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漁港漁場漁村のメールマガジン 2010/7/16 VOL.053

 ▼目次▼

【1】私からの本音トーク

水産庁漁港漁場整備部整備課課長補佐(施工積算班) 谷口  君洋

【2】沖縄県竹富町小浜細崎地区での取組を紹介します

ランドブレイン(株)地方活性化グループ  齋藤  元嗣

【3】国際航路協会(PIANC)2010年年次総会(リバプール)に出席して

水産庁漁港漁場整備部整備課課長補佐(企画班)  金田  拓也

【4】第13回日韓漁港漁場技術交流会議が開催されました

水産庁漁港漁場整備部整備課漁港漁場専門官  坪田  幸雄

【5】最近の漁海況について(4~6月の状況)

漁業情報サービスセンター(JAFIC)  石井  元

市町村相談窓口のご案内

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【1】私からの本音トーク
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水産庁漁港漁場整備部整備課課長補佐(施工積算班)  谷口  君洋

     こんにちは、整備課で施工積算を担当しています谷口と申します。水産庁には昨年の4月に、国交省の九州地方整備局から出向してまいりました。出身は、口蹄疫で大きな打撃を受けている宮崎県です。私の実家の近所にも、牛を飼われている方がおられ大変なご苦労をされていると思うと共に、どのような仕事にも順風満帆の日々は続かないのだと考えさせられます。
    出向元の九州地方整備局では、国直轄事業として港湾の整備(調査、設計、積算、施工等)を行っておりその関係で、漁港漁場の施工基準や積算基準を担当する事となった訳ですが、港湾の仕事の中でも漁業関係者と接する際に魚礁等の話が出て来ますが、実際に施工経験がなく、漁場に関する知識が不足しています。よって、魚礁工や着定基質工について色々と勉強しているような状況です。
    ところで、日本の有人離島の数はいくつかご存じですか、421島あるそうです。個人的に離島が好きで、釣りと遊びを兼ねてたまに出かけることがあります。最初は、離島に興味はなかったのですが、港湾調査で日本各地の離島を訪ねる機会があり、島の料理(魚が主)や文化それから交通機関であるフェリー等の利用が、スローな中に感動と哀愁があり魅力にはまった感じです。
    その離島好きの関係で、九州の離島に勤務した事があります。もちろん、港湾整備の仕事で島に住んだ訳ですが、島の人たちは港の必要性を分かっており、漁業関係者の方も理解があり仕事をスムーズに進める事ができましたが、港の依存度が高いだけに問題もありまた。その具体例として、台風が接近するとフェリー等が運休となり島に物資が届かなくなるので、スーパーの生鮮食料品等が買い占めにより一気に無くなります。私個人としては、牛乳が売り切れになっても焼酎は売り切れにならないので、問題ありませんでしたが、あまりにも自給率が低い事を感じました。
    結論として言いたい事は、食料の移入に頼っている離島もそうですが、輸入に頼っている日本も自給自足率を上げる必要があると思います。そう言う意味で、水産資源の生産力の向上と安定供給が重要になってくると思われます。
    ちょっと最後は、強引なまとめをしましたが、漁港漁場の整備に携わる方のお力に少しでもなれるよう、今後ともよろしくお願いします。

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【2】沖縄県竹富町小浜細崎地区での取組を紹介します
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ランドブレイン(株)地方活性化グループ   齋藤   元嗣

