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ホーム > 分野別情報 > 漁港・漁場・漁村の整備 > 漁港漁場情報箱 > 漁港漁場漁村のメールマガジン > 漁港漁場漁村のメールマガジン 第40号


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漁港漁場漁村のメールマガジン 2009/6/25 VOL.040

▼目次▼

【1】私からの本音トーク~地域活性化は、マンパワーだと感じた~

水産庁漁港漁場整備部計画課
課長補佐(管理班担当) 香取義和

【2】話題のひと・話題のまち~北の大地・たのはた漁村活性化
(海業)を地域づくりの視点で考える!~

田野畑村活力ある漁村づくり推進協議会事務局 石原弘

【3】第1回海洋・沿岸域における水産環境整備のあり方検討会の概要

水産庁漁港漁場整備部計画課
計画官 米山正樹

【4】漁港の衛生管理について消費者アンケートを行いました

水産庁漁港漁場整備部計画課
漁港漁場専門官 梅津啓史

【5】水産工学研究所の組織改編を行いました。

水産工学研究所業務推進部長 武内智行

【6】「アイゴを(釣って)食べて藻場をまもろう!」を開催しました

社団法人全国豊かな海づくり推進協会
業務課 藤田智也

【7】気仙沼市「海の日」イベントについて

宮城県気仙沼市産業部水産課
技術主査 吉田浩義

【8】最近の漁海況について(5月以降の状況)

漁業情報サービスセンター(JAFIC) 石井元

【9】世界の港から~ロンドン条約科学者会合の概要について~

水産庁漁港漁場整備部整備課
課長補佐(設計班担当) 森健二

【10】ちょっといい話
●(すごくいい話です!)
海、湖の環境を守る地域の取組を支援します
●「コーナー新設、新たな出会いでビジネスチャンス」
第11回ジャパン・インターナショナル・シーフードショー
●品質・衛生管理講習会のご案内
●農林水産省本省「消費者の部屋」特別展示のご案内

◆5月25日及び6月1日付け人事異動

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【1】私からの本音トーク
~地域活性化は、マンパワーだと感じた~
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水産庁漁港漁場整備部計画課
課長補佐(管理班担当) 香取義和

メルマガ読者のみなさま、こんにちは
最近、不景気な話しばかりが目立ちますが、そんな中にあって食品大手ではこの3月期で営業増益になるとの記事が掲載されていました。背景には「家で食事」をとることが追い風となったそうで、財布の紐が固くなった分外食産業は厳しさを増しているようです。しかし、都市近郊などでは新鮮な魚介類や野菜等を求め直販施設などに訪れる市民のみなさんも増えているようです。
そこで、全国446の漁港管理者(担当者)としては、いかに漁港を活用した展開ができるのか、地元からの声や地域の環境条件の分析などにより地域活性につながる絵を描いて来られるのかを楽しみにしています。
先日、NHK「プロフェッショナル」という番組で、現在、農林水産省に籍を置く小樽市職員出身の木村俊昭さんがスーパー公務員として紹介されていました。
地域を何とかしたいという原動力が、人を動かし、その気にさせるということに力を注いでいる様子がTVで流されていました。いままでの役人の発想の枠を超え、自らまず動いている姿がいきいきと紹介されていました。
また、昔の映画ですが黒沢明監督の「生きる」は、自らの死に直面した公務員が市民のための小さな公園づくりに執念を貫いた公務員像を表していました。こちらの方は死に直面しないと動かない公務員を皮肉っているようでもありましたが・・・。
ひとつの目標を貫くというパワーが、人を動かということでしょうか。漁港関係の担当者として、「○○漁港の活性化は俺がやってやる。」という気持ちを持ってスーパー公務員への道をトライをしてみましょうか。

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【2】話題のひと・話題のまち~北の大地・たのはた漁村活性化
(海業)を地域づくりの視点で考える!~
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田野畑村活力ある漁村づくり推進協議会事務局
石原弘

