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ホーム > 分野別情報 > 漁港・漁場・漁村の整備 > 漁港漁場情報箱 > 漁港漁場漁村のメールマガジン > 漁港漁場漁村のメールマガジン 第48号


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漁港漁場漁村のメールマガジン 2010/2/16 VOL.048

▼目次▼

【1】私からの本音トーク

水産庁漁港漁場整備部防災漁村課
課長補佐(構造改善施設班担当) 坂本清一

【2】高知県須崎市久通(くつう)地区における磯焼け対策

磯焼け対策サポーター 細木光夫

【3】漁港ストックマネジメントの現状と展望について意見交換

水産工学研究所水産土木工学部
水産基盤グループ地域基盤チーム長 三上信雄

【4】最近の漁海況について(1月以降の状況)

漁業情報サービスセンター(JAFIC) 石井元

【5】地域リーダー育成研修会報告

ランドブレイン(株)活力ある漁村づくり研修会事務局

【6】ちょっといい話
●シンポジウム「活力ある漁村づくりにおける地域リーダーの育成」の開催ご案内
●なぎさの守人(もりびと)シンポジウム2010のご案内

◆2月9日付け人事異動


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【1】私からの本音トーク
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水産庁漁港漁場整備部防災漁村課
課長補佐(構造改善施設班担当) 坂本清一

こんにちは、防災漁村課の坂本といいます。本音トークには初めて投稿しますが、ここでは日頃感じている「地魚の魅力」について少し話をさせて頂きたいと思います。
多くの水産庁職員と同様、私も週末には近くの海(相模湾)に釣りに出て、雑多な魚を食卓に提供しています。様々な魚をその魚にあった料理で味わうことは料理人(=家内)も楽しいはずと思うのですが、先方の反応は然に非ず、「料理しにくい」、「小骨が多い」、「シャケ、アジの方がいい」とのこと。やはり、主婦は、手間がかからない、確実に料理できる、定番の魚を求める傾向が強いのかなと感じます。子育て等に忙しく、料理が義務的業務となっている多くの奥様方にとって、旦那が趣味で釣ってくる魚の料理などは迷惑でしかないのかもしれません。
他方、首都圏を背後に抱える三浦半島の鮮魚店はお客さんで混み合い、家族連れが鮮魚を買い込んでいきます。休日にスーパーに出ていない鮮魚を購入し、家で料理して食べることが一つのイベントなのでしょう。魚のレシピはネットで容易に入手できますので、こうした機会をきっかけに、ある魚がその家の定番になり、さらに定番が増えていけば、地域で揚がる魚の消費は伸びるのではないかと思いますが、その機会の発生には時間的、精神的なゆとりや家族の係わりも関係しているようです。
相模湾の船釣りの外道で釣れるヒメコダイは典型的な雑魚ですが、刺身にすると上品な甘みがあり、一部のレストランで食材となっています。キダイ(レンコ)はマダイのような格はありませんが、小さくても脂のりがよく、おいしい魚です。カナド(カナガシラの仲間)は頭ばかりで可食部は少ないですが、鍋にすればいけます。少し深いところで釣れるユメカサゴ、シロムツは鮮度のいいものを煮付けにすると非常に美味です。こうした魅力ある地域の魚が評価され、消費が増えていけばいいのにと思うのですが、まずは「隗より始めよ」、自分も我が家で料理にかかわっていこうと考えています。ただ、釣りから帰り、魚をさばき、釣り具を洗い、風呂に入ると、あとはバッテリーが切れたように寝てしまうのが常なので、自信はありませんが・・・。

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【2】高知県須崎市久通(くつう)地区における磯焼け対策
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磯焼け対策サポーター(注1) 細木光夫