    先島諸島の石垣島と西表島の間に広がる日本最大のサンゴ礁地帯である石西礁湖内に小浜島はあります。人口約600人の小さな島ですが、NHKドラマ「ちゅらさん」の舞台になった島であり、年間約18万人の観光客が訪れ、また、島内には大型リゾートホテルが2つあることから周辺の島に比べて観光客の宿泊率が高いところです。多くの観光客がある一方、古くから地域を支えてきた農業や漁業といった産業の活力が落ち込み、若者が島外へと流出してしまう状況の中で、細崎(くばさき)地区では小浜島でただ2人だけの若き海人(うみんちゅ)後継者が地域を動かし、昨年度から取組を本格的に始めています。
    取組の一つが市場取引に不利な魚の活用による加工品の開発です。島で水揚げされる水産物は、十数km離れた石垣島や沖縄本島に送られてセリにかけられますが、流通コストがかかるうえ、鮮度の面でも不利です。また多様ではあるが漁獲量が安定しない水産物は、市場へ出荷されないことも多く、漁業者の収入にならないという問題がありました。そこで、加工品製造のためのフライヤーや真空パック機などを導入し、島では昔から食されてきた「たらしあぎー」とよばれる沖縄風のさつま揚げをはじめ、魚肉を使ったコロッケや燻製品などを、フードコーディネーターを交えて試作し、販売の戦略や商品パッケージを検討してきました。島内外でのイベントや島の玄関口にあたる小浜港のターミナルでテスト販売を行い、観光客や島民からの意見を集めました。これら意見をふまえて商品の改良を進めながら、本年度も島内の商店やリゾートホテルでの販売に向けて調整を進めています。
    また、ブルーツーリズムの取組として、地域の中学生を対象として小型定置網の見学や魚の調理・試食を実施しました。普段から海の近くに暮らす子ども達も、漁業の体験は新鮮で、「海人になりたい」と声をあげてくれた学生もいるなど好評で、地域の産業として漁業を理解してもらう良い機会となったようです。本年度は小学生も対象として新たにプログラムづくりを行うことを予定しています。
    小規模な離島における水産物の地域内消費拡大に向けて、加工品開発・販売の他、鮮魚の島内販売やリゾートホテルでの取扱い促進、観光客への漁業体験提供による消費の拡大などを本年度も実施します。小さな漁村集落での取組であることから、活動を分担するだけの人手がいないことが課題ですが、本年度も若い2人の海人を中心に、集落の住民により取組が進みます。
    なお、若い二人の日常の奮闘ぶりは以下のブログでご覧いただけます。
    「小浜島絶滅危惧種と愉快ななかま達  小浜島の2人しか居ない貴重な海人『漁師』後継者のつぶやき」
(URL:http://ameblo.jp/kohamayoung-uminchu/)

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【3】国際航路協会(PIANC)2010年年次総会(リバプール)に出席して
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水産庁漁港漁場整備部整備課課長補佐(企画班)   金田   拓也

    2010年5月9日から5月10日まで、イギリスのリバプールで国際航路協会(PIANC)の年次総会が開催されました。日本からは、国土交通省港湾局長、水産庁整備課長、私を含め総勢十数名が参加しました。
    PIANCとは、内陸港及び海洋港の水路及び港湾施設(漁港等を含む)の計画・設計等に関する発展を図るとともに、沿岸地域の開発を図ることによって、水上交通の維持・発展を推進することを目的として1885年に設立された国際機関で、2010年5月現在で政府会員37(うち、国内部会設立済みは22ヶ国)を含む、65か国から団体会員約450、個人会員約2000を擁する組織です。
    毎年、総会、4年毎に国際航路会議を開催する他、港湾・航路等の技術的課題に関する調査研究(WG)を実施するなど、幅広い活動を続けています。
    日本は、1952年に運輸省、1965年に水産庁が、政府会員として加盟しており、部会も設立されアジアでは特に活発に活動を行っている国だとのことです。
    年次総会では、予算・決算、活動計画や大会決議の審議、優秀論文の表彰や内陸水路・海港・環境等の各委員会の活動報告、各国部会より活動報告(日本も報告)、また、PIANC設立125周年行事を名古屋で2010年9月11日~14日まで開催する事を名古屋港副管理者より紹介がありました。会議の進行は、発足がヨーロッパの内陸水路からという事もあり、西洋各国が中心に議論が行われており、和やかな雰囲気でした。また、今年は総会に引き続き、4年に1度の国際航路会議が開催され、各国からの研究発表が行われましたが、漁港関係では、(財)漁港漁場漁村技術研究所から、富山県入善漁港の寄り回り波災害についての報告が行われました。
    今回年次総会が開催されたリバプールは、18~19世紀にイギリス有数の海運商業都市として栄え、マージ川右岸一体は、「海運商業都市・リバプール」として世界遺産に登録され、また、ビートルズの誕生の地という事でも有名な街です。19世紀当時の倉庫が、ホテルやショッピングセンターとして活用され、旧市街の煉瓦造りの町が残されています。また、イギリス国内で最も背の高いゴシック様式のアーチを有するリバプール大聖堂が存在し、郊外に行くと煉瓦造りの2階建ての庭付きの家が建ち並び、小麦畑や牧草地が広がり、落ち着いた美しい地域でありました。
    また、19世紀に建設された運河と河川との15mの高低差を結ぶアンダートン運河ボートリフトや昔は石炭を運んでいたという運河が現在でも残されていました。日本では、こうした施設は壊される事が多いところですが、これら古い施設が壊されず現在も利用され美しく残されているという事に、感銘を受けたところです。
    当地は北緯53度にあり、日本付近でいうと、北海道の北のサハリンにあたるとの事ですが、ヨーロッパ沖合に暖流(メキシコ湾流)が流れているせいか、5月中旬でも緯度の割に意外に暖かく、日本の3月下旬並の気温で、日本の格好に一枚セータを着るという事で対応ができました。また、夜9時頃まで明るく安全な町でもありました。
    私自身初めてPIANC総会に出席したところですが、本会議は欧米が中心の会議となっている事を感じたところであり、日本も含めたアジア地域がこうした活動の一翼を担うべく、また、関係国との漁港に関する情報交換の場や仲間作りの場として、積極的に活用する事の必要性を感じたところです。