岩手県沿岸北部に位置する田野畑村は、陸中海岸国立公園の北部を代表する「北山崎」を有し、200メートルの海岸段丘が18キロメートルも連なる海岸線は、荒々しい岩肌に白花シャクナゲなど美しい花々が咲き乱れる風光明媚な海岸美を呈しています。
この美しい海岸美を広く国民に開放し、醍醐味のある海岸美を楽しんでもらうため「サッパ船」による不定期観光船事業に取り組むなど、新たな「海業」の可能性を実践しています。
この度、「活力ある漁村づくりモデル育成事業」を実践して感じた一番の収穫は、全国には同じ思いで頑張っている多くの方々がいて、彼らから活きた情報を直接聞くことができたことでした。
外部の専門家からのアドバイスで活かすべきことは、地域情報を如何に外から目線で双方の情報として管理できるかであり、確実性とスピード感を持って地域を複眼的に見直すことができる大切なきっかけとなり、また、漁村ビジネス形成を図るための、確かな方向性を見出す「道標」となりました。
地域性と専門性を交ぜて如何に編み上げるかは、人材の融合が図られなければ一歩を踏み出すことができません。その意味で、遅まきながら、これからの漁村づくりの課題を見出し、水産・漁業のマネジメントリサイクルを実証することは、次の世代の漁村づくりの歩みを決める大きなきっかけになると感じています。
新たな「海業」の形成は、人の思いの強さ、人々のネットワークを如何に形成できるかに懸っており、人と人とのつながりを大事にしながらネットワークづくりができたことに感謝しています。
地域の漁村を見渡すと、三十年前の漁村風景とは様相が変わっていると感じています。自分の周りでも戦中戦後生まれの諸先輩が漁業の第一線で頑張っていますが、後継者が確保できている方は1割に満たない状
況にあります。10年後の漁村はどうなるか危惧するところで、漁業者の方々と意見交換の場でも、実態は判っていても漁師の因果か、目先の収穫量にこだわり過ぎて、結局、漁業経営は現状の維持だけに終わってしまっていると自戒のことばを耳にします。漁村・地域づくりという視点で、新たな挑戦をしないと地域の活性化はできず、一人一人の意識改革が必要なことを理解しながら、地域のために己は何ができるかを考えて、少しずつ動きだすものと期待しています。

以上のような状況を踏まえ、田野畑村活力ある漁村づくり推進協議会では、次のような項目を設定して活動を行いました。
1 わかめのオーナー制度
自分たちのワカメの素晴らしさに自信を持ち、多くの方々に田野畑わかめの生産現場に足を延ばしてももらい安心安全な食の提供を目指す活動です。
平成20年度は、遠くは岡山県から秋田県・岩手までの「16名」のオーナーが登録してもらい、わかめ体験とわかめの美味しさを食体験してもらいました。わかめを送ったところ、わかめのこんなに美味しいことをはじめて知ることができたと言ってくれるオーナーがいました。この様な方を一人でも増やすことが日本の水産業を支える一歩になると実感しているところです。
2 ホエールウォチング
田野畑村の沖合は、時折、マッコウ鯨が観察されていることから、新たな観光資源として活用できるものとして取り組んだところですが、天候の影響で実際には出航できなかったため、運航許可を得ただけに終わったところです。
3 スキューバーダイビング
平成20年度は、ダイビングポイントとして活用できる海底調査を中心に活動したところであり、今後は、ポイント毎に生物調査を実施しながらダイバーの技能(初級・中級・上級)にあった魅力づくりを考えながら、たのはた独自のスキューバーダイビングの魅力を情報発信できるように、生物データの蓄積など事業化に向けて努力したいと考えています。
4 新漁村ビジネス形成事業
次世代に残したい漁村風景に選ばれた「机番屋群」を昭和の時代の面影を残した漁村体験空間として、その価値の創造を膨らませるような水産と観光との連携・新漁村ビジネス形成を図っているところです。
具体的には、昔の漁村食の復活(昭和の初期の漁村で食した「メノコ丼ぶり」)、水産物の加工促進と地産地消の拡大、カヤックなど海の体験メニューづくり、机番屋群の体験倉庫(単独事業で整備)の整備、水産加工体験メニューの拡大と深化その他を組み合わせて進めていきたいと考えています。
この活動で得た成果は、課題を如何に解決できるかについて参画する人の意見が増し、新たな「海業」の夢を共有することができたことです。
この機会を借りて、水産庁を始め、多くの方々に感謝申し上げます。

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【3】第1回海洋・沿岸域における水産環境整備のあり方検討会の概要
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水産庁漁港漁場整備部計画課
計画官 米山正樹

