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漁港漁場漁村のメールマガジン 2010/3/16 VOL.049

 ▼目次▼

【1】私からの本音トーク

水産庁漁港漁場整備部計画課
計画官 川上直樹

【2】漁業者と市民の協働による磯焼け対策~北海道積丹町美国地区~

磯焼け対策サポーター 大塚英治

【3】最近の漁海況について(2月以降の状況)

漁業情報サービスセンター(JAFIC) 石井元

【4】シンポジウム「活力ある漁村づくりにおける地域リーダーの育成」を開催

ランドブレイン(株)活力ある漁村づくりシンポジウム事務局

【5】ちょっといい話
●平成22年度活力ある漁村づくりモデル育成事業の公募を行っています
●第8回森の“聞き書き甲子園”フォーラムが開催されます

◆3月1日付け人事異動 

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【1】私からの本音トーク
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水産庁漁港漁場整備部計画課
計画官 川上直樹

メルマガ読者の皆様アニハセヨ(韓国語の挨拶ですが、日本人です。)計画課計画官の川上と申します。昨年8月に新潟漁業調整事務所から異動してまいりました。新潟漁調では漁業監督指導官として、主に「日本海の日韓暫定水域」での韓国漁船の漁業取締に従事しており、職場研修で韓国語を習っていたため久しぶりに韓国語の挨拶をさせてもらいました。
新潟漁調における漁業取締海域は、初夏から秋は大和堆海域(日本海の真中)、秋から春は隠岐島の沖合、春から初夏は、昨年は行きませんでしたが北海道の日本海海域が主でした。乗船する取締船は用船で船籍港が気仙沼港と函館港の2隻であったため、年間に数回は船籍港からの乗船・下船があり、特に、気仙沼港から日本海に向かう際は三陸沿岸(あまり近いと沿岸漁業者の迷惑になるため少しは沖合を航行します。)から津軽海峡の間では、それまでは知らなかった漁港が多くあることが初めて分かりました。そんなチェガ(日本語では「私が」。またまた韓国語です。m(_ _)m)漁港漁場整備部に配属になるとは。漁港を沖合から見てきた私が、昨年の8月から漁港の仕事、と申しましても、私の業務は計画課の総務業務でありますが…。
ところで、農林水産省ではISO14001環境管理システムを取得し、漁場・漁港の整備等においても、環境に配慮をした事業を行っておりますことを読者の皆様はご存知でしたでしょうか(総務業務に携わっているため、少し農水省のピーアールします。)。この記事を読まれるであろう漁業従事者の方は、漁船漁業者でいらっしゃる方が多いと思い経験談を投稿します。
読者の皆様も苦労されていると思われる2年前に始まった(もう少しまえでしょうか。)燃油高騰。私が乗船していた取締船も燃油予算の関係から、通常航行の際は半速での航行に心掛け、毎日、燃油の使用量を把握し、省エネ(燃油の使用量削減)に努めておりました。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、船は主機関の回転数を半分にすれば、速力は半分。時間当たりの燃油消費量も半分。では有りません。船の場合、速力は3分の2くらい、燃油消費量は3分の1くらい。単純に申し上げれば、全速で1時間くらいの漁場なら、半速では1時間30分くらいで到着、燃油消費量は半分で済む(内燃機関の場合、回転数と燃料消費量の関係は3乗に比例。「注意」:ジーゼル・エンジンは、シリンダー内の温度を下げすぎると故障の原因となるため、半速だけでの航行は勧められませんが、半速航行を行った最後に全速航行を20分程度行えば良いようです。)。と言うことです。エコは環境にやさしいだけではなく、家計(漁業経営)にもやさしい(どこかのCMで…)。
これは、車も同じ(車の場合、摩擦係数の関係で船の様にはいきませんが。)ようなもので、昨年8月以降、私は単身赴任中で、金曜日の夜、約250km離れた自宅に帰る際、ETC割引1,000円を適用させるため土曜日の午前0時過ぎに自宅近くのIC通過を心がけた走行をします。こちらの出発時間が早すぎた場合、時間調整が必要となり時速80kmくらいで高速道路を走行します。時速100kmで走行した場合1リッター当たり約10kmの燃費が、時速80kmの場合のそれは約13kmとなります。
漁業経営者の皆様にとっては、漁業資源量の減少、燃油高騰、地球温暖化など、経営は厳しい状況ですが、国民への新鮮な魚介類の提供のため、今後もよろしくお願いたします。
最後に、取り留めのない雑文をお読み頂きましたことに感謝いたします。
カムスハムニダ。

