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ホーム > 分野別情報 > 漁港・漁場・漁村の整備 > 漁港漁場情報箱 > 漁港漁場漁村のメールマガジン > 漁港漁場漁村のメールマガジン  第22号


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漁港漁場漁村のメールマガジン  2007/7/4 VOL.022

目次

1.私からの本音トーク
水産庁漁港漁場整備部計画課長 高吉 晋吾
2.話題の人
厚岸町産業振興課長 大崎 広也
3.漁港・漁場・漁村の整備の新たな『基本方針』と『長期計画』
4.能登地震における被災と対応状況について
5.漁業地域の防災力強化に向けた体制づくりについて

6.ちょっといい話

  • 「広村堤防」と「稲むらの火の館」
  • 「立ち上がる農山漁村」第4回選定募集のお知らせ

 

1.私からの本音トーク

水産庁漁港漁場整備部計画課長 高吉 晋吾 

皆さんこんにちは。4月1日付で計画課長になった高吉です。前職は水産施設災害対策室長でした。引き続きよろしくお願いいたします。

水産庁では、5月下旬から7月上旬にかけて、各都道府県から来年度の概算要求の内容をお聞きしています。

私も各課長さんから、各地域の水産業の実態や課題、重点事業を中心にじっくりとお話を伺っています。

大半の県に共通するのは、漁業生産量や額の減少、高齢化の進展、財政状況の厳しさといったことですが、中には、ようやく水揚げ減少にも歯止めがかかってきた、覆砂を進めてきた結果アサリの生産が回復してきた、統合市場の整備計画がまとまったといった嬉しい情報もあります。

また、各県で元気のある漁村とその理由についても聞かせていただいています。このように全国の実態を知ることから始めています。

さて、おかげさまで、6月8日には新しい漁港漁場整備長期計画が閣議決定されました。この長期計画は、水産業の抱える主要な課題に対応するために、この5カ年間で漁港・漁場・漁村の整備によって実現しようとしている目標と必要な事業量を示したものです。

これからは、各地域の具体的な取組が、長期計画の目標実現、ひいては水産業の課題の解決のために必要となります。私たちも様々な機会をとらえて計画の考え方を説明する予定ですので、各地域の皆さんにも、共通の目標に向かって一致協力して取組んでいただきますようお願いします。

長期計画等は、国際環境や全国の水産業を取り巻く情勢をふまえて検討されますが、具体的な施策づくりにあたっては、各地域の現状・課題やそれを解決しようという声が大きな原動力となります。

水産庁で地域の話を直接聞くことができるのは、都道府県の方を通じてである場合が多いため、このメルマガをお読みの市町村、漁業関係者の皆さんから、各県の担当者に地域の実情や考えていることをしっかりと伝えてください。

また、地域と水産庁を結ぶことを目的とするこのメルマガに直接情報や要望をお寄せください。

微力ですが、真摯に考え行動している地域を少しでも応援できるよう努力したいと思います。厳しいときであるからこそ、あきらめずに知恵と声を出しましょう。よろしくお願いします。

   

2.話題の人

厚岸町産業振興課長 大崎 広也

厚岸町は、釧路から東へ車で50分ほどの距離にあり、道東地方で最も早く開かれた所で、水産と農業が基幹産業であります。

特に水産は、沖合域に寒流と暖流が交わる好漁場が形成されているため、サンマ棒受網、サケマス流し網を中心とする沖合漁業と、豊かな漁場環境を創出している厚岸湾、厚岸湖を中心に昆布、カキ、アサリ、ホッキ、ウニ等の根付け資源を有する沿岸漁業とが協調しながら営まれ、また、北
洋漁場が近くに控えていることから、北海道有数の水揚げを誇っています。

寒冷地である北海道厚岸町でも、今の季節は産業活動が活発化し、草木の緑とともに一年中で最も躍動感のある時期です。

厚岸漁組直営の厚岸地方卸売市場での水揚げは、平成18年で(昆布を除く)34,292t、54億7千万円ほどです。

厚岸の魅力のひとつに、季節によって全国の食通がうらやむ水産物が水揚げされることと、市場の水揚げに換算すると20億がプラスされるというドル箱の売上げを誇る北海道有数の規模の漁協直営の直売店があります。

この直売店は、平成11年5月にオープンしたもので、厚岸漁港で水揚げされた新鮮な魚介類が販売されており、週末ともなると、道内外を問わず、たくさんの来訪客でおおいににぎわいます。