6月1日に「海洋・沿岸域における水産環境整備のあり方検討会」の第1回会合を開催しましたので、その概要を報告いたします。
まず、本検討会を設置した主旨について解説します。本検討会のタイトルだけでは、どんな議論するのか、どんなとりまとめをするのかイメージが沸きにくいかと思います。ねらっているのは、これまでの漁場整備について、少し距離をおいてゼロから見つめ直すことです。その際、「点から空間へ」と「環境重視型へ」の2つの視点を用いて、新たな整備のあり方を導き出したいと考えました。事務局としては、正直どんな議論が展開されていくのか、不安と期待が交錯しております(笑)。
さて、検討会は、東京大学の磯部先生を座長に全部で7名の構成です。そのうち3名は、都道府県の担当課長にお願いしました。長期的な将来像を見据えつつ、より実効性の高い方向性を得るために、事業主体の方にも入っていただきました。
第1回は、水産庁から漁場整備の現状と課題を報告し、委員の方々から水産環境整備のあり方について、様々な意見を賜りました。例えば、「範囲の捉え方は、水産生物の生活史、成長段階や流域圏も含めては」、「有用水産資源だけではなく生態系全体の底上げが必要」、「資源や環境の変動性に応じた効果の評価を」、「藻場は重要」などなどです。
7月末までに3回開催して中間とりまとめを行い、平成22年度に最終とりまとめを行う予定です。検討結果は、できるところから水産基盤整備事業に反映していきたいと考えています。
第2回検討会は、7月2日に開催します。第1回の議論を踏まえて論点整理を行う予定です。興味のある方は、是非とも傍聴してください。検討会は公開しており、第2回検討会開催のプレスリリースはこちらでご覧になれます。
http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/keikaku/090624.html

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【4】漁港の衛生管理について消費者アンケートを行いました
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水産庁漁港漁場整備部計画課
漁港漁場専門官 梅津啓史

消費者に信頼される産地づくりに向けて効果的に施策を進めるため、全国の楽天リサーチモニター2,387名を対象(有効回答1,500名)に、漁港の衛生管理に関するインターネットアンケートを実施しました。
アンケートでは、どのような衛生管理の取組を重点的に強化してほしいと思うか、水産物を購入する際漁港の衛生管理対策の情報があれば参考にするか、衛生管理対策の結果魚の価格が上昇しても購入するか、といった質問を行っており、その結果から、消費者は、漁港の衛生管理対策について非常に高い関心を持ち、情報提供を求めていることがわかりました。
漁港の衛生管理については、ただ実施するだけでなく、消費者に上手に情報を提供し評価を得ることがポイントになります。
<アンケート結果の詳細はこちら>
http://www.jfa.maff.go.jp/j/gyoko_gyozyo/g_thema/sub38.html

地域で、漁港管理者、漁業者、市場関係者等が集まり、漁港の衛生管理対策について話をする際、このアンケート結果を題材に使ってみてはいかがでしょうか。
その際の議論の結果、又は、このアンケートに関する感想やアンケートのデータの利用に関する相談等について、遠慮なく、水産庁計画課 梅津にご連絡ください。

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【5】水産工学研究所の組織改編を行いました
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水産工学研究所業務推進部長 武内智行

水産工学研究所では、水産物の安定供給確保と健全な水産業の発展に貢献するため、環境に配慮しながら水産資源の増殖を促す土木技術、水産資源を適正かつ効率的に漁獲する漁業生産技術、水産資源や海洋情報を精度良く把握する調査計測技術等の工学技術の研究開発を行っています。詳細はhttp://nrife.fra.affrc.go.jp/を参照下さい。
水産業の持続的発展にとって、生産手段や生産基盤に関する技術的課題に対応する水産工学分野の研究開発の推進と、成果の確実かつ効果的な普及・活用が不可欠です。特に、水産業の構造改革を通じた産業競争力の回復・強化が、当面の緊急課題となっており、従来の水産学の特定の専門分野による個別的な対応にとどまらず、関連の専門分野が連携した水産総合研究センターとしての幅広い取り組みや、水産工学分野においても、所内の関係部門を横断した組織的な対応が必要となっています。
水産工学分野を構成する専門領域は、土木工学や船舶・機械工学に加え、情報工学、労働工学、システム工学にも及んでいますが、その間口の広さに対して現在の水産工学研究所の体制は、研究開発の推進や成果普及の両面で十分ではありません。しかしながら、現在の水産総合研究センター及び水産工学研究所を取り巻く状況は厳しく、政府による独法業務の見直しが進み、容易には組織・体制の拡充を図り難い状況にあります。加えて、水産工学分野は、都道府県や民間における研究開発体制が脆弱である一方、類似分野(土木工学、船舶・機械工学等)の研究開発を行う研究開発独法が存在しており、水産工学分野あるいは水産工学研究所としての役割を明確にし、特色を発揮することが重要です。そのためには、水産工学研究所の研究開発組織全体を見直し、関連する研究部の統合や研究室の大括り化を図り、限られた研究開発資源の効果的な活用と機能の維持を通じて期待される成果の達成を期するとともに、所内横断的なタスクフォースを設置し、当面の緊急課題への対応や、今後の水産業の構造改革のための水産工学的課題に迅速かつ的確に対応する必要があります。そのようなことから、平成21年4月1日付けで以下の組織改編を行いました。