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【2】漁業者と市民の協働による磯焼け対策~北海道積丹町美国地区~
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磯焼け対策サポーター(注) 大塚英治

北海道日本海では、磯焼けが「水温上昇」により発生し、また「ウニの食害」により持続しています。藻場が消失することでウニの身入りが悪化するアンバランスな漁場となり、漁業生産にも影響を及ぼしています。
磯焼け対策としてウニ除去の効果が確認されていますが、多くの労力と潜水技術を要するため、高齢化する漁村ではその担い手確保が難しい現状です。そこでレジャーダイバーが多く訪れる積丹町美国では、漁業者が中核となり市民ダイバーとの協働による磯焼け対策を平成20年度より実施しているところです。また、当地は海岸国定公園に指定され「積丹ブルー」といわれる美しい景観を有することから、海域環境の保全に加え、海域利用マナーの向上、密漁防止、マリンレジャーや海洋教育など海の多面的な価値を高めることを目的として「美国・美しい海づくり協議会」を設置し、幅広い活動を展開しています。
平成20年度には、日頃レジャーダイビングが楽しまれている海域(2,500m2)の藻場回復を目指して、漁業者によるウニ除去と市民ダイバーによる藻場観察とウニフェンスの設置を合わせた磯焼け対策を実施しました。翌春にはホソメコンブやホンダワラの着生が確認され、地域の意欲も高まったことから、平成21年度より環境・生態系保全活動支援事業により規模の拡大を図ることとなりました。また同年、北海道の特別採捕許可の要件が改定され、これまでウニ除去の実施が認められていなかった市民ダイバーがボランティアとして行うことが可能になり、現在、市民ダイバー35名が登録し4haのウニ除去を実施しているところです。今春には再生された豊かな藻場でダイビングを楽しめるようになることを期待しています。
また、磯焼け勉強会、漁業者が先生となる子供シュノーケリング教室や藻場の観察を定期的に行うなど交流の輪を広げています。「磯焼け対策」を漁村振興策の一つとして位置づけ、漁業者や市民が学び・楽しめる複合的な取組とすることで、地域の意欲を高め持続的な活動となるよう工夫しています。

注:「磯焼け対策サポーター」とは、磯焼け対策を実践していくための知識を持ち、各磯焼け地域において自治体と連絡を密に取りながら、現地で磯焼け対策の技術的な支援をする人。

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【3】最近の漁海況について(2月以降の状況)
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漁業情報サービスセンター(JAFIC) 石井元

○全国の概況~海や魚は?~
ここ数日急激に暖かくなり、桜の開花予想や早桜の便りも多くなっており南国では開花も目だってきました。これからは花見だけでなく卒業式等の行事も目白押しになります。暖かさの訪れとともに、低迷している水産物の消費の上昇を期待したいところです。
海の方でも、降温から昇温へ変わった海域もありますが、北海道や東北の海ではまだ降温が続いている海域もあり、陸と違ってまだ本格的な春とはいえないようです。海域別にみますと、本州や四国・九州の海域では、九州西部沿岸域で平年に比べやや引続き低めの他は、鹿児島沿岸から南の沖縄周辺の海はやや高めで推移しています。また日本海では沿岸ではやや低めですが沖合側では並みで推移しています。北部太平洋海域や北海道の沿岸から沖合までは、ほぼ依然全域低めで推移しており、特に三陸中部~南部沖合では、かなり低い海域もあり、親潮が大きく影響しています。
また、黒潮は、九州から四国の足摺岬・潮岬まで概ね接岸して流れていますが、それ以東は直進して流れ、依然蛇行はみられていません。そして房総半島沖合では大きく岸から離れて流れています。

