用する環境持続型産業であるはずですが、自然生産力による資源増が少なくて漁業生産の増大に結びつかないのであれば、人為的に資源増大を図って漁獲増につなげるか、同じ漁獲量でも付加価値を付けるなどにより単価を上げて売り上げ額を増やすか、または経費を節減して利益を増やすということなどが考えられます。

そのような目的のため、築いそを造成したり、鮮度保持施設などを整備したりする事業が、強い水産業づくり交付金経営構造改善目
標、以前は「いわゆる沿構」として長く親しまれてきた事業です。

これらの事業が大いに活用されることで、漁業が「軽労働、稼げる、かっこいい」の3Kになることを願ってやみません。

 

2.地域活性化の取組

 漁港づくりを通じて、北海道の各地が少しでも活気のある漁業、漁村地域となるように取り組んでいる北海道開発局から、農業水産部水産課の遠藤補佐に「地域マリンビジョンによる地域の活性化」について紹介していただきます。

北海道開発局(全国で唯一国直轄で漁港整備をしている機関)では、北海道の水産業や漁村の将来像を示した「北海道マリンビジョン21構想」(平成16年策定)に基づいて地域版のマリンビジョンである地域マリンビジョンを公募しており、地域の目指す姿や取組内容に独創性や先駆性があるものをモデル地域として指定(現在7地域指定)しています。

地域マリンビジョンは、漁業関係者ばかりでなく、地域の商工関係者や観光関係者、農業関係者など地域の様々な人や組織の協働作業で議論されて作られています。

モデル地域でもある三石地域の取組を紹介します。

三石地域では、地産地消を主要なテーマとしてユニークなビジョンが出来ています。

一つの取組としては、地元水産物提供マップを商店や飲食店と協働して作成し、道の駅でそれを配布し、一目で食べられるところ、買えるところを分かるようにしました。また、飲料販売会社とも連携して、町内の自動販売機にそのマップを掲示してもらう取組も行っています。さらに、商店や飲食店では訪れたお客さんに対して、地元水産物の魅力を紹介するチラシを配布しています。

これらは一つの地域の取組の一例ですが、他に全道で20の地域が地域マリンビジョン活動を行っています。北海道開発局としては、水産基盤整備などを通じて漁港周辺の地域が活性化する場づくりを行い、地域のサポートを行っているところです。

 

★北海道開発局水産課のホームページ

    >>> http://www.hkd.mlit.go.jp/zigyoka/z_gyoko/suisangyou_01.html

 

3.「話題の人」

沖縄県南部の糸満漁港ふれあい公園(美々ビーチいとまん、糸満フィッシャリーナ)は、水産振興、海洋レジャー、観光拠点として本年供用開始され、先頃盛況のうちに今年の営業を終了しました。

沖縄にお越しの際にはお立ち寄りされるよう、糸満市政策推進課の島袋技査からPRさせていただきます。

糸満市は沖縄本島最南端に位置した、人工6万人の漁業の盛んなまちです。

昔は、糸満海人(うみんちゅ)は、小さなクリ船(サバニ)遠く外洋まで繰り出し、獲った魚を糸満女性(アンマー)達が遠く那覇のまちまで行商し生計をたてていました。

そんな海人のまち糸満に平成18年4月28日糸満漁港ふれあい公園(美々ビーチ)がオープンしました。

ふれあい公園はビーチとフィッシャリーナからなりますが、今回は美々ビーチいとまんを紹介いたします。

夏、沖縄のビーチではビーチパーティーと称してバーベキューは欠かせません。

ここ美々ビーチでもビーチ利用者の憩いの空間として整備された東屋や休憩所では海水浴の合間や炎天の灼熱を避けながら、また、夕焼けを眺めながらビーチパーティーに興じている人々で立錐の余地もないほどにぎわっています。

糸満市内や近隣の小中学生の遠足の場所として、また、ビーチサッカーやビーチバレー、お年寄りのデイサービスでの屋外活動など老若男女の幅広い層に利用され喜ばれています。さらに、全国高校生クイズ沖縄大会、ビーチサッカー大会2006沖縄県予選が開催される等、全国的なイベントの開催場所としても利用されています。

このようなこともあって、夏場のシーズンを終え、オープンから10月末までにすでに約12万人の来場を記録し、ふれあい公園は元より漁業のまち糸満市として大いに活況を呈しております。