1)研究部門の再編成と研究室の大括り化
3つあった研究部を、漁船、漁業機器、漁法等の漁業生産に関わる部門の「漁業生産・情報工学部」と、漁港・漁場等の水産業の生産基盤に関わる部門の「水産土木工学部」に再整理しました。各部門内においても、現行の研究室の大括り化(グループ化)を図り、漁業生産及び水産基盤整備のそれぞれの課題に、必要な資金、人材、施設等を弾力的に投入可能な体制を整備しました。また、グループにおいては、それぞれが所掌する専門的分野に関する基盤的な研究開発や事業を推進し、それを通じて人材育成と必要な専門性の維持・向上を図ることにしました。例えば、水産土木工学部に関しては、これまでの1上席研究員5研究室を以下の2グループ4チームに再編しました。
・水産基盤グループ(地域基盤研究チーム、環境水理研究チーム)
・生物環境グループ(生息環境研究チーム、景観生態研究チーム)

2)分野横断型の水産業システム研究センターの設置
当面の緊急課題(省エネ対策技術開発・実証・普及)への迅速かつ確実な対応や、水産業の将来を見据えた水産工学分野における戦略的な研究開発、行政部局等に対する政策提言機能の強化のため、所内横断的な対応組織として「水産業システム研究センター」(研究部並び)を新たに設置しました。当面対応すべき課題は、水産業の省エネルギー対策と構造改革(産業競争力の強化、担い手対策の推進、漁場生産力の向上等)と考え、以下の3タスクグループを置きました。
・エネルギー利用技術タスクグループ
・生産システムタスクグループ
・養殖工学タスクグループ

以上の基盤的研究部門の再編成及びタスクフォースの設置を通じて、水産工学分野として、多様化し総合化している課題への対応能力の維持・強化を図るとともに、課題の解決へ向けた技術的な見地からの行政部局等への政策提案機能の強化を図りました。この新体制で、日本はもちろん世界の水産工学分野の研究をリードして行きたいと考えておりますので、益々のご指導ご鞭撻の程お願い申し上げます。

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【6】「アイゴを(釣って)食べて藻場をまもろう!」を開催しました
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社団法人全国豊かな海づくり推進協会
業務課 藤田智也

第38号【7】ちょっといい話でご案内いたしました釣り体験教室「アイゴを(釣って)食べて藻場をまもろう!」を5月31日(日曜日)に神奈川県三浦市にて開催しました。藻場について勉強し、釣りでは本来外道であるアイゴを釣り対象魚にし、釣って、食べて、藻場を守る!という今までに無い試みでしたが、親子連れ、職場や学校の仲間たちなど男女合わせて38名に参加いただきました。
本釣り教室は9時15分から始まり、一時間ほど藻場や釣りに関する勉強会を開いた後、10時30分から12時30分まで船釣りを行い、帰港後はアイゴ料理の試食をするという日程で開催しました。参加者は、勉強会で東京海洋大学藤田大介准教授より「藻場の役割と磯焼け対策」についての講義と佐須釣りインストラクターより釣りの諸注意を受けた後、4隻の船に分乗し三崎港外に出て、それぞれの船に乗った釣りインストラクターのサポートを受けながら釣りを行いました。今回の釣りの本命は、その食害が磯焼けの原因の一つとされている「アイゴ」でした。アイゴはヒレに毒があり刺されると半日ほど激しい痛みに襲われることと、美味しく食べるためには釣った後直ちに処理する必要があるため、磯釣りや堤防釣りなどでは通常は外道とされる魚です。参加者・スタッフ合わせて約40本もの竿を垂らしアイゴを狙いましたが、メジナ・カサゴ・メバルなど今回の外道は多く釣れたものの、本命のアイゴは残念ながら1尾も掛かりませんでした。港外で釣りを行った後には、本教室の一週間前に数千尾のアイゴが確認された港内のアマモ場でも釣りを試みましたが、そこでも釣れませんでした。アイゴは臆病な魚らしく船影やエンジン音を嫌がり船から逃げてしまったようです。帰港後のアイゴ料理は大変好評で、参加者の皆様にアイゴの美味しさを知っていただけました。
今回は参加者の安全管理等の面で船釣りをしたためか本命のアイゴは釣れませんでしたが、今回の取り組みを通して参加者には「アイゴを食べることが藻場をまもることにつながる」ことを知っていただけたと思います。