久通地区は高知県中央部に位置し、南を土佐湾に面した住民100人程度の小集落で、高齢化が進んでいます。産業の中心は漁業であり、イセエビを主体としてアワビ、サザエ等の磯根資源が水揚げされています。当地区には海中林やガラモ場が形成され、海中林の面積は昭和60年には1.8haに及んでいました。しかし、近年海中林は消失し、ガラモ場は港外浅所ではなくなり、磯根資源も減少しました。
このような状況の中、漁業者から「藻場を復活させ、磯根資源を増やしたい」との声が挙がり、平成20年9月に漁業者、高知県、須崎市、磯焼け対策サポーター、水産土木建設技術センターの皆さんが参加し、磯焼け対策協議会を開催し、「久通地区磯焼け対策部会」を設立しました。この会で、組織、目標、対策方法、人員確保等について検討しました。特に人員確保については、高齢者が殆どである漁業者だけでは不十分であることから、地区外の高知大学と高知海洋高校の野外研修としての参加と、一般市民のボランティアを募ることにしました。
磯焼け対策は平成21年7月に母藻移植とウニ除去を行いました。母藻移植は部会メンバー10人で約100個のオープンスポアバッグ(注2)を投入しました。ウニ除去は3日間で、延べ107人が約28,000個のウニを除去しました。なお、ウニ除去人員の約半数が地区外の人達だったことは、当地区での活動の大きな特徴といえます。これらの対策の結果、無節石灰海藻に覆われていた転石や岩盤が、8月には小型海藻に覆われ、10月にはホンダワラ類の芽生えも確認され、今後ガラモ場が形成されることが期待されています。
当地区では、磯焼け対策を地域の活性化活動と位置づけ、婦人部による炊き出しや食事を共にとることで、地元住民と地区外の人達と交流を深めています。また、機関誌を発行し、取組とその成果についての情報を関係者や地元住民と共有しています。これらの活動により、地区外参加者の約95%が次回の参加を希望するなど、藻場に関する意識は非常に高くなりました。
久通地区での磯焼け対策は、まだ緒に着いたばかりですが、今後も地区外からの参加者と友好を深めるとともに、機関誌の発行を続けて地域活性化活動の行事として継続していきたいと考えています。

注1:「磯焼け対策サポーター」とは、磯焼け対策を実践していくための知識を持ち、各磯焼け地域において自治体と連絡を密に取りながら、現地で磯焼け対策の技術的な支援をする人。
注2:「スポアバッグ」は、胞子を持った海藻(母藻)を入れた網状の袋。海底に投入して胞子を放出させる。

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【3】漁港ストックマネジメントの現状と展望について意見交換
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水産工学研究所水産土木工学部
水産基盤グループ地域基盤チーム長 三上信雄

平成21年12月8日(火曜日)に、水産工学関係研究開発推進特別部会水産基盤分科会「ライフサイクルマネジメントによる水産基盤施設の効率的な維持管理に向けて」を南青山会館(東京)で開催しました。
本分科会は、効率的な社会資本の管理運営を兼ねた総合的な整備手法として注目されているライフサイクルマネジメントについて、現状の取組の動向を紹介するとともに、水産基盤施設に適用するにあたっての課題・問題点の抽出や必要となる技術開発要素などを検討するために企画したものです。
当日は、水産庁や青森県といった行政関係者を含め各種研究機関等からこれまでの調査・研究成果や取組事例が発表されました。さらに、総合討論では、ライフサイクルマネジメントの普及・促進のポイントについて、(1)的確な老朽化診断技術の開発の必要性、(2)効率的な点検・調査の必要性、(3)現場での実践を通じた実用性の向上の重要性、といった様々な意見が出され、会場の参加者を含めた活発な討議が行われました。今後は、各種調査研究機関と現場との連携・協力のもと、取組みを進めていくこととしました。なお、詳細については下記をご覧ください。
http://nrife.fra.affrc.go.jp/topics/20091208/topics_20091208.html

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【4】最近の漁海況について(1月以降の状況)
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漁業情報サービスセンター(JAFIC) 石井元

○全国の概況~海や魚は?~
2月に入って寒暖の差も大きい日もありますが、早いところでは花粉の飛び具合の情報もだされるなど、冬の終わりと春の訪れが徐々に身近なものになってきています。
海の方も、1月より更に降温が進んできており、最低水温期の3月に向かっています。海域別にみますと、本州や四国・九州の海域では、九州西部沿岸域で平年に比べやや低めの他は、並みで推移しています。また千葉から和歌山沿岸域ではやや低めとなっており、その沖合域は並みからやや高めとなっています。また北部太平洋海域や北海道の沿岸から沖合までは、ほぼ全域低めで推移しており、低さが目立っています。ただ、日本海の北緯40度以南の海域ではほぼ並みで推移しています。
また、黒潮は、種子島で離岸している他は、九州から四国の足摺岬・潮岬まで接岸しており、大王崎沖合では、東側ではほぼ直進しており、大きな蛇行はみられていません。そして房総半島沖合では大きく岸から離れて流れています。

