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漁港漁場漁村のメールマガジン 2014/3/20  VOL.095

▼目次▼

【1】漁村女性セミナー、聞き書き甲子園フォーラムが開催されました
                 公益社団法人全国漁港漁場協会 業務課長 福田 亮

【2】産地協議会活動支援事業による産地協議会活動推進方策の検討状況のご報告
      一般財団法人漁港漁場漁村総合研究所第1調査研究部
                         主任研究員 後藤 卓治

【3】未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選から ~広村堤防~
                                  広川町役場産業建設課主任 宮本 悦志

 ◆3月6日付け人事異動

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【1】漁村女性セミナー、聞き書き甲子園フォーラムが開催されました
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            公益社団法人全国漁港漁場協会 業務課長 福田 亮

【漁村女性セミナー】

 (公社)全国漁港漁場協会は、早稲田都市計画フォーラムと共催で、3月3日(月)午後1時30分より、東京都新宿区の早稲田大学理工学部キャンパスにおいて、平成25年度漁村女性セミナーを開催しました。
 セミナーは、漁村の女性だけではなく、早稲田大学の学生をはじめ愛媛大学からの参加もあるなど、オープンな開催となり、総勢60名で開催されました。
 今年度のセミナーはテーマを「伝える~漁業・漁村を知ってもらうために&漁業・漁村を知るために~」とし、第1部において、都市住民(消費者)は知りたいと思っているのか、何を知るべきなのかあるいは知る必要があるのか、漁業・漁村からはなぜ知ってほしいのかについて、話題提供が行われました。
 第2部において、話題提供を受けた上で「伝える~漁業・漁村を知ってもらうために&漁業・漁村を知るために~」をテーマとした討論を、東海大学の関いずみ准教授をコーディネーターとして開催しました。

 主な討論内容は次のとおりです。
  ・直売所の設置により消費者の意見を漁業者が直接聞けるようになったことが
   大きい。直売所では婦人部の方々は対応がスムーズに行えるが、敢えて漁師
   (漁協役員)を巻き込むことによって、消費者の意向を聞くようにした結果、
   漁師も前向きになり、現在では直販所を付設した第二加工場も建設中である。
  ・女性は漁協の中枢に入れない。そのため女性だけでは加工場も作れない。女
   性が自分でやれるようになると女性は今以上に頑張ると思う。
  ・漁師は一人船長で一人社長であるため、経営感覚がない。経理担当は女性(
   奥さん)である。
  ・組合員(漁師)自ら営業することが大事である。接客を通して経営感覚の大
   事さを認識してくる。
  ・私の漁協は規模の大きな漁協であり、99%が漁船漁業である。年4回地元で
   祭りも実施しているし、道の駅で魚の販売も行っている。食育講座や学校給
   食にも積極的に取り組んでいる。
  ・地域活性化のためには、市町村役場と繋がることが大事。
  ・都市住民(個人的)には、新鮮な魚の販売も大事であるが、今日水揚げされ
   たものをどう食べるのか、浜の母さんのごはん(魚とみそ汁)が一番である。
  ・流通に乗らない魚をどう食べているのか、ということを知りたい。
  ・女性たちが頑張れる環境を作るには、目の前の役場が大事。地域を突き詰め
   ると男と女の共同生活の場であるので、何かをやろうと思ったら、地元の役
   場を巻き込むことは重要。
  ・今後の漁村を考えると、「血縁」は古い。都市住民などを巻き込んだ「志縁」
   という考えを持つことも大事。
  ・漁協を中心とした「巨大流通」に対抗するにはある意味「ゲリラ流通」とい
   うことも大事と考えるが、女性はそれに適していると思われるし、勝つ戦い
   をするためにも、全身全霊で取り組むことが大事。
  ・これからは、漁村女性が積極的に漁協に入っていくこと、漁協も女性を受け
   入れる懐の深さが大事。
  ・今日も各地の色々な事例紹介があったが、大事なのは「地域に合った、風土
   に合った」やり方を心掛けること。全国で同じことをやってもダメ。

 パネラーから総括として概要次の意見がありました。
  ・ドラマあまちゃんが人気を博したが、ストーリーの面白さは当然だが、岩手
   の小袖浜という地域共同体の紹介ではなかったかと思う。都市に無くなって
   しまった共同体にあこがれたのではないか。
  ・日本の水産はまだまだ世界をリードする業種であると思う。水産業に誇りを
   持って今後も活動していくことが大事。
  ・漁協に新しい風が吹き込むことによって、組織内部での考え方も変わる。女
   性には積極的に関わってもらいたい。女性は地域を超えた横の繋がりが強い
   ので、色々な場面で発信し続けることが重要。
  ・女性たちが加工している魚は、統計では「その他の魚種」とされることから
   「=雑魚」と言われることが多い。利用価値からいえば雑魚ではないので、
   今後は別の言い方を考えていってほしい。
  ・全国各地で構造改革は始まっているので、漁業・漁村にも必ず未来はある。
  ・今回のテーマである「伝える」相手は外だけではない。内側に向かっても伝
   えていく必要がある。漁協・女性部を含め、次世代へ伝える、次世代を育て
   ることも重要。

