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ホーム > 分野別情報 > 漁港・漁場・漁村の整備 > 漁港漁場情報箱 > 漁港漁場漁村のメールマガジン > 漁港漁場漁村のメールマガジン 第65号


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漁港漁場漁村のメールマガジン 2011/8/25 VOL.065

 ▼目次▼

【1】取組の情報発信について

ランドブレイン(株)地方活性化グループ      齋藤    元嗣

【2】第14回日韓漁港漁場技術交流会議に出席して

水産庁漁港漁場整備部整備課 漁港漁場専門官      坪田    幸雄

【3】東日本大震災の状況と問題点
~現地で見聞したこと(5月下旬-6月上旬  その2)~

漁業情報サービスセンター(JAFIC)      石井    元

【4】お知らせ

  • 活力ある漁村づくりモデル育成事業公募結果(2回目)について

市町村相談窓口のご案内
7月26日付け人事異動

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【1】取組の情報発信について
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ランドブレイン(株)地方活性化グループ      齋藤    元嗣

    多くの漁村地域は、素晴らしい自然環境と伝統的な文化・景観、新鮮で美味な魚料理を食することのできる魅力が満ち溢れていますが、海岸線に点在する漁村では、その魅力を広く周知することが課題となっています。近年は漁村地域でもインターネットが地域の魅力を発信する有効な手段として活用が進んでいます。ホームページやブログにおいて地域の様子を発信、地域で漁獲される魚や加工品の情報の発信、ホームページ上での魚や加工品の販売、イベント・海での体験プログラムの情報を紹介したり、郷土料理のレシピなどの魚の食べ方を紹介する例や漁師自ら漁村での日々の暮らしをリアルタイムで紹介する例も見られます。
    比較的安価に誰もが情報を発信できることや、リアルタイムの情報発信が容易なこと、また地域外の方々からの情報を直接受けることができることから活用が期待されますが、発信の効果を高めるためには、ホームページやブログを閲覧してくれる方を増やし、また定期的に見てもらうために、頻繁な情報の更新、特に読み飽きない文章や魅力的な写真の活用など、発信者の工夫と努力が必要です。また、ホームページ閲覧のきっかけとなるような、イベント時や地域の産物を購入してくれた方への情報としてホームページの存在を伝えること、DMなど紙媒体での発信もあわせて行うなどの工夫が重要です。
    以下、活力ある漁村づくりモデル育成事業実施地域の取組における特徴的なインターネットの活用例をいくつかご紹介します。
    高知県土佐清水市窪津地域(窪津漁協HP  URL:http://jf-kubotsu.or.jp/index.php)では、地域の紹介、旬の魚の情報や郷土料理のレシピなどの魚のおいしい食べ方の紹介、組合長のブログによる定期的な地域情報の発信、イベント・体験プログラムの参加申し込みや、イセエビやアワビの販売がインターネットで行なえるような工夫がなされています。沖縄県竹富町小浜島(小浜島絶滅危惧種ブログURL:http://ameblo.jp/kohamayoung-uminchu/entry-10450916471.html)では、ブログを活用して漁師が自ら漁村地域での日々の生活や感動、イベント情報を発信しており、漁村地域の魅力を紹介しています。山形県鶴岡市鼠ヶ関(URL:http://nezugaseki.net/)でも地域のまちづくりグループによる情報発信が盛んに行われています。地域商品の販売拡大や観光客の誘客、漁村のファンづくりに繋がるともに、その魅力に賛同した方のブログ等で紹介されることで更なる広告効果も期待されています。
    また、二次元バーコードを使って消費者に水産物の生産履歴情報を発信する特徴的な取組が、北海道厚岸漁協で進められています。ブランド水産物として全国的に知名度が高いカキやサンマについて、漁獲日や生産者の詳細情報が商品に添付した二次元バーコードから追跡できる仕組みが構築されています。生産履歴情報に加えて漁獲の風景など地域の情報を盛り込むこと、消費者からの評価(ウェブサイトを通じた返信)が可能な仕組みとして、産地と消費者の情報の交流が期待できる仕組みです。
    「漁村の元気は日本の元気」(URL:http://www.landbrains.co.jp/gyoson/)は水産庁の委託を受けて当社が運営するサイトですが、水産物の紹介、生産情報の公開など、活力ある漁村づくりモデル育成事業における様々な取組を紹介すると共に、ブログでは各地からの報告を掲載しています。地域の取組をPRするとともに、活力づくりに取り組む漁村地域間の情報交換を目的としております。漁村地域の活力づくりに取り組む皆様にぜひご覧いただきたく思います。

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【2】第14回日韓漁港漁場技術交流会議に出席して
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水産庁漁港漁場整備部整備課 漁港漁場専門官      坪田    幸雄

