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ホーム > 分野別情報 > 漁港・漁場・漁村の整備 > 漁港漁場情報箱 > 漁港漁場漁村のメールマガジン > 漁港漁場漁村のメールマガジン  第18号


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漁港漁場漁村のメールマガジン  2007/2/7 VOL.018

目次

1.私からの本音トーク
水産庁漁港漁場整備部計画課
課長補佐(企画班担当)大隈 篤
2.話題の人

愛媛県愛南町水産課課長 清家 久雄

3.平成18年発生災害について

4.平成18年度「立ち上がる農山漁村」が選定されました
5.ちょっといい話
  • 第2回食を考える国民フォーラムが開催されました
  • 出張先での話

 

1.私からの本音トーク

水産庁漁港漁場整備部計画課

課長補佐(企画班担当)大隈 篤

 

計画課に籍を置くこと早くも2年半。すでに最古参になりつつある企画班担当の大隈です。とは言え、ただ単に在籍が長いというだけで、未だ系統立てた仕事の取り組みが出来ているかというと恥ずかしい限りであり、気に病むところも多いのですが、本音トークということもあり、こんな自分が「水産」の世界に関わることの始点は何だったのか、また、それ故に感じる心理的葛藤(と言うほどのものでもないですが)が何なのかについて、少々カミングアウトさせていただきます。

私は父の仕事の関係で、小学校高学年の時期を離島の小さな漁村で過ごすことができました。元々の生物好きの延長で、夕刻に漁協へ水揚げに戻ってくる定置網船や一本釣り漁船等の漁獲物を見聞するのがその頃の日々の日課であり、これは何という魚か、どこでどんな方法で獲ったのか、どんな料理にするのか等の質問を漁師さん達に浴びせるそれはそれは小煩い小僧だったのですが、そのころ得た雑知識は未だに有効だったりするのは恐ろしいものです。

また、私も含めたその地の子供達にとって、「漁港」は当然のごとき「遊び場」でした。桟橋で釣りをし、生け簀の魚にちょっかいをかけ、倉庫でかくれんぼ、冷蔵庫の中で我慢くらべ、製氷機の氷でジュースを冷やし、係船岸壁で海水浴、係留中の漁船の舳先が飛び込み台代わり等々々。

これら数多の悪行を顧みるに「補助対象施設の使用目的及び管理責任、安全対策」云々と言い出したら私には微塵の立つ瀬もないわけですが、その故里の「漁港」は、そこに野積された漁網やトロ箱、様々なガラクタやらも含め、小ぎれいに整備された公園(田舎ですので有りもしませんでしたが)よりも遙かに魅力的な「遊び場」であり、確実に「学習の場」でもあったということです。

それに、いまだ忘れ得ぬ最大のものは、子供達のそんな悪さを多少の小言を言いつつも苦笑しながら許容してくれていた漁師のオッちゃん、オバちゃん達への恩義(?)で、それが私が水産分野の仕事に関わりをもつ根源となっているわけです。

ところで、水産業・漁村に関するハード整備やソフト対策等の支援メニューの充実度合いは、関係者の努力もあり進展著く、それは当然歓迎すべきことでありますが、一方その反対給付として、末端の漁村に何かしらの堅苦しさを生じさせていないかとふと感じることがあります。

我が国の経済体制や諸制度の中、公金による支援措置にはそれなりの制約が伴うのは当然の原則ですが、漁村に対する心情の根底が、現場の漁師さん達にはもっと気楽に魚を捕ることに励んでもらい、それでいて、大儲け出来きずとも穏やかに暮らしていけるような、そんなノスタルジックな風景への「夢想・幻想」である身としてはちょっと悩ましく思うこともあると、まあ、その程度の話ではありますが・・・・。

 

2.話題の人

去る1月26日、東京有楽町において「地域に根ざした食育コンクール2006」の表彰式がありました。地場の魚や水産業を通して地域社会を理解する「ぎょしょく教育」の実践で優秀賞を受賞した愛媛県愛南町から、活動内容を紹介していただきます。なお、愛南町では「外泊の石垣」が漁業漁村の歴史文化財産百選に選定されています。

愛南町は愛媛県の西南端に位置しており、平成16年10月に5町村が合併して新しく誕生した町で、タイ、ハマチ等の養殖漁業や漁船漁業等を中心とした県内でも有数の水産業の大変盛んな地域であり、県内唯一のカツオの水揚げ基地となっています。

水産業の盛んな町でありながら、町民の魚離れが進み、地元の魚や水産業について詳しく知らない人が多くなってきたという現状があったため、「愛南町ぎょしょく普及推進協議会」を設立し、町内の漁協や鮮魚店などの水産関係者が中心となり、愛媛大学の研究グループや役場、学校などさまざまな関係者が連携し「ぎょしょく教育」の活動を開始しました。