○魚種別の状況
2月以降の目立った魚種の水揚げや価格の状況について述べたいと思います。
まずマアジです。まだ水温も低いこともあってか、山陰沿岸や、九州西方海域での漁も伸びがなくやや水揚げが落ちています。2月単月の全国水揚量は、約4.3千トンで前年同期の6.2千トンを下回る水揚げにとどまっています。しかし産地価格も型も小さく154円/kgで前年同期の223円/kgを依然下回っています。3月に入っても、現在のところはまだ漁の方も目立った伸びがみられておりません。これからは春の盛漁期に向かって漁を期待したいところですが、やや心配な経過を辿っています。
次にサバ類です。九州の西方海域は盛漁期を過ぎましたが水揚げの減少も目立っていますが、北部太平洋海域では、引き続きかなり好調な漁が続いており、九州の不振をカバーした結果、2月単月の全国水揚量は、約1.7万トンで前年同期の1.7万トン並みの水揚げになっています。産地価格も90円/kgで前年同期並みの92円/kgとなっています。
3月に入ってからは、伊豆諸島周辺や山陰沿岸で漁が出てきていますが、北部太平洋海域では時化もあって、3月に入ってまとまった漁がなく、水揚げも現在のところ多くはみられていません。
続いてクロマグロです。様々な意味で話題になっているクロマグロですが、今、日本の近海漁場では紀南礁や沖縄沖合等で近海小型延縄船が操業しています。まだ時期的には少し早いのですが、今のところはやや低調なスタートとなっています。
2月単月の全国水揚量は、約2トンで前年同期の5トンを大きく下回る水揚げにとどまっています。したがって、こうした水揚げ減を反映し、産地価格も8,874円/kgで前年同期の5,865円/kgをかなり上回っています。
3月に入ってからも、まだ上旬ですがあまり漁獲のほうも伸びていません。もう少し水温が上昇してくる今月後半頃に期待をかけたいところです。

なお、詳しい情報につきましては、「おさかな広場」、若しくは、JAFIC石井、緑川(電話番号:03-5547-6887)までお気軽に問い合わせ下さい。
http://www.market.jafic.or.jp/

また、JAFICでは海況・気象情報の携帯電話向けサービスを4月から開始します。3月末までは試行期間のため無料ですのでアクセスしてみてください。

http://www.jafic.or.jp/

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【4】シンポジウム「活力ある漁村づくりにおける地域リーダーの育成」を開催
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ランドブレイン(株)活力ある漁村づくりシンポジウム事務局

去る2月22日(月曜日)13時20分より「ルポール麹町サファイアの間」において、漁業関係者、行政職員など全国で活力ある漁村づくりに取組む方々を中心に約80名にご参加いただき、標記シンポジウムが開催されました。このシンポジウムは、漁村における地域リーダーの育成に関して、地域の事例報告、地域にて活躍されている方々の体験談を通して、地域リーダーの役割や人材育成プログラムのあり方等について検討を行い、活力ある漁村づくりに資することを目的としています。
水産庁から主催者挨拶があった後、島根県海士町の山内道雄町長より「地域振興のための人(リーダー)づくり」について基調講演をいただきました。町長は、徹底した行政改革と地域資源を活かした産業創造による雇用の創出について、自ら実践された経験をもとに、島での就職、起業、島暮らし運動を展開して、UIターン者と地元漁師の連携によってビジネスを創出したことを述べられました。また、リーダーの育成は、やる気のある人、手を挙げた人に行政として応じることが必要であることを強調されました。
続いて、海士町、岩手県田野畑村、南さつま地域から、取組みの報告がありました。各取組とも地域の特性を活かした、工夫にあふれたものであったと思います。その後、受田高知大学副学長の司会で「活力ある漁村づくりのためになすべきこと」についてパネルディスカッションを行い、地域リーダーの必要性や役割、期待する行動について様々な意見が交わされました。漁村地域に求められる地域リーダーについて、1)水産・加工・流通・販売を俯瞰的に考えられる方、2)技術を持ち、包容力・信用力を併せ持つ方、3)人と人、時代をつなぐ、世代を越えて地域のことを考える能力を備えている方、4)自分自身が将来どうなりたいか、どう変わりたいかを想像して頑張っていく気概を持った人が必要であり、そのためには1)組織や人材をみつけ、うまくつなぐこと、2)構想力、実行力、実現力を持つ人物を育成することが重要といったまとめになりました。
参加者のアンケートをみますと、基調講演を始めシンポジウムの内容が参考になったとする人がほとんどで、今後の活動に結びつけたいという人も半数近くいらっしゃいました。本シンポジウムが全国の漁村地域の活性化の一助になることを願います。最後に、講師の方々を始め、本シンポジウムに参加されました方々に厚くお礼申し上げます。

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【5】ちょっといい話
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●平成22年度活力ある漁村づくりモデル育成事業の公募を行っています