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【7】気仙沼市「海の日」イベントについて
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宮城県気仙沼市産業部水産課
技術主査 吉田浩義

宮城県気仙沼市水産課漁業振興係の吉田と申します。私が住んでいる宮城県気仙沼市は、皆さんご存じのとおり、特定第三種漁港に指定されており、古くから遠洋・沖合漁業の根拠地として、また養殖業を主とする沿岸漁業や水産加工業も盛んな、我が国屈指の水産都市として発展してきました。昨年の本市魚市場の水揚げは、数量で約12万8千トン、金額では280億円余と、それぞれ前年を大きく上回り、とりわけ金額は2年連続で東北一の座に輝きました。
現在、私が担当している仕事のうち、気仙沼市“海の日”行事実行委員会が実施する、「海の日」に関するイベントについてご紹介したいと思います。
気仙沼市“海の日”行事実行委員会は、国民の祝日「海の日」に際し、船舶に乗組む船員、その家族並びに海事関係団体に従事する人達に対する慰労と感謝のための行事や海事思想の普及を図るため、気仙沼市や気仙沼漁協など海に関わりのある関係機関・団体の協力により構成されている団体です。主な事業として、平成21年度から新たに実施する「中学生を対象としたまぐろ漁業に関する総合学習」や、「漁業と宇宙利用展」をはじめ、大島外洋クルーズ、傷病船員入院患者や海難遺児家庭の慰問、児童や生徒の図画展の開催、文集「うみ」の発刊などがあります。
今回は、7月18日から20日の三連休に開催するイベントについて紹介します。この時期には、カツオ、ホヤ、ウニなど夏が旬の食材が豊富にありますので、この機会にぜひ気仙沼にお越しいただき、旬のものを産地で食す、最高の贅沢を味わいください。
○漁業と宇宙利用展
独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)と社団法人漁業情報サービスセンター(JAFIC)の協力をいただき、地球観測衛星「だいち」を利用した漁業の紹介、宇宙食や観測機器などを展示し、さらに、独立行政法人水産総合研究センター開発調査センター(JAMARC)からは、次世代型近海まぐろ延縄漁船「海青丸」の紹介を行います。
期間:7月18日(土曜日)~7月20日(月曜日)
時間:午前9時から午後5時まで(20日は午後4時まで)
場所:気仙沼市魚市場2階見学デッキ室
入場料:無料
○大島外洋クルーズ
気仙沼湾内に浮かぶ「緑の真珠」と呼ばれる周囲24kmの美しい島である「大島」と、陸中海岸国立公園の美しい情景を堪能できる外洋遊覧です。
日時:7月19日(日曜日)午後1時30分から午後3時まで
対象者:漁船乗組員とその家族の方、一般の方(気仙沼市に住所を有する方及び市内に通勤・通学している方に限らせていただいています。)
○“海の日”図画展
市内の小学生(4年生以上)と中学生を対象として、「海に関すること」をテーマに図画を募集し、寄せられた作品を展示します。
期間:7月17日(金曜日)から8月2日(日曜日)
場所:(株)気仙沼産業センター「海の市」2階ホール

※詳しくは、気仙沼市“海の日”行事実行委員会(事務局:気仙沼市水産課漁業振興係(TEL:0226-22-6600(内線512・513))までお問い合わせ下さい。また、詳しい情報は、7月1日に気仙沼市ホームページに掲載される予定です。
http://www.city.kesennuma.lg.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
なお、私は、平成17年4月から20年3月までの3年間、加工流通課調整班に出向しており、在職中は、魚介類の名称のガイドラインや、産地市場の統廃合のことなど有意義な仕事を経験させていただき、水産庁の皆さんに大変お世話になりました。

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【8】最近の漁海況について(5月以降の状況)
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漁業情報サービスセンター(JAFIC) 石井元

○全国の概況~最近の海や魚の状況は?~
全国的に梅雨期に入りましたが、関東以北はやや肌寒い日が続きその影響か、日本の沿岸域ではやや冷たい海域(平年比)が多くなっています。特に平年に比べると道東沿岸・沖合、北部太平洋海域(三陸・常磐鹿島灘海域)では1℃以上も冷たいのが特徴です。また、その他の海域では日本海沿岸は概ね平年並み、九州の西方海域や沖縄周辺でもやや冷たくなっており、四国沖合が並みで推移しています。ただ季節的には魚も北上期を迎えており、ボツボツ沿岸での漁も盛んになってきています。
前月号でもお知らせしたとおり、今年は鮮魚の出足が遅く、ようやくアジもまとまりだし、スルメイカ、カツオ等も小売店等で目に付くようになってきています。