魚の種類や栄養などの知識とともに、漁獲から流通販売までの流れ、調理方法や地域の伝統的な食文化を学び、地元産の魚を食べることを通して、地域社会を理解する総合的な食育活動としての「ぎょしょく教育」を実施することで、単に「魚離れ」を是正するだけでなく、愛南町という地域のすばらしさを理解し、地域を誇りに思う子供や若い世代を地域ぐるみで育てていくことを目的に活動してきました。

「ぎょしょく教育」とは、1)魚触(魚の調理実習や魚に触れる等の体験学習)2)魚色(嘱)(魚の種類や栄養等の魚本来の情報に関する学習)3)魚職・殖(魚の生産・流通現場を知る学習)4)魚飾(飾り海老や祝い鯛などの伝統的な魚文化の学習)5)魚織(水産業に関連する組織に関する学習)のプロセスを踏まえて6)魚食に到達するという、系統的で総合的な魚・水産版の食育のコンセプトのもとに推進してきました。

「愛南町ぎょしょく普及推進協議会」が中心となり、町内の小学校や幼稚園で保護者を交えた事業展開を広げている一方で、地域の婦人部や保護者の指導により、各地域の小学校での「ぎょしょく普及事業」も継続的に行われています。

愛媛大学による事業実施後の効果測定も実施しており、その結果、魚に対する認識の変化とともに、魚食や地域の水産業に対する理解や評価が高まったという効果も表れており、今後も地域ぐるみで協力体制を築きながら持続的に総合的な「ぎょしょく普及事業」を推進していく計画です。

 

★愛南町のホームページ

    >>> http://www.town.ainan.ehime.jp/

食育コンクールの詳細は、こちらへ

★農林水産省ホームページプレスリリース

    >>> http://www.maff.go.jp/j/press/2006/20061215press_8.html

★漁業漁村百選ホームページ「外泊の石垣」〔PDF〕

    >>> http://www.gyokou.or.jp/100sen/100img/07sikoku/098.pdf

 

3.平成18年発生災害について

平成18年災    災害状況(金額単位:百万円)

 

報告

申請

決定

 

箇所数

報告額

箇所数

申請額

箇所数

決定額

負担法

290

23,531

284

19,058

284

15,586

暫定法計

172

510

5

31

5

29

漁業用

3

105

2

18

2

16

共同利用

169

405

3

13

3

13

一般関連

-

-

-

-

1

514

合計

462

24,041

289

19,089

290

16,129


皆さんこんにちは。災害対策班の守口です。今回は私たちが担当している漁港等の平成18年に発生した災害について、ご紹介させていただきます。

結果的には上の表のとおりで、災害として採択されたのは290件、161億2900万円でした(災害復旧事業は、予算の大半を当該年度(2月)の補正予算で対応しているので、暦年で取りまとめています)。

平成18年の特筆すべき災害は、10月6~9日にかけての低気圧で、東北、北海道を中心に漁港、水産業共同利用施設、漁船、養殖施設及び定置網等に大きな被害が発生し、水産関係被害(報告)額は404億円に達しました。

この低気圧は、中心気圧が大型台風並みの964hpまで発達して青森県の下北半島を襲い、3漁港の第1線防波堤(総延長約1300m)に甚大な被害をもたらしました。これによる全国の漁港等の被害額は118億円に上り、平成18年災全体の7割を超えることとなりました。

平成18年災の災害査定は22の道・県で290件に及んで、26班、延べ52人で行いました。数多くの災害が発生した10月の低気圧等の査定のため、年末は27日まで、年始は9日からと慌しく全国を駆け巡りましたが、1月19日に神奈川県を最後に無事終了することができました(災害査定官になられた皆さん大変ご苦労様でした)。

平成19年災も既に22日までに5件発生しています。災害復旧事業に対して、皆さんのご理解とご協力を今後ともよろしくお願いします。

4.平成18年度「立ち上がる農山漁村」が選定されました

メールマガジン10月号で、今年度の「立ち上がる農山漁村」事例募集のお知らせを行いましたが、このたび、1月17日に首相官邸において平成18年度第2回有識者会議が開催され、安倍内閣総理大臣、塩崎内閣官房長官、松岡農林水産大臣が出席され、「立ち上がる農山漁村」50事例が選定されました。

また、選定事例に他の団体の模範となるような支援・協力を行っている企業や大学等の団体から、8団体が「立ち上がる農山漁村~新たな力~」として選定されました。

会議では、応募事例の代表として、離島のハンディの中、農林水産物を核とした産業の活力と雇用の創出に取り組んでいる(株)ふるさと海士を含む4団体から各々の活動が紹介され、安倍総理をはじめ、各委員から斬新な発想と意欲的な活動を高く評価するコメントがありました。

漁村関係では、以下の7団体が選ばれ過去最多となりました。

  • 宮城県石巻市 あじ島冒険楽校
  • 新潟県佐渡市 南佐渡海洋公園管理組合
  • 福井県美浜町 (有)なぎさ会
  • 島根県海士町 (株)ふるさと海士
  • 山口県下関市 (有)フレッシュしおかぜの里
  • 徳島県美波町 伊座利の未来を考える推進協議会
  • 高知県黒潮町 黒潮カツオ体験隊