公募期間は、3月9日(火曜日)~平成22年4月8日(木曜日)です。この事業は、地域資源を活用した新たな産業構造の形成や都市と漁村の共生・対流など、漁村に対する新たなニーズに的確に対応し、また、地域が創意工夫し地域自ら考え行動する意欲的で先導的な取組を促進するため、企画提案により先導的な地域ぐるみの取組を選定して支援を行います。
併せて、別途実施する、活力ある漁村づくり促進事業と連携して、活力ある漁村づくりの先進事例として構築し、当該先進事例の普及を図ることにより、地域の特性を活かした活力ある漁村づくりを全国的に推進し、漁村の地域力向上を図ることを目的としています。
公募要領等は下記アドレスから入手できます。ご関心のある方は、下記までご遠慮なくお問い合わせください。

http://www.jfa.maff.go.jp/j/gyosei/supply/hozyo/100309.html

問合せ先:水産庁防災漁村課 村上、泰磨
電話:03-3502-8111(代)内線6905

●第8回森の“聞き書き甲子園”フォーラムが開催されます

本メールマガジンVol.42で御紹介しました森の聞き書き甲子園に関して、来る3月28日(日曜日)12時45分~16時に江戸東京博物館ホールにおきまして、第8回森の“聞き書き甲子園”フォーラムが開催されますので御案内します。このフォーラムでは、講師・コーディネーターに作家の阿川佐和子、塩野米松さんを招き、森の名手・名人と高校生へのインタビューが行われるとともに、哲学者の内山節さんによる講演「農山漁村の暮らしと価値観」、卒業生による活動記録ビデオの上映などが予定されています。今回からは、海・川の名人の聞き書きも開始され、高校生6人が取り組みましたが、その時の映像もビデオ放映されるとのことです。参加申込み締切は3月26日(先着順)です。
詳しくは、下記を御参照下さい。

http://foxfire-japan.com/program/forum.html

・日時:3月28日(日曜日)12時45分~16時00分 開場12時10分
・場所:江戸東京博物館ホール
・申込み方法:「フォーラム申込み」と明記の上、氏名、ふりがな、住所、電話、FAX、Eメール、所属、認知媒体を記入の上、FAX、Eメール、電話でお申し込みください。
・申込み・問い合わせ先:森の“聞き書き甲子園”実行委員会事務局
TEL.03-5366-0766 FAX.03-5366-0688 e-mail info@foxfire-japan.com

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◆3月1日付け人事異動
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3月1日付け漁港漁場整備部関係の人事異動をお知らせします。

☆3月1日付け部内へ・新所属

【整備課】
宗勇一 → 海外水産土木専門官

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◎バックナンバー
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平成17年9月から発行している「漁港漁場漁村のメールマガジン」のバックナンバーを掲載しています。
★漁港漁場整備部ホームページからどうぞ

>>> http://www.jfa.maff.go.jp/j/gyoko_gyozyo/g_merumaga/index.html


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▲編集後記
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3月に入っても、暖かい日があったかと思うと寒い日があり天候が安定しませんが、皆様のところはいかがでしょうか。新型インフルエンザの流行は一段落した様ですが、東京では先月下旬から花粉が飛び始め、今は花粉よけのマスクをしている人が増えています。
バンクーバーではパラリンピックが始まりました。日本選手の活躍を期待しています。
チリの大地震で大津波警報等の出た太平洋岸の各地で津波が観測され、浸水被害や養殖施設の被害が発生しました。浸水した家に取り残されて恐ろしい思いをした人や、避難指示対象者のうち避難所で確認できた人数は1割にも達していなかったとの報道もありました。水産関係では、養殖施設を中心に大きな被害が出ましたが、人的な被害がなかったことは幸いでした。また、一昨日は、福島県沖を震源とする地震があり、東京でも揺れを感じました。漁村の安全にとって津波や地震は避けて通れません。防災・減災対策の重要性を改めて感じた次第です。
水産庁では、現在、漁業地域の減災対策マニュアルを策定中で、近いうちにご紹介できる予定です。また、ちょっといい話で紹介した公募中の「活力ある漁村づくりモデル育成事業」では、「減災計画の策定・実践による安全な漁村の形成」等をテーマとすることが可能です。ご関心のある方はホームページをご参照ください。
このメールマガジンに対する、ご感想、ご要望、ご意見等歓迎しますので、どんどんお寄せください。また、皆様の町の話題についても、取り上げていきたいと考えておりますので、お知らせいただければ幸いです。

~~~~~~~ ♪漁港漁場漁村のメールマガジン♪ ~~~~~~

★発行:水産庁漁港漁場整備部防災漁村課
(〒100-8907東京都千代田区霞が関1丁目2番1号)

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