 セミナー終了後には、女性の皆さんの地元産品持ち寄りにより、講師、参加者とで賑やかに情報交換会を行いました。

【聞き書き甲子園フォーラム開催】

 聞き書き甲子園実行委員会は、3月8日(土)午後1時より、東京都両国の江戸東京博物館ホールにおいて、「森・川・海の名人が教えてくれたもの」をテーマに第12回聞き書き甲子園フォーラムを開催しました。
 フォーラムは、定刻に農林水産省、文部科学省、環境省による主催者挨拶で開会し、森の名手・名人の代表である、鈴木士朗さん、三浦英隆さんに、公益社団法人国土緑化推進機構の副理事長より名人の認定証が授与されました。
 その後、実行委員会委員長より代表高校生への修了証書の授与、作文選考委員会委員長で作家でもある塩野米松氏より優秀作品賞・優秀写真賞の授与が行われました。
 表彰に引き続き、名人と取材した高校生2組へのインタビュー、聞き書き甲子園OBが主体となり今年度の高校生から聴取した「心に残る名人の言葉」の紹介、作文選考委員会の塩野委員長、委員の木村尚氏、実行委員会委員長の澁澤壽一氏の3者による鼎談が行われました。
 聞き書き甲子園に参加した高校生の作品は、今後印刷物として取りまとめることとなっています。
 なお、26年度も、第13回聞き書き甲子園、それに伴う「海の名人」の選定を実施する予定ですので、都道府県、市町村の担当者におかれましては、名人の推薦にご協力をお願いいたします。

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【2】産地協議会活動支援事業による産地協議会活動推進方策の検討状況のご報告
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         一般財団法人漁港漁場漁村総合研究所第1調査研究部
                                                 主任研究員 後藤 卓治

 一般財団法人漁港漁場漁村総合研究所では、昨年度に引き続き、水産庁交付金事業である「産地協議会活動支援事業」による産地協議会活動推進方策の検討として、「漁村特性に応じた活性化方策の体系化」及び「活性化効果の把握方法の開発」を実施しておりますので、検討結果の一部を紹介させて頂きます。
 昨年度は、30の事例調査を実施し事業継続のポイントとしてPDCAサイクルの重要性と実施された内容、及び、漁村特性として地域資源と地域条件で分類しそれぞれで有効と考えられる漁村活性化の方策について取り纏め、漁村活性化の効果については定性的・定量的な効果の把握手法を取り纏めました。
 今年度は、まず初めに、漁村活性化の取組を実施している産地協議会にアンケート調査を実施し、それぞれの地区が漁村活性化の取組を実践するにあたって抱えている課題・問題点を把握しました。アンケートの結果から、取組の実施段階によって抱えている課題が異なることが明らかとなりました。活性化の取組の導入期では、「取組内容の選定方法」、「計画の策定方法」に加え、「リーダー不足」や「専門的な担い手の不足」といった体制の整備、「初期・運営資金の確保方法」等が課題として認識されていました。成長期では、「実務全般の担い手の不足」や「運営資金の確保」と併せ、「自身の取組の評価」を行うことと「課題の解決方法」を検討することが強く認識されていました。さらに成熟期では、「世代交代」、「取組のマンネリ化」等、さらなる発展に向け次の段階に進む際に課題となる事項が挙げられていました。
 一方で、漁村の活性化で一定の成果が上がっている地区では、小さな取組からはじまり、活動の過程で生じた課題を解決しながら、徐々に規模拡大したり、新たな取組を加えたりすることで、継続・発展している事例が多いことがわかりました。このことからも、漁村活性化の成功のためには、活動の過程で生じる課題に対して適切な解決策を講じることが重要であると考えられます。今年度の調査では、実際の活性化の取組事例から、活動の進捗段階(導入期、成長期、成熟期)に応じて課題解決策を整理し取りまとめを行っております。
 また、アンケート調査では、多くの産地協議会が先進事例から学ぶことの必要性について強く認識していることが明らかになりました。本検討の成果として取りまとめられる事例集をより有効に活用していただくためには、単なる事例の羅列ではなく、取組の実施主体が自身の条件に近く、参考となる事例を抽出可能な整理を行うことが重要と考えられます。そこで、活性化に取り組む様々な漁村の特性を踏まえ、調査した優良事例を、「地域資源」、「地域の条件」、「高齢化率」等の地域特性に関する指標毎に索引できるような構成とする予定です。また、「生産」、「販売・流通」、「加工」、「都市漁村交流」の取組分野毎にも分類し、各々の地域特性に応じて参考となる事例を抽出できるよう工夫して整理を進めております。
 効果把握手法については、取組の実施段階及び効果を把握する目的により、適した分析手法が異なることから、それぞれ該当分析内容を整理するとともに、その分析方法を解説することで検討を進めております。
 なお、今年度の検討結果につきましては、冊子として取りまとめ、産地協議会等に配布するとともに、機会がありましたら、色々な場で今後ご紹介させて頂きたいと思います。