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【4】第13回日韓漁港漁場技術交流会議が開催されました
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水産庁漁港漁場整備部整備課漁港漁場専門官    坪田   幸雄

    社団法人 全国漁港漁場協会が主催する「第13回日韓漁港漁場技術交流会議」が、6月30日に東京で開催されました。
    本会議は、「漁港漁場漁村のインフラ整備に係る計画、建設、維持管理及び関連技術に関する諸問題」について、日韓両国から話題を提供し、相互に意見交換をすることで、両国の相互理解の増進、漁港漁場漁村建設技術の向上に資することを目的として、社団法人 全国漁港漁場協会と
韓国の特殊法人 韓国漁村漁港協会が、毎年、日本と韓国で交互に開催しているもので、最初の会議は1997年3月に東京で開催されています。
    今回の会議には、韓国から政府職員、協会職員など11名が参加され、日本側参加者(水産庁職員、協会職員など)と併せて約50名が一堂に会しました。会議では、「これからの漁村漁港整備と活用の在り方」をテーマとして、日本から「漁港施設のストックマネジメントについて」、「漁業地域における防災・減災対策について」、韓国から「持続可能な漁港整備方案について」、「効果的な漁港整備の事例について」、「漁村・漁港・漁場の整備/活用のための新たなパラダイム/ビジョンの設定
に対する小考」と題して発表した後、座長の進行によりテーマに沿って活発な意見交換が行われるとともに、日韓両国の施策に関する意見交換も行われました。
    会議終了後、韓国側参加者等は茨城県に移動し、那珂湊漁港、大洗港、茨城県栽培漁業センターを視察し、ここでも活発な質疑、意見交換が行われました。
    最後になりますが、今回の会議は、サッカーワールドカップ南アフリカ大会の開催中に行われましたが、8年前に同じサッカーワールドカップを日韓共同で開催したことを思い出し、漁港漁場漁村の分野だけでなく、水産業をはじめとする多くの分野で両国の協力関係が深化していけばと思いました。

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【5】最近の漁海況について(4~6月の状況)
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漁業情報サービスセンター(JAFIC)   石井   元

○全国の海況
    まもなく全国的に梅雨明けの便りとともに本格的な夏のシーズンを迎えようとしています。漁業のほうも春から梅雨期の漁から徐々に夏漁に向かっていきます。
    今回は4―6月の海や魚を巡る状況について見てみたいと思います。
    まず海の状況ですが、今年の上半期前半は、北海道から三陸・常磐近海や日本海全域、九州西方海域では平年に比べるとかなり低めで経過し、唯一関東・東海から四国沖合の海域で平年並みでした。その後4月以降徐々に平年並みの海域が多くなり、6月末には九州西方海域と三陸北部でやや低めのほかは並み~やや高めの海域が拡がってきました。
    また、黒潮は、1月の下旬まで伊豆諸島付近で蛇行をしていましたが、その後和歌山県潮岬沖から東へ直進するようになり、伊豆諸島付近を通過し房総半島に沖合に接近し、北東方向に流れています。