また、隣接した糸満フィッシャリーナにはプレジャーボートが夕日をあびてスマートな船体を休め美々ビーチとのコントラストが美しい海辺の景観を醸し出しております。

全国のみなさま、家族や仲間達と一緒に沖縄の夏を美々ビーチいとまんにて満喫してみませんか。ご来場心よりお待ちいたしております。

 

★糸満市のホームページ

>>> http://www.city.itoman.okinawa.jp/index.html

★糸満漁港ふれあい公園のホームページ

>>> http://www.city.itoman.okinawa.jp/section/seisaku/marinovation/marinovation.htm

 

4.「受賞報告」

先月27日、波崎漁業協同組合の風力発電事業が水産業界初の新エネ大賞を受賞いたしました。この事業で活用されている風力発電施設整備には、水産庁の「新漁村コミュニティー基盤整備事業」(現在、強い水産業づくり交付金のうち漁村地域の活性化目標)を活用していただきました。

受賞報告とPRを、神栖市水産振興室の安藤係長からさせていただきます。

この度、波崎漁業協同組合の風力発電事業が、第11回新エネ大賞「新エネルギー財団会長賞」を受賞いたしました。この賞は、新エネルギー財団が、新エネルギーの普及促進を目的に平成8年度から公募により実施しているものですが、今回、波崎漁協の取組みがモデル事業として認められ、受賞となったものです。

今回の受賞には、次の3つのポイントがあったと考えています。

(1)漁港施設の電力消費を賄うための自家発電の視点から、電力需要に対応した規模の風車を導入したこと。

(2)地域の自然エネルギーを、地域で活動する漁協が、自らの施設のエネルギーとして活用する「新エネルギーの地産地消」といえる取組みであること。

(3)風力発電により漁港施設の電力費負担が軽減する直接的効果だけではなく、産地・魚ブランドのPR、漁港のイメージアップなど、風車を活用した付加価値効果があること。

風車は、漁港共同利用施設の中で最も電力を消費する製氷施設の附帯施設として導入しましたが、平成17年4月の稼動から1年を経過し、当初予想を上回る発電実績と、製氷施設の年間電力費の約50%にあたる電力費削減効果をあげています。

波崎漁協では、水産庁の補助事業を活用した事業スキームを広く開示していますので、ぜひ波崎漁港を訪れていただき、新たな漁港の景観をご覧いただければと思います。

海風丸(風車愛称:うみまる)が誕生してから、1年7ヶ月が経過しましたが、漁協電力部門の担い手として、風邪も引かず元気に回り続けています・・・・。

 

★波崎漁協のホームページ

>>> http://www.portland.ne.jp/~hasaki/

★海風丸のホームページ

>>> http://www.portland.ne.jp/~hasaki/umimaru/index.html


5.会計検査の話題

(1)今年の会計検査全般について

会計検査院は、11月10日に平成17年度決算検査報告を内閣に送付しました。

水産基盤関係では、不当事項として県営の漁港施設災害復旧事業が1件取り上げられています。

内容としては、台風により被災した防波堤のコンクリート製波止板を原形に復旧するにあたり、PC(プレストレストコンクリート)板をプレキャスト板と誤認したまま施工したため、所要の安全度が確保されていないというもので、単純なチェックミスが原因です。

県単独費により既に補強工事が済んでおりますが、水産庁としては、遺憾な事態と考えており、今後このようなことが再発しないよう、改めて事業を実施する皆さんに実施体制のチェックをお願いしたいと思います。

 

(2)漁港管理に関する問題について

18年次会計実地検査は、漁港環境整備事業及び海岸環境整備事業について重点的に検査されました。

計画課管理班の関係としては、漁港環境整備事業において、駐車場の利用、公園の植栽、公園等の管理について、不適切事例が多く指摘されました。

例えば、駐車場の目的外使用、公園の植栽が枯損し補植していない、排水路の管理が不適切で公園が冠水している等です。

特に問題となったものとしては、漁港環境整備事業で整備した多目的広場兼駐車場が地元自治会に管理委託され、当該地元自治会によって近隣住民の個人の駐車場として目的外に使用され、地元警察の車庫証明を得てナンバーや車検証の発給を受け、利用者から利用料を徴していたという事例がありました。

この事例については、補助金返還となる見込みです。

このような事態は、まことに遺憾なことであり、法令に基づき良好に維持管理している他の漁港管理者にまで、不要な疑惑を与えかねません。

以前、当メールマガジン7号にも書きましたとおり、今後とも漁港の維持管理、漁港施設用地の有効利用等に関する疑問等について
は、気軽に計画課の管理班に相談してください。