○魚種別の状況
次に全国の主な魚種の水揚げや価格の状況をみてみましょう。
盛漁期を迎えているものの出足が悪かったマアジの状況ですが、5月の単月の水揚げが18,239トン、kg当たり150円(前年12,931トン、256円)でした。山陰や九州での水揚げが急激に回復したことが見て取ることができます。まだ1ヶ月以上盛漁期が続くので、これからの漁を期待したいところです。
スルメイカは、魚群の北上が続いているのと三陸でも漁が始まっています。5月の単月の水揚げが3,115トン、kg当たり332円(前年1,648トン、420円)でした。4月は極端に水揚げが少なかったのですが、5月に入って急増しています。6月に入っても日本海、太平洋とも順調に漁が続いており、水揚げも挽回が期待されます。
カツオは依然、沿岸の曳き縄を除くと、水揚げの主体は竿釣り物より、巻網物となっています。5月の単月の水揚げは釣りが2,130トン、kg当たり453円(前年4,930トン、426円)、網4,354トン、kg当たり303円(前年2,303トン、321円)でした。カツオは6月に入って、巻き網、釣りともが水揚げの停滞していることもあり、価格は総じて堅調に推移しています。
サバ類は、時期的には閑漁期に当たっているため、5月単月も15,727トン、kg当たり71円(前年29,028トン、86円)となっています。数量が前年比で半減していますが、価格は、輸出の停滞により在庫も多く、軟調な浜値となっています。
マイワシは、低水準の資源を反映しており、今年も上半期は低調な水揚げが続いています。5月単月も1,102トン、kg当たり128円(前年2,353トン、79円)と昨年を下回っています。ただ、6月に入って鹿島灘~犬吠埼~房総沿岸でも漁場が形成されており、6月としては2006年に次ぐ水揚げとなっており、今後の漁模様も期待されます。

○おさかな広場について
なお今回は、このデータを取り扱っている「おさかな広場」について、少し説明したいと思います。
「おさかな広場」は平成14年に立ち上げた無料の会員制をとっている水産情報サービスサイトです。情報の内容は、100以上の産地市場の水揚げ情報、主要な消費地市場の情報が日報を始め、月報(年報)として見ることができます。また、小売店の情報、各種統計情報、行政情報、催し物等も掲載している他、その他トピックスとして随時その時々のフレッシュな情報も満載です。このメールマガジンを読んでおられる方は、是非お申し込み下さい。
なお、詳しい情報につきましては、下記若しくは、JAFIC石井、緑川(電話番号:03-5547-6887)まで、お気軽に問い合わせ下さい。
http://www.market.jafic.or.jp/

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【9】世界の港から~ロンドン条約科学者会合の概要について~
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水産庁漁港漁場整備部整備課
課長補佐(設計班担当) 森健二

去る5月、イタリアのローマで開催されたロンドン条約及びロンドン議定書の科学者会合に出席してまいりました。今回はこの場をお借りして、この会議が漁港漁場整備とどのように関わりがあるのかについてお話をさせていただきたいと思います。
ロンドン条約は、1972年に廃棄物その他の投棄による海洋汚染の防止を目的とした国際条約です。わが国は1973年に署名し、1980年に批准。条約の取り決めを元に「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」(いわゆる「廃掃法」)や「海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律」(いわゆる「海防法」)が制定されました。その後、1996年には内容の強化を目的としたロンドン議定書が採択され、限られた品目以外の「投棄」はすべて規制されることとなりました。
議定書には、「投棄」の定義と、「投棄」に含まれない行為が明記されています。特に、「物を単なる処分の目的以外の目的で配置すること。ただし、その配置がこの議定書の目的に反しない場合に限る」との記述で、目的を持った海洋への物の配置は原則として議定書の規制に当たらないとされており、この意味においては、水産振興の目的で設置される人工魚礁や、釣りのために行う捲き餌などは「投棄」には含まれないことになります。
しかしながら、2007年のロンドン条約及びロンドン議定書の科学者会合において、米国企業がガラパゴス海域沖で予定していた植物プランクトン増殖を目的とした鉄散布が取り上げられ、締約国のうち複数の国からこうした行為に関する懸念が表明されました。
この事案は以後「海洋肥沃化」として、鉄分だけでなくリン、窒素といった栄養塩類の付加や、それらを大量に含む深層水の表層への汲み上げまでも議論に包含することとなりました。このことは、わが国が進める水産振興事業へ影響を及ぼしかねないということでもあり、それ以降、漁業及び水産振興に資する活動に不利益が生じないよう適宜対処することを目的に、水産庁の代表が会議へ参加するようになりました。
海洋への規制管理に関する各国の考え方には大きな開きがあります。海洋肥沃化が中心議題となってから2年が経過しますが、唯一の同意事項が、昨年10月の締約国会議で採択された「法的拘束力のない決議」という状況です。
私たちが注目する漁業及び水産業に係る扱いについては、基本的に海洋肥沃化の定義に含めない方向で共通認識が得られています。しかしながら、米国の鉄散布のように、トピック的な事象により漁業または水産業の一行為が海洋汚染の原因として注目を浴びるような事態が生じれば、これまでの流れとは関係なく規制の強化を訴える声が条約全体を包み込むという可能性も否定できないことから、今後とも引き続き会議の動向を注視する必要があると考えているところです。