    本会議は、「漁港漁場漁村のインフラ整備に係る計画、建設、維持管理及び関連技術に関する諸問題」について、日韓両国から話題を提供し、相互に意見交換をすることで、両国の相互理解の増進、漁港漁場漁村建設技術の向上に資することを目的として、社団法人 全国漁港漁場協会と韓国の特殊法人 韓国漁村漁港協会が、毎年、日本と韓国で交互に開催しているもので、今年は6月15日に韓国・釜山で開催されました。日本からは私を含めて漁港漁場関係団体等から7名が参加し、韓国からは政府職員、協会職員など66名が参加しました。
    会議では、「漁港漁場の整備による水産資源の管理」をテーマとして、韓国から「漁港の再整備による水産資源の管理方案」、「海洋生態基盤システム構築の基本方向に関する検討」、日本から「漁場整備を用いた水産資源の管理~瀬戸内海岡山県白石島の海洋牧場における事例~」、「水産資源の管理のための藻場の回復を目指して」と題して発表が行われました。また、私から「東北地方太平洋沖地震による水産地域の被害と復興について」と題して、ア)地震の概要、イ)水産関係の被害状況、ウ)水産地域の被災状況、エ)水産地域復興の基本的な考え方、について事例発表を行いました。その後、座長の進行により質疑応答、意見交換が行われました。意見交換では、「1983年日本海中部地震、1993年北海道南西沖地震の際には、韓国東海岸でも2~5mの津波による被害があった。今後、韓国でも津波への備えを検討する必要がある」とのコメントもありました。
    なお、会議前日には、釜山広域市国際水産物卸売市場を視察しました。2008年に開場した本施設は、卸売市場棟、冷凍冷蔵倉庫棟、活魚保管場棟等からなり、総合保税区域として設定されており、ア)貨物車と乗用車の動線分離、イ)荷役・保管などの機械化・自動化、ウ)競売場での低温施設の設置による鮮度維持など、先端の施設と運営システムを取り入れてありました。
    また、会議終了後は、車で約2時間の浦項市へ移動し、良浦漁港(国家漁港)の漁村漁港複合空間造成施設を視察しました。2008年に完成した当施設には、広場造形施設、漁村観光レジャー施設、浜辺散策路、親水型防波堤、レジャー船係留施設等が整備されており、年間20万人の観光客が訪れ、観光漁港として憩いの場になっているとのことでした。
    釜山は山麓が海に面したリアス式海岸のような地形ですが、ホテルやマンションなどの超高層ビル群が林立して、圧倒されるような印象を受けました。また、中心部のすぐ側には海水浴場があり、その周辺にはホテルやレストランが建ち並び、海水浴シーズンでなくても活気がありました。成田空港から約2時間、日本から一番近い海外の大都市。次は、観光で行ってみたいところの一つです。

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【3】東日本大震災の状況と問題点
~現地で見聞したこと(5月下旬-6月上旬 その2)~
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漁業情報サービスセンター(JAFIC)      石井    元

(7月号から続く)
○大船渡
    大船渡魚市場でも5月に入って、宮古より少し遅れたものの市場が再開された。もちろん宮古同様、底曳き物が主体の水揚げになっている。本来この時期は定置物の大型のサバなどが水揚げされるが、まだ網を入れることができないため水揚げがなく、市場の担当者は残念がっていた。
    今回の東日本大震災で被災したどの地域でも、そうであるが共通の問題が垣間見られる。それは、魚の漁獲・水揚げ・流通過程では、1つのポイントが欠けても魚が消費者の口には十全に入らないということである。例えばこれから三陸ではスルメイカの季節が始まるが、水揚げされたイカは発砲スチロールの箱や氷が必要になる。またこれから三陸に水揚げが始まるカツオでも同様。サイズの小さいカツオの水揚げが多い場合は冷凍に回されることが多く、冷凍冷蔵庫業者の復活が必須の課題になっている。しかし、現状ではまだまだ必要量に達していないと、担当者は盛漁期を前に心配していた。その意味ではまさにサプライチェーンシステムの再構築が最大の課題となっている。
○気仙沼
    気仙沼地区ではかなり撤去されたと現地ではいうものの、それでもなお魚市場周辺はまだ瓦礫も多く、地盤沈下の影響もあって盛り土をしながら道路ができている。したがってもちろん市場の入札場も地盤沈下や亀裂が入っているやらで復旧工事の真最中、水の浄化槽も業者が入って修理に努めるなど、カツオの水揚げを前に急ピッチの受け入れ態勢の構築に向かっている様子が伺えた。カツオ岸壁も修復途中で、係留するためのロープ止めが無いなど、まだ急がなければならないものも多々あった。
    市場では、漁協の職員がタンク等の掃除を総出で行っており、使用可能なものとそうでないものとに仕分けていた。もちろんスカイタンクも流出したわけであるが、他から持って来たり、上述のような使用可能なものは再利用をしながら使うことにしているようだ。
    また市場の片隅にはカツオ選別機1台残っていたが、かなり破損しておりそのままの使用は厳しい状況とみた。ただ選別機も3台は使えると言っており、最初は手選別も含めた水揚げ・処理になる可能性も大きい。
    例年6月中旬にはカツオの水揚げがみられる。市場関係者は、「今年は少し遅れ気味だが」と前置きしながらも、6月中旬にはカツオ船が来ることを想定している、という(6月28日巻き網船の初水揚げがあった)。かつて盛漁期には1000トンもの水揚げがあったが、まだ不十分ながら1日50トンの水揚げから始まり、7月100トン、8月300トンのような形で徐々に増やしていきたい意向が関係者に強く見受けられた。
    カツオが鮮魚で出回るにしても、最低限、氷や箱の準備は必要不可欠である。氷は製氷工場がかなりやられており、地元では今のところ1か所しか存在していないようだ。これも当然不足しているわけで、輸入氷や他地区からの導入も含めて、徐々に増量していきたい意向だ。箱なども他地区から搬入しながら間に合わせるという。漁船に対する給油も100トン程度の水揚げならば問題ないようだ。
    また竿釣船にとって、漁に欠かせない餌の供給問題がある。陸前高田(広田湾)が壊滅的にやられたこともあって、大震災当初から関係者の間では心配されていたが、広田湾の松島網1ケ統が供給可能という朗報もあって、カツオ漁業者や市場関係者もホット一息の表情であった。
    ただ一抹の不安もある。それは、一昨年のように小型のピンカツオが多く水揚げされた場合である。この場合は冷凍に回されると想定され、現在のこの地での冷凍冷蔵庫の被災状況は殆ど壊滅的といってよいような状況だ。したがってこうした漁業を裏で支える後背施設の復旧が今一番急がれているといってよい。