公募に際し、多くの地域からご応募いただいたことに、この場を借りて感謝申し上げるとともに、残念ながら選に漏れた地域の方にもこれまでの活動に敬意を表したいと思います。

 

詳しくは、こちらへ

★農林水産省ホームページプレスリリース

    >>> http://www.maff.go.jp/j/press/2007/20070117press_3.html

 

5.ちょっといい話

第2回食を考える国民フォーラムが開催されました

1月26日、上述の食育コンクールに引き続き、第2回食を考える国民フォーラム「五感を通じて学ぼう!-みんなで体験・教育ファーム」が開催されました。フォーラムでは、教育ファームを通じた農林漁業体験の推進、五感を通じて学べる教育ファームのあり方などについて、行政、教育関係者、生産者が集い、意見を交換しました。

「食に関する人間と動物の違い『栽培』『料理』『共食』をキーワードに体験活動を進めてきたところ子供たちが変わってきた」「命をいただくに加えて生き物や水や土に命を与える、両方向の関係を築くことが大事」「酪農体験の教材は牧場でも牛でもなく酪農家の生き様である」などの貴重な意見がありました。

また、教育ファームを継続的に行うために、「生産者の犠牲の上ではなく参加者がきちんと負担をすべき」「情報をまとめてかつ適確に発信すべき」「何らかの形で効果を数値化して示せないか」など、解決しなければならない課題がたくさんあることも指摘されました。

教育ファームとは、自然の恩恵や食に関わる人々の様々な活動への理解を深めること等を目的に、市町村、農林漁業者、学校などが一連の農林漁業体験の機会を提供する取組のことです。「食育推進基本計画」では、体験機会の提供に努めることとされており、平成22年度までの数値目標の一つに「教育ファームの取組がなされている市町村の割合の増加」が位置付けられているところです。

 

主催の「食を考える国民会議」については、こちらへ

★(財)食生活情報サービスセンターホームページ

    >>> http://www.e-shokuseikatsu.com/kokuminkaigi/index.html

教育ファームの取組については、こちらへ

★農林水産省ホームページ

「教育ファーム事例集」

    >>> http://www.maff.go.jp/j/syokuiku/s_edufarm/zireisyu/

 

出張先での話

計画課の山本です。先日、某県で講演をする機会をいただきました。それを聞いて下さった漁業士の方から、お手紙をいただきました。私一人の心に留め置けない重要な話ですので、ここに抜粋します。

「・・・私たち零細漁業者の現場の声として、実際にこれ以上の自然破壊が本当に必要かどうかということに疑問を感じます。今の漁業者の状況は、・・・悲惨な状態です。まず漁獲量は減少する。獲ってきた少ない魚は安値安定、追い打ちをかけるような燃油の高騰、こういう状態では漁に出る元気もでないというのが現状です。

・・・これからの漁港整備には、植樹ということが欠かせないのではと考えます。開発・整備によって樹木の伐採、護岸によって山からの栄養分は海に流れ込まなくなり、沿岸の子魚が育たない、海草類も芽立たない。当然、子魚を食する回遊魚も回遊しない。全国的な漁獲量の減少は、全国的な(沿岸の)整備に起因するところがあるのではないでしょうか。

漁師は漁があれば、たとえ港が整備されなくても、たとえ、労働負荷軽減施設がなくとも、しんどいことはないんです。元気になれるんです。まずは、国の最優先の事業は森林再生、しいては漁獲回復ではないかと思います。森林を豊かにすることが、必ず磯焼け対策にも充分に効果があると思います。

・・・(講演の)環境保全という話の中で、施工環境管理者はとても大事だと思います。・・・護岸(岸壁)の形状を考えてもらいたいと考えます。岸壁から子供が落ちても上がることもできない。それどころかつかまる場所もない。先日ももう少しでという事故が私共の地域でありました。・・・」

読者の皆様も、種々の思いがあるのではないでしょうか。皆様のお考えを、ぜひお便りください。

 

 

バックナンバー

平成17年9月から毎月発行している「漁港漁場漁村のメールマガジン」のバックナンバーを掲載しています。

★漁港漁場整備部ホームページからどうぞ

>>> 漁港漁場漁村のメールマガジン

 

編集後記

1月の漢字は?と聞かれれば、「嘘」や「偽」ということになるのではないでしょうか。不二家の品質管理の問題やあるある大辞典のねつ造問題では、次から次へと新たな問題が発覚しています。

企業のコンプライアンス=法令遵守が言われて久しいところです。この間、多くの会社で事件が発生しましたが、適確な対応ができていない例が続いているように感じます。消費者を欺くことは論外ですが、会社の危機にあって、古い体質や意識から抜け出すことができるかどうかが問われています。

書店にはコンプライアンスに関する本がたくさん並んでいます。官公庁にも通じるところがあると思いますので、読んでみようかなと考えています。
 

連絡先

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★発行:水産庁漁港漁場整備部防災漁村課
(〒100-8907    東京都千代田区霞が関1丁目2番1号)
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