○魚種別の状況
    はじめに、上半期に盛漁期を迎えたマアジです。マアジは丁度産卵期前の4-6月が盛漁期ということもあって、山陰や九州の産地では7月に入った現在でも水揚げが続いていますが、盛漁期の割には水揚げは伸びていません。特に山陰等の産地では、「今年は漁が1ヶ月程度遅れている」といったような情報もあって、特に山陰での水揚げが昨年をかなり下回っています。したがって6月末現在の累計漁獲量は、4.5万トンで昨年の5.7万トンを20%以上下回っており、山陰沿岸での漁不振の影響が反映されています。ただ九州ではほぼ前年並みであり、大きな落ち込みはありません。単価的には、181円/kgで前年(182円/kg)並みで推移しており、水揚げ減少の割にはあまり伸びがありません。これからの秋漁にも期待がかかりますが、遅れているといわれている山陰での漁の行方が注目です。
    次にスルメイカです。3月、4月の端境期を終えて、5月から新漁が始まりました。日本海から漁が始まりますが、近年は特に初漁期の頃のサイズが小さいといわれることが多いのですが、今年もご多分に漏れず小さく、特に沖合に出漁した中型船(船凍船)では100~120尾サイズ(8kg入り)といった小さいイカが主体でした。また生も、30-40尾やバラが主体の時期も長かったのですが6月に入ってからは徐々にサイズアップもみられ、7月に入った現在では、北海道の西側でも20―25尾サイズが主体となっています。また太平洋側では今まではトロールによる漁獲が主体でしたが、昼イカ釣り漁も始まり、これからがいよいよ本番です。
    6月末現在の生鮮スルメイカの累計漁獲量は、1.7万トンで昨年の2.2万トンを20%程度下回っていますが、3月までの昨対比が50%程度であったことを考えるとかなり挽回してきています。単価的には、242円/kgで水揚げの減少を反映してか前年(230円/kg)をやや上回っています。三陸沿岸で始まっている釣りのサイズはまだ小さく、30-40尾やバラがまだ多いのが特徴です。
    最後にカツオです。昨年は極めて低調な1年でしたが、今年は現在のところ釣りがやや良く、まき網不振と好対照になっています。漁は4月頃から本格化してきており、この数ヶ月で水揚げを伸ばしています。6月末累計で釣りが約1.2万トン(前年1万トン)、単価が417円/kg(前年428円/kg)、まき網が7千トン(前年1.3万トン)、単価が291円/kg(前年327円/kg)で何れも前年割れとなっており、単価的には2年続きの安値推移が目立っています。
    なお、詳しい情報につきましては、
「おさかな広場http://www.market.jafic.or.jp/」、若しくは、JAFIC石井、緑川(03-5547-6887)までおたずね下さい。

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◆   市町村相談窓口のご案内
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    地元のお考えや解決したい課題等を水産庁に直接相談していただけるよう「市町村相談窓口」を開設しています。どうぞ、お気軽にご利用下さい!
相談対象者:市町村からの相談を基本とします。
相談内容  :水産業及び漁港漁場に関連した漁村の振興
相談方法  :原則、電子メールで、所属、氏名、連絡先、
相談内容を送付下さい。
E-mailアドレス:www_fid_fa@nm.maff.go.jp
回答       :1週間以内目処でお答えします。
窓口担当  :防災漁村課漁村企画班、環境整備班

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◎   バックナンバー
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平成17年9月から発行している「漁港漁場漁村のメールマガジン」のバックナンバーを掲載しています。
★漁港漁場整備部ホームページからどうぞ
>>>http://www.jfa.maff.go.jp/j/gyoko_gyozyo/g_merumaga/index.html

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▲   編集後記
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    6月11日(現地時間)に開幕したサッカーW杯南アフリカ大会も7月11日のスペイン優勝で幕を閉じました。日本は、ベスト8にあと一歩と、よくがんばりました。健闘をたたえるとともに、各選手の今後の精進と活躍に期待します。
    このところ、九州、中国はじめ西日本中心に豪雨が続き、さらに東日本に広がってきています。各地で災害が発生しており、被災された方々にお見舞い申し上げるとともに、梅雨前線が活発でまだまだ土砂災害、洪水等に警戒が必要のところも多く、警戒を怠らず一日でも早く収まることを心よりお祈りいたします。
    JAFICの石井さんが4~6月の漁海況を書いてくださいました。漁模様も年により様々ですが、順調であってほしいものです。
    第1回海・川の聞き書き甲子園ですが、今月1日に高校生の募集が締め切られ、参加する高校生、海・川の名人の選考など着々と進んでいます。このメールマガジンでも、来年3月のフォーラムまで、海・川の聞き書き甲子園の動きをご紹介していきたいと考えています。
    このメールマガジンに対する、ご感想、ご要望、ご意見等歓迎しますので、どんどんお寄せください。また、皆様の町の話題についても、取り上げていきたいと考えておりますので、お知らせいただければ幸いです。

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★発行:水産庁漁港漁場整備部防災漁村課
(〒100-8907   東京都千代田区霞が関1丁目2番1号)

    このメールマガジンは、水産業・漁村の振興に関わる地方公共団体の方々に配信しています。
    このメールマガジンに関するご意見・ご要望、転載の希望、あるいはメールマガジンの配信停止やメールアドレスなどの変更は、こちらまでメールでお願いします。
>>> www_fid_fa@nm.maff.go.jp

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水産庁

漁港漁場整備部整備課
ダイヤルイン:03-3502-8493
FAX:03-3502-2668

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