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【3】未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選から ~広村堤防~
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                                  広川町役場産業建設課主任 宮本 悦志

 広村(現在の和歌山県広川町)に壊滅的な被害をもたらした安政地震津波の来襲時(安政元年・1854年)、稲むら(積み重ねられた稲の束)に火を放って避難場所の目印として村人を助けた濱口梧陵は、いずれまた再来するであろう津波に備えて、巨額の私財を投じ、延人員56,736人を要して、海岸に高さ約5メートル、根幅20メートル、天幅2メートル、長さ600メートルの堤防を約4年間にわたって築きました。この大工事に、津波により仕事をなくした漁民や農民等村人を雇用することにより津波で荒廃した村からの離散を防ぎました。
 この「広村堤防」のおかげで昭和21年(1946年)の南海地震津波では、背後集落の大部分を津波から護りました。
 後世のため私財を投じて堤防を築いた濱口梧陵の偉業に感謝するため、感恩碑が建てられ、毎年11月に「津浪祭」がとり行われています。そして、この濱口梧陵の偉業をモデルにした「稲むらの火」という物語は、昭和12年から昭和21年にかけて、尋常小学校第五学年用国語読本に教材として用いられ、平成23年度から小学校で扱われる教科書に64年ぶりに掲載されました。
 また、平成23年6月、津波による被害から国民の生命、身体及び財産を保護することを目的とする「津波対策の推進に関する法律」が制定され、この法律において、「稲むらの火」の故事にちなみ、安政の大津波が発生した11月5日を「津波防災の日」と定められました。
 なお、この「広村堤防」は昭和13年12月14日、濱口梧陵の墓碑とともに国の史跡に指定され、平成18年2月には「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」に認定されました。
 「広村堤防」をはじめとする濱口梧陵が残した防災の精神は、今も広川町に根付いています。
 【稲むらの火の館HP】http://www.town.hirogawa.wakayama.jp/inamuranohi/

 「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」については、公益社団法人全国漁港漁場協会のホームページに掲載されていますので、興味のある方は是非ご覧いただきたいと思います。
   URL  http://www.gyokou.or.jp/100sen/index.html

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◆3月6日付け人事異動
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 3月6日付け漁港漁場整備部関係の人事異動をお知らせします。
  ○部外へ異動(→転出先)
   【防災漁村課】
     平松 大介→増殖推進部漁場資源課併任

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◆ 市町村相談窓口のご案内
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  地元のお考えや解決したい課題等を水産庁に直接相談していただけるよう「市町
村相談窓口」を開設しています。どうぞ、お気軽にご利用下さい。
    相談対象者:市町村からの相談を基本とします。
    相談内容  :水産業及び漁港漁場に関連した漁村の振興
    相談方法  :原則、電子メールで、所属、氏名、連絡先、相談内容を送付下さい。
                E-mailアドレス:www_fid_fa@nm.maff.go.jp
    回答      :1週間以内目処でお答えします。
    窓口担当  :防災漁村課漁村企画班、環境整備班

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◎ バックナンバー
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  平成17年9月から発行している「漁港漁場漁村のメールマガジン」のバックナンバーを掲載しています。
  ★漁港漁場整備部ホームページからどうぞ
       >>> http://www.jfa.maff.go.jp/j/gyoko_gyozyo/g_merumaga/index.html

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▲ 編集後記
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  東日本大震災で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
  「記録的」と言われ、各地に大きな被害を与えた大雪のあった冬も過ぎ、少しずつ温かくなってきていますが、東京ではそろそろ花粉症の時期になったようです。
 温かくなってきているとはいえ、季節の変わり目ですので、皆様体調に留意され、新年度を迎えられますようにお祈りします。

~~~~~~~~~ ♪ 漁港漁場漁村のメールマガジン ♪ ~~~~~~~~~
★発行:水産庁漁港漁場整備部防災漁村課
        (〒100-8907 東京都千代田区霞が関1-2-1)
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漁港漁場整備部整備課
ダイヤルイン:03-3502-8493
FAX:03-3502-2668

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