特産のカキとアサリは、通年販売を行っており、厚岸産は全道1位の出荷量を誇っています。特に、国内では例のないシングルシード方式により養殖される「カキえもん」は人気の商品です。

季節限定では、近海産、北洋産のサケ、マス、ホッキ、ホタテ、ツブの貝類、毛ガニ、秋の味覚のサンマ、イカなど新鮮で豊富な海産物が店頭に並んでいます。

時期によって殻ウニの限定特別販売もあり、季節によって新聞折込のチラシを見るのが楽しみです。

これからは、サンマの時期に入ります。厚岸の大黒島沖は、世界でも有数のサンマのエサとなるプランクトン類が多く集まり、良好なサンマの漁場を形成しています。

厚岸ブランド「大黒さんま」(形のよいものだけを船上で直接発砲詰めしたもので、味、鮮度ともに抜群です)の出荷時期までもうすぐ。直売店の卸込みチラシから目が離せない時期が当分続きます。

北海道に来られた際には、是非、厚岸の海の幸を堪能してみて下さい。

 

3.漁港・漁場・漁村の整備の新たな『基本方針』と『長期計画』

昨今の水産業・漁村を取り巻く情勢の変化を踏まえ、6月4日に『漁港漁場整備基本方針』を変更しました。

また、6月8日に、平成19年度から23年度までの事業の実施の目標と事業量を定めた『漁港漁場整備長期計画』が閣議決定されましたので、
お知らせします。

この新たな『基本方針』と『長期計画』では、整備の重点課題を明確にするとともに、環境の変化に柔軟に対応した整備の考え方などを盛り込んでおります。今後とも、皆様のご理解とご協力をお願い致します。

 

    基本方針及び長期計画の内容についてはこちらへ

    >>>  http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/19/060501-01.html

    >>>  http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/19/060801-01.html

 

4.能登地震における被災と対応状況について

さる3月25日に発生した能登半島地震により、震度6強を記録した石川県輪島市、穴水町を中心に、住宅家屋や地場産業、インフラ関係に大きな被害が出ました。

農林水産関係では水産関係が42漁港137箇所と最も大きな被害となっており、富来漁港や鹿磯漁港など岸壁舗装面の沈下、道路舗装面の亀裂、防波堤の沈下などが見られました。

漁業用施設については、船だまりの防波堤の沈下や養殖場の堤防のひびわれなどが見られた他、荷捌き施設など共同利用施設の破損、集落排水施設の被害がでております。

これに対して、地震直後から担当官及び専門家を現地に派遣し、現地調査及び技術支援を実施してきました。

また、漁業操業に支障が生じないよう、応急工事を実施し、5月からの盛漁期を迎えて、通年どおりの漁業活動が行われているところです。

本格的な復旧につきましては、既に現地災害査定を実施してきており、引き続き県及び市町と密接な連携を図りながら、早期復旧・復興に努めることとしております。

能登半島地震について、局地激甚災害の指定を行うことになりましたが、現行の指定基準では直ちに適用することが困難であることから、その指定基準の改正を行いました。

その結果、災害発生から一ヶ月以内で局地激甚災害の指定を実施し、石川県6市町が災害復旧事業の国庫補助のかさ上げなどの特別な財政援助等の適用を受けることになります。

能登半島地震では、孤立化した深見地区の漁業集落の住民が、近隣の鹿磯漁港へ海路で避難したことが報告されました。大規模地震や津波の襲来等が懸念される中で、沿岸部に位置する漁港や漁村の防災力強化の重要性とともに、漁港のネットワーク機能の活用が認識された次第です。

 

5.漁業地域の防災力強化に向けた体制づくりについて

「災害に強い漁業地域づくりガイドライン」では、災害が起きた時の被害を最小に抑えるための重要な取組のひとつとして、漁業地域防災協議会(仮称)の組織化を提言しています。

この協議会は、行政だけでなく地域の防災にかかわる組織や住民の方々などが集まり、防災知識の共有、地震・津波発生時の避難行動、災害支援のあり方の検討や防災訓練の実施など、必要な取組を進める地域防災活動の核となる場です。

名称については必ずしもこれに限るわけではなく、「地震・津波防災検討会議」などがあります。

漁業集落環境整備事業において、地震防災対策の強化を図るため、避難地、避難路など防災関連施設の整備を図る場合は、この協議会設置が必要となります。

この漁業地域防災協議会(仮称)について、次号から、各地の事例を紹介していく予定です。

 

6.ちょっといい話

「広村堤防」と「稲むらの火の館」

暗闇に取り残されたものたちよ、この高台の火を目指して戻ってこい!