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【10】ちょっといい話
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●(すごくいい話です!)
海、湖の環境を守る地域の取組を支援します

海や湖の環境を守る活動を行っている方や活動をお考えの方に朗報です。水産庁では、藻場、干潟、サンゴ礁、ヨシ帯など優れた環境を保全するための地域の取組を支援するため、平成21年度に「環境・生態系保全対策」を創設しました。次のホームページを是非ご覧ください!
http://www.jfa.maff.go.jp/j/gyoko_gyozyo/g_thema/sub391.html
パンフレットのご希望がございましたら、計画課企画班(03-3502-8111内線6844)までお知らせ下さい。

●「コーナー新設、新たな出会いでビジネスチャンス」
第11回ジャパン・インターナショナル・シーフードショー

大日本水産会の主催の下、第11回「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」が7月22日(水曜日)~24日(金曜日)の3日間、東京ビッグサイトで開催される。今年のテーマは、「魚を愛する海を愛する世界中の皆様へ、母なる海の恵みをどっさりお届け」。
既に「シーフードショー」としておなじみとなったこの催しは、日本の北から南から、そして世界から日本を元気にするビジネスな“魚”が、約500社550小間という規模で様々な提案が寄せられている。
国内からは、地域色を個性とした参加や、拡大する朝食需要、そして漁業資源との共生をテーマにした提案、出展する企業・団体が増加傾向です。異口同音に、「激しい競争の中で勝ち残る為には、かえって生産現場から発信した方が、個性が出る」として「シーフードショー」に参加する企業・団体が増えているとのこと。
海外からは、アメリカ、イタリア、インドネシア、韓国、タイ、中国、パプアニューギニア、ベトナム、マレーシア、ノルウェー等が、海外パビリオンとして参加。ニュージーランドやロシア等の国内商社と共に参加する企業・団体を加えると、100を超える小間規模の出展となる予定。
「シーフードショー」のもと、外食人気ナンバーワンである寿司をテーマにした「すしEXPO」、豊かな海づくりという概念のもと、最新技術で魚を生産し食料自給率の向上に貢献する「国際水産養殖技術展」、漁業資源を創出する豊かな海を再興する「魚の住まう海の浄化技術展」もコーナー展開。そして新たに、漁船漁業の近代化をサポートする「漁船漁業支援コーナー」も開催される。
同時開催セミナー・シンポジウムは、大日本水産会、水産総合研究センター、東京海洋大学等に加えて、海洋水産システム協会、近畿大学等が新たにセミナーを主催団体として参加、過去最高の70セッションを開催する予定。

来場者は、昨年を上回る3万名を見込んでおり、「今や“魚”は、NEWビジネスの宝庫」として、水産業界活性化の一助となるべく盛会に向け開催準備が進められている。
詳細は下記「シーフードショー」事務局のサイトでご覧ください。
URL:http://www.exhibitiontech.com/seafood