 

6.ちょっといい話

「都市漁村交流を考えるシンポジウムin金沢」の開催

全国各地には、その土地ならではの食材、歴史や風土を反映した料理などがあり、豊かで多彩な食の文化が形成されています。これらは地域を特色づける魅力の一つであり、観光資源としても見直されています。また、伝統ある優れた食文化を継承しようという活動が各地で見られます。

「海が育む食文化」をテーマに、海の食文化の継承、食の生産活動である漁業への理解、そして、これらを実現する都市と漁村の交流のあり方を考える「都市漁村交流を考えるシンポジウムin金沢」を開催します。ビッグコミック副編集長で漫画「築地魚河岸三代目」のプロデューサー御木基宏氏の特別講演などを予定しています。

ブリ、ズワイガニなど旬の味覚がいっぱいの金沢へ是非お越しください。

日時:平成18年12月16日(土曜日)    13~17時
会場:(財)石川県地場産業振興センター(金沢市鞍月2丁目1番地)
申込:(財)漁港漁場漁村技術研究所
FAX 03-5259-0552 又は メール gogokouryu@jific.or.jp
参加費:無料

 

詳しくは、こちらへ

★ホームページ「漁村へGO!」

>>> http://www.gyoson-go.com/

 

シンポジウム「ウニを獲って藻場を回復しよう」の開催

藻場が大規模に消失する『磯焼け』の原因の一つとしてウニによる食害があり、ウニの摂食圧をいかに効率的に抑えて藻場を復元するかが課題となっています。そこで、(独)水産総合研究センター水産工学研究所が主催となり、下記のシンポジウムを開催することとなりました。ウニ食害に関し、研究、行政、企業、漁業など幅広い分野の講演がありますので、ぜひご参加下さい。

日時:平成19年1月12日(金曜日)    10時~16時30分
場所:東京海洋大学「楽水会館」(東京都港区品川キャンパス)

 

なお、シンポジウムのプログラム等につきましては、後日、漁港漁場整備部ホームページに掲載する予定ですので、詳細につきましてはそちらをご覧頂くか、水産庁漁港漁場整備部整備課設計班までお問い合わせ下さい。

 

★漁港漁場整備部ホームページ

>>> http://www.jfa.maff.go.jp/j/gyoko_gyozyo/index.htm

 

「第10回海岸シンポジウム」が開催されました

去る11月7日、東京都千代田区の麹町会館において「明日の海岸のあるべき姿~海岸法50年をふり返りながら~」をテーマに、第10回海岸シンポジウムが開催されました。全国海岸事業促進連合協議会会長から挨拶の後、地方シンポジウムの開催報告、日大大学院首藤教授による基調講演、パネルディスカッションと進められました。

基調講演では、この100年間、津波・高潮・侵食の被害から日本人は何を学び、いかに対策を講じてきたか、また、これからの課題は安楽・安全・安心の3つの「安」のバランスの実現である等、海岸保全に関する貴重なお話を頂きました。パネルディスカッションでは、防災、環境、利用、地方行政、市民活動など、それぞれの観点からどのような海岸づくりを目指していくべきなのか、活発な議論が行われました。

どちらも写真や図などのスライドが活用され、参加者には聴覚のみならず、視覚にも訴えかける内容であり、印象深く、かつ、ためになる内容だったのではないでしょうか。

 

 

バックナンバー

平成17年9月から毎月発行している「漁港漁場漁村のメールマガジン」のバックナンバーを掲載しています。

★漁港漁場整備部ホームページからどうぞ

>>> 漁港漁場漁村のメールマガジン

 

編集後記

    正月に向けてマグロやエビの価格が上昇すると予想されています。一方ではサバやイワシの値が下がり、値頃感のある食材として売上げを伸ばしているそうです。資源の変化や海外との取引の関係などで相場は変化するとは言え、世界の動向が私たちの食卓に直結していると感じざるを得ない昨今の情勢です。

    報道では買い負けという言葉が目立つようになり、将来の食料供給にも不安を感じさせるところですが、逆に言えば、足下の産物にもっと目を向けるべき時代なのかもしれません。ピンチはチャンス、時代の変化の芽を敏感に感じる力が求められているのではないでしょうか。

    今年一年大変お世話になりました。どうぞ、よい年をお迎えください。
 

連絡先

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★発行:水産庁漁港漁場整備部防災漁村課
(〒100-8907    東京都千代田区霞が関1丁目2番1号)
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