○魚種別の状況
今回は、1月以降の目立った魚種の水揚げや価格の状況について述べたいと思います。
まずビンナガです。この時期ビンナガは中南海域と呼ばれる沖縄の南東側の海域で主に19t型の近海小型延縄船が操業していますが、昨年12月頃から好調な水揚げが続いています。今の時期には、紀伊勝浦を始めとし銚子や塩竃等の漁港に水揚げされています。1月単月の全国水揚量は、約2.3千トンで前年同期の1.8千トンをかなり上回る好水揚げになっています。したがって産地価格も279円/kgで前年同期の390円/kgを下回っています。
ただ、2月に入ってからは、漁の方も並漁になってきており、水揚げも平年並みに落ちてきています。その結果安値推移が目立っていた魚価も昨年並みに戻してきています。
次にサバ類です。九州の西方海域は盛漁期を過ぎてさすがに漁も落ちましたが、北部太平洋海域では好調に推移し、1月単月の全国水揚量は、約4千トンで前年同期の3.5千トンを上回る水揚げになっています。したがって産地価格も51円/kgで前年同期の71円/kgをかなり下回っています。これは主力の北部太平洋海域や、九州西方海域でのサバの魚体がジャミやローソクサバで魚体が小さいのが特徴です。
2月に入ってからは、ビンナガ同様漁の方も並漁になってきており、水揚げも昨年並みになってきています。
続いてアジ類です。昨年の12月に好調な水揚げを記録し、年明け後の漁も期待されたのですが、1月は特に主力の山陰沿岸での漁がやや不振だったのを受けて、1月単月の全国水揚量は、約4.4千トンで前年同期の6.1千トンをかなり下回る水揚げになっています。しかし魚体も各産地とも小さかったことを反映し、産地価格も123円/kgで前年同期の199円/kgをかなり下回っています。
2月に入ってからも、まだ水温も低く漁の方の伸びはみられておらず、最低水温期を過ぎる3月後半頃から徐々に漁が上向いてくることを期待したいところです。

なお、詳しい情報につきましては、「おさかな広場」、若しくは、JAFIC石井、緑川(電話番号:03-5547-6887)まで、お気軽に問い合わせ下さい。
http://www.market.jafic.or.jp/
また、JAFICでは海況・気象情報の携帯電話向けサービスを4月から開始します。3月末までは試行期間のため無料ですのでアクセスしてみてください。
http://www.jafic.or.jp/

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【5】地域リーダー育成研修会報告
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ランドブレイン(株)活力ある漁村づくり研修会事務局

このたび、平成21年12月12日(土曜日)~13日(日曜日)及び平成22年1月30日(土曜日)~31日(日曜日)の2回にわたり、静岡県西伊豆町にて「活力ある漁村づくり研修会~地域リーダー育成研修会~」を開催し、天候に恵まれる中、北は北海道から南は沖縄県まで、漁業者、NPO、行政職員など、漁村地域の活性化に取り組んでいる多数の方々にご参加いただきました。
西伊豆町は、堂ヶ島温泉など海と山の自然景観や温泉資源に恵まれ、漁業では、鰹一本釣り、鰹加工業が栄えた町ですが、最近では、「伊豆体験型観光協議会」(JOYZ)、西伊豆町役場、伊豆漁業協同組合(仁科・田子・安良里支所)等が連携し、地域資源を活かした新しい体験型観光が行われています。
研修会の1日目は、西伊豆町長からの歓迎挨拶の後、講師の先生方から、全国の漁村地域での取組事例、水産物の健康増進効果の活用やITの活用など、販売流通やブランド化について、地域の魅力づくりについての考え方などのお話をいただきました。続く数グループに分かれたディスカッションでは、それぞれの参加者が抱える地域の課題を中心に、講師を交えた参加者同士の率直な意見交換が行われました。講師の先生方からは、各地の課題への対応方法や可能性等について有益なご助言をいただきました。グループディスカッションの内容については、夕食を兼ねた交流会の場で事務局から報告いたしましたが、意見交換に花が咲き、参加者が分宿した漁家民宿で未明まで意見交換をされた方もいらしたようです。
2日目は地域の資源を活かしたプログラムを体験しました。漁港岸壁がない時代に漁船への乗り降りに使用した櫓舟の櫓漕ぎ体験、鰹の加工場での伝統的な製造方法の見学、地元の漁師達の案内による集落のまち歩きと、地域の歴史と伝統に根付いたプログラムを体験していただきました。最後に、JOYZの代表より、体験交流プログラム作りの考え方、海でのプログラム実施にあたっての安全面での配慮や、危険は排除しつつ冒険心を少し入れるなどの魅力的なプログラムづくりの秘訣などお話をいただき、2日間の日程を終了しました。
参加した皆様からは、今後の地域づくりのために勉強になった、都市漁村交流コーディネートの参考になった、夜の交流会で議論を交わし、他地域とのつながりができたことがよかった、他地域の話を聞いて自分たちの取組に自信が持てたという意見などをいただいています。各地で取組みを進めるにあたり、今回築いたつながりを含めて、活力ある漁村づくりに活かしていただければと思います。最後に、ご参加いただきました皆様、講師の皆様、西伊豆町ならびにJOYZの皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。