●品質・衛生管理講習会のご案内

大日本水産会では、水産庁補助事業「水産物フードシステム品質管理体制構築推進事業」を平成21年度から実施しております。生産から加工までの一貫した品質・衛生管理の取組みを推進するため、生産段階、市場、加工とそれぞれの段階に応じた品質・衛生管理講習会を実施いたします。
生産段階品質・衛生管理講習会では、我が国消費者への安全・安心な魚介類の提供のみならず、輸出促進の観点も勘案し、対EU輸出水産食品取扱要領に準拠した漁船漁業・養殖業ガイドラインを使用します。
産地市場品質・衛生管理講習会では市場職員はもとより、水揚げから搬出に至るまで市場内での作業に従事する仲買人等幅広い関係者を対象に衛生管理の専門家から講義して頂きます。流通の拠点となる市場での魚介類の衛生的な取り扱いの重要性は、安全・安心な水産物を供給していく上で、ますます高まってきております。
水産加工品質・衛生管理講習会においては水産加工場における衛生管理の基本となる一般的衛生管理講習会を実施いたします。一般的衛生管理は、衛生管理の基礎的な部分ですので、食中毒防止の観点からもHACCPを導入している工場も含め、すべての水産加工場で徹底する必要があります。
本講習会では、講師を派遣し、希望地での講習会の開催を基本としており、講習会経費の2分の1が水産庁から補助されます。
尚、現地の実情に応じて、例えば生産段階と水産加工段階の講習会を併せて開催したいとの希望や講習内容についても柔軟に相談に応じますので、魚介類の衛生管理の向上を図り消費者により安全・安心な魚介類を提供していただくため、是非、この機会に本事業を活用して頂きますよう宜しくお願いします。
詳細は、大日本水産会品質管理部(担当:石川、山崎)までお問い合わせ下さい。また、HPも併せてご覧下さい。
(TEL03-3585-6985、FAX03-3582-2337、http://www.suisankai.or.jp)

●農林水産省本省「消費者の部屋」特別展示のご案内

「消費者の部屋」では、消費者の皆様に農林水産行政、食料、食生活等についてご紹介するために特別展示を行っています。7月の特別展示から水産業・漁村に関係するものをご紹介します。

○6月29日(月曜日)~7月3日(金曜日)
「生きものやバイオマスがいっぱい!日本の農林水産業」
バイオマス利活用や地球温暖化対策、生物多様性保全といった農林水産分野における環境保全の取組を紹介します。また、展示室にミニ田んぼを作り田んぼの生きものなどもやって来ます。
○7月13日(月曜日)~7月17日(金曜日)
「食品の安全いろいろ☆」
身近な食品にひそむ食中毒菌・ウイルスについて、食材・食品ごとにそのなりたちや特徴・症状・予防法などを紹介します。食中毒予防に効果的な手洗い方法が体験でき、菌などを増やすよごれが手洗いによって減る様子もわかりますよ!
○7月27日(月曜日)~7月31日(金曜日)
「生産から食卓までを見守る科学の目」
農畜産物の生産に欠かせない肥料、飼料、農薬や農畜水産物とそれらの加工食品等について、フードチェーンの安全と信頼を確保するために、(独)農林水産消費安全技術センターの役割について理解していただきます。

消費者の部屋は、農林水産省北別館1階にあり、入場無料、農水省への入館手続き不要です。また、展示の他、皆さまからの食に関するご相談にお答えしています。

★開室時間は10時から17時まで(ただし、展示初日は12時から、最終日は13時まで)。
★問合せ先:消費者の部屋相談室:TEL03-3591-6529 FAX03-5512-7651
子ども相談電話:03-5512-1115
★ホームページ:http://www.maff.go.jp/j/heya/index.html
特別展示の詳しい情報、平成21年前期(1~7月)の展示スケジュール、これまでの特別展示の様子等をご覧いただけます。
★最寄駅:東京メトロ霞ヶ関駅B3a出口すぐ

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◆5月25日及び6月1日付け人事異動
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5月25日及び6月1日付け漁港漁場整備部関係の人事異動をお知らせします。
☆5月25日付け部内へ異動・新所属
【整備課】
長野正嗣 → 調整班実施係長
☆6月1日付け部外へ・転出先
【整備課】
永井周 → 新潟漁業調整事務所資源管理計画官

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◎バックナンバー
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平成17年9月から発行している「漁港漁場漁村のメールマガジン」のバックナンバーを掲載しています。
★漁港漁場整備部ホームページからどうぞ
>>> http://www.jfa.maff.go.jp/j/gyoko_gyozyo/g_merumaga/index.html

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▲編集後記
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例年よりは少し遅めですが、今月上旬頃までに東北地方まで梅雨入りしました。夏に向けて、イベント等計画されている方もいらっしゃると思いますが、当分、蒸し暑い日々が続きます。体調に気をつけて乗り切ってほしいと思います。
農水省では、今月から軽装実施期間が始まりました(9月30日まで)。現在、水産庁では、上着・ネクタイを着用していません。皆さんも、来庁される際には、上着・ネクタイなしの暑さをしのぎやすい服装でいらっしゃってください。
このメールマガジンに対する、ご感想、ご要望、ご意見等歓迎しますので、どんどんお寄せください。

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★発行:水産庁漁港漁場整備部防災漁村課
(〒100-8907東京都千代田区霞が関1丁目2番1号)

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