(以下、次号)

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【4】お知らせ
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●活力ある漁村づくりモデル育成事業公募結果について

2回目の公募においては、以下の4地区を選定しました。
・島の新産業リーディング協議会(島根県海士町)
・窪津地域都市漁村交流推進協議会(高知県土佐清水市窪津)
・細崎ま~る新鮮隊(沖縄県八重山郡竹富町小浜)
・太地町くじらと自然公園のまちづくり協議会(和歌山県東牟婁郡太地町)
選定結果は農林水産省のホームページに掲載されています。1回目の公募と合わせて9地区で実施されます。なお、今回で本事業の公募は終了いたしました。
http://www.jfa.maff.go.jp/j/gyosei/supply/kekka/pdf/110726.pdf

問合せ先:水産庁防災漁村課  村上、武下
電話:03-3502-8111(代)内線6905

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◆  7月26日付け人事異動
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7月26日付け漁港漁場整備部関係の人事異動をお知らせします。

☆  7月26日付け部内へ異動・新所属
【整備課】
粕谷    泉    →    整備課付

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◆  市町村相談窓口のご案内
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地元のお考えや解決したい課題等を水産庁に直接相談していただけるよう「市町村相談窓口」を開設しています。どうぞ、お気軽にご利用下さい!
相談対象者:市町村からの相談を基本とします。
相談内容    :水産業及び漁港漁場に関連した漁村の振興
相談方法    :原則、電子メールで、所属、氏名、連絡先、
相談内容を送付下さい。
E-mailアドレス:www_fid_fa@nm.maff.go.jp
回答            :1週間以内目処でお答えします。
窓口担当   :防災漁村課漁村企画班、環境整備班

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◎  バックナンバー
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平成17年9月から発行している「漁港漁場漁村のメールマガジン」のバックナンバーを掲載しています。
★漁港漁場整備部ホームページからどうぞ
>>> http://www.jfa.maff.go.jp/j/gyoko_gyozyo/g_merumaga/index.html

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▲  編集後記
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    東日本大震災で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
    猛暑の夏も半ばを過ぎたのでしょうか。東京では、秋の虫の音も聞こえるようになってきました。先日は、東北の宮古と大船渡でサンマが水揚げされたとのニュースもありました。関係者のご努力に敬意を表するとともに、着実に復旧が進むことをお祈りします。
    このメールマガジンに対する、ご感想、ご要望、ご意見等歓迎しますので、どんどんお寄せください。また、皆様の町の話題についても、取り上げていきたいと考えておりますので、お知らせいただければ幸いです。

~~~~~~~ ♪漁港漁場漁村のメールマガジン♪ ~~~~~~

★発行:水産庁漁港漁場整備部防災漁村課
(〒100-8907東京都千代田区霞が関1丁目2番1号)

このメールマガジンは、水産業・漁村の振興に関わる地方公共団体の
方々に配信しています。
このメールマガジンに関するご意見・ご要望、転載の希望、あるいは
メールマガジンの配信停止やメールアドレスなどの変更は、こちらまで
メールでお願いします。
>>> www_fid_fa@nm.maff.go.jp

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お問い合わせ先

水産庁

漁港漁場整備部整備課
ダイヤルイン:03-3502-8493
FAX:03-3502-2668

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