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【6】ちょっといい話
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●シンポジウム「活力ある漁村づくりにおける地域リーダーの育成」の開催ご案内

標記シンポジウムを、2月22日(月曜日)13時20分より「ルポール麹町サファイアの間」にて開催いたします。活力ある漁村づくりには、地域固有の様々の課題への取組みを地域が一体となって推進していく必要があります。そのためには、漁業関係者、NPO、行政機関、大学等研究機関を束ね、課題に対してどのように取り組んでいくかを牽引する「地域リーダー」の存在は欠かせません。このような地域リーダーの役割やその育成について、成果をあげている地域の事例紹介を行うとともに、連携推進主体となる関係者によるパネルディスカッションを行います。ぜひ、ご参加をお待ちしております。
<プログラム>
・基調講演 山内道雄氏(島根県海士町長)
・事例紹介 大江和彦氏(島根県海士町産業創出課)、石原弘氏(岩手県田野畑村産業振興課)、下津公一郎氏(NPOエコリンクアソシエーション代表)
・パネルディスカッション「活力ある漁村づくりのためになすべきこと」
 司会:受田浩之氏(高知大学副学長)
 パネラー:上記事例紹介3氏、瀧澤満氏(窪津漁業協同組合)
申込方法等詳しくは、下記をご覧ください。
http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/bousai/100204.html

●なぎさの守人(もりびと)シンポジウム2010のご案内

藻場、干潟、サンゴ礁、ヨシ帯などを守る漁業者を中心とした地域の取組みを支援する「環境・生態系保全対策」が平成21年度より開始されました。この事業により、北は北海道から南は沖縄に至るまで多くの活動組織が立ち上がり、藻場や干潟などを守るための様々な活動が行われているところです。そこで、このような地域の取組みについて皆さんに紹介するため、全国漁業協同組合連合会の主催により保全活動事例発表会「なぎさの守(もりびと)シンポジウム2010」中央大会が、来る3月7日(日曜日)、東京国際フォーラムで開催されます。このシンポジウムでは、全国4ブロックの地方大会から選ばれた活動組織の取組みについて、御苦労されたことや、取組みの成果など実際に活動に携わっている方達の生の声を聞くことができます。また、おさかなマイスターの資格を持つマルチタレント大桃美代子さんの食と環境に関する講演も予定しておりますので、3月7日は皆様お誘い合わせの上、東京国際フォーラムへお越しください。詳しくは下記を御覧願います。
http://hitoumi.jp/

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◆2月9日付け人事異動
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2月9日付け漁港漁場整備部関係の人事異動をお知らせします。

☆2月9日付け部外へ・転出先
【整備課】
間辺本文  →   派遣職員(インドネシア共和国海洋水産省へ)

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◎バックナンバー
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平成17年9月から発行している「漁港漁場漁村のメールマガジン」のバックナンバーを掲載しています。
★漁港漁場整備部ホームページからどうぞ
>>> http://www.jfa.maff.go.jp/j/gyoko_gyozyo/g_merumaga/index.html

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▲編集後記
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2月も半ばを過ぎ、暖かい日があったかと思うと大雪が降ったりして天候が安定しませんが、皆様のところはいかがでしょうか。いよいよバンクーバーオリンピックが始まりました。日本選手が実力を発揮して、活躍されることを期待しているところです。
ちょっといい話でご紹介しましたが、来週は、シンポジウム「活力ある漁村づくりにおける地域リーダーの育成」が、3月上旬には「なぎさの守(もりびと)シンポジウム2010」が開催されます。年度末が近づき何かとお忙しい時期ではありますが、多数の方のご来場をお待ちしています。
このメールマガジンに対する、ご感想、ご要望、ご意見等歓迎しますので、どんどんお寄せください。また、皆様の町の話題についても、取り上げていきたいと考えておりますので、お知らせいただければ幸いです。

~~~~~~~ ♪漁港漁場漁村のメールマガジン♪ ~~~~~~

★発行:水産庁漁港漁場整備部防災漁村課
      (〒100-8907東京都千代田区霞が関1丁目2番1号)

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