「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」のひとつ、和歌山県の「広村堤防」と「稲むらの火の館(2007年4月22日開館)」に行ってきました。

江戸時代の1854年12月、紀伊半島から四国沖を震源域とする巨大な地震「安政南海地震」が発生、津波等により、建物被害約81千棟、死者約3千名の大惨事となりました。

この時、紀州広村(現・和歌山県広川町)の豪商、濱口梧陵は、自田の稲むら(籾をとった後の稲束を田に積み重ね、翌年の稲作の貴重な肥料として保存していた)に次々と火を放ち、この火を目印に村民を高台に誘導して多くの命を救いました。

さらに、将来、来襲するであろう津波に備えて、私財を投じ、3年10ヶ月の歳月をかけて大堤防(高さ5m、長さ600m、値幅20m、上幅2m、海側に津波の力を弱める防潮林と防風林を兼ねてくろ松、反対側にはぜの木を植えた)を建設、この工事に災害で仕事を失った村民を雇用することによって、津波で荒廃した広村は奇跡の復興を遂げました。

そして、安政南海地震から92年後の1946年に発生した「昭和南海地震」では広村堤防が背後集落を津波から護ったのです。

日本の防災の原点とも言うべき広村堤防の上に立ち、150年経て見事に育った松林と目の前の穏やかな海を眺めながら、濱口梧陵の功績に思いをはせたとき、大切な稲むらに火を放つことを一瞬に決断し村民の命を救ったことは、「減災」と「そのための情報発信」として、現在でも学ぶべきものが多く、また、梧陵が広村堤防を建設したように、将来の災害に備えて、私たちは今、何をすべきか、防災・漁港事業の重要性を考える契機になりました。

 

稲むらの火の館

〒643-0071 和歌山県有田郡広川町広671

Tel : 0737-64-1760 

 

「立ち上がる農山漁村」第4回選定募集のお知らせ

農林水産業を核として自分たちの地域の力で活発な取組を行い、地域を元気にしている事例を募集しています。

「立ち上がる農山漁村」として選定されると、政府関係者や有識者会議委員が現地を訪れて意見交換をしたり、政府広報やシンポジウム、ホームページなど、様々な手段を通じて取組を紹介します。

このようにして、「地域自ら考え行動する」意欲あふれた取組の輪を全国に広げていきたいと考えています。

漁村地域からの積極的な応募をお待ちしております。

 

応募方法等の詳細については、こちらへ

★応募情報サイト

http://www.maff.go.jp/j/press/2007/20070523press_3.html

 

「立ち上がる農山漁村」の取組については、こちらへ

★首相官邸ホームページ

http://www.kantei.jp/jp/singi/syokuryo/tatiagaru/index.html

 

★農林水産省ホームページ

http://www.maff.go.jp/j/nousin/soutyo/tatiagaru/index.html 

 

 

 バックナンバー

平成17年9月から毎月発行している「漁港漁場漁村のメールマガジン」のバックナンバーを掲載しています。

★漁港漁場整備部ホームページからどうぞ

>>> 漁港漁場漁村のメールマガジン

 

編集後記

最近、スポーツ界において、若い世代の活躍が目立ってきました。卓球の愛ちゃん、ゴルフの藍ちゃん、スケートの真央ちゃん。いずれもちゃん付けで呼ぶには恐れ多いほどの活躍をされています。

そして、甲子園を賑わせたまーくんやハンカチ王子。ごく最近では、ハニカミ王子、先週は、女子ゴルフ界からも金田さん。

そんな中、ベテランの活躍も見逃せません。メジャーリーグで活躍中の桑田投手はその代表ではないでしょうか。実力はもちろんのこと、その経験もが評価の対象となっています。やはり、経験というものは何者にも代え難いものなのですね。

このメールマガジンを読んで頂いている方々にも、様々な活動を通じた貴重な経験をされている方もいると思います。そのような経験をこのメルマガに紹介していただけたらと考えています。積極的な投稿をお待ちしています。

 

連絡先

~~~~~~♪    漁港漁場漁村のメールマガジン    ♪~~~~~~

★発行:水産庁漁港漁場整備部防災漁村課
(〒100-8907    東京都千代田区霞が関1丁目2番1号)
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