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サンゴ礁を守る漁業者の活動(サンゴ礁環境保全の取り組みの紹介)

全国約25の漁協で漁業者によるサンゴ礁の保全活動が行われています。

保全活動等に関するアンケート調査(水産庁,2006年)より

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漁業者によるサンゴ礁の維持管理活動

サンゴ礁の保全 1. リーフチェック等のモニタリング
2. オニヒトデの駆除
3. サンゴの移殖
その他 4. ウミガメの保護
5. 赤土流入の防止・監視
6. 密漁等の不正利用の監視
7. 研修会や環境学習・体験漁業の実施
8. 漁業者以外との連携
9. その他

 

1. リーフチェック等のモニタリング

白化現象やオニヒトデによる食害によって、サンゴ礁は常に生態系撹乱の危険にさらされています。サンゴ礁の変化をいち早く察知するためには、日常的なサンゴ礁のモニタリング活動「リーフチェック」が重要となります。リーフチェックは、主にスキューバダイビングで行われ、一定のモニタリングする海域を定め、定線上の指標生物の数を数えてサンゴの生息状態を記録します。リーフチェックを実施している海域では、マニュアルが定められ統一した基準で調査が行われ、地元の漁協や自治体、財団法人、民間等の連携のもとで実施されています。

 

2. オニヒトデの駆除

沖縄県の周辺の海域では、サンゴを食べて成長するオニヒトデの異常繁殖が近年大きな問題となっています。日本のサンゴ礁分布域では、オニヒトデが周期的な大発生を繰り返し、サンゴ礁に致命的なダメージを与えてきました。サンゴ礁の保全のため、漁業者やダイビング業者、市民ボランティア等が協力し、素潜りやスキューバ潜水によってオニヒトデの駆除活動が展開されています。水深が浅い海域での作業は、長時間の作業が可能で作業効率が高い素潜りが適しています。水深が深い海域では、スキューバ潜水が行われます。猛毒を持つオニヒトデを直接手で触れることは危険であるため、採取には専用のカギ棒が用いられています。

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素潜りによる採取とスキューバ潜水による採取

 

採取したオニヒトデはプラスチック製の篭に集められ、陸上で処分されます。最もコストの安い埋設処分が一般的です。オニヒトデは95%以上が水分で構成され、土に埋めると減容するためそれほど広い面積の処分地を必要とはしません。

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回収されたオニヒトデ

埋設作業

 

3. サンゴの移植

オニヒトデや白化現象によるダメージを受けているサンゴ礁を、人為的に再生することはサンゴ礁保全のための一つの選択肢です。漁協や民間企業、リゾートホテル、レジャーダイバー(観光客)等の協力のもとでサンゴ移植によるサンゴ再生活動が行われています。陸上水槽で採卵したサンゴの幼生を育て、海で中間育成した後、ダイバーによって海底に移殖を行います。サンゴの育苗は漁協、海底への移殖作業はレジャーダイバー、移植後の状態の観察は漁協というように分担・協働して活動が行われています。

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陸上水槽で培養中のサンゴ

移殖したサンゴの保護

 

4. ウミガメの保護

砂浜はウミガメ類の産卵・再生産の場として極めて重要です。ウミガメ類は熱帯から亜熱帯に分布していることから、サンゴ礁海域との関係は深いといえます。漁協が調整役を担って、ウミガメの卵の人工孵化、及び産卵期における産卵場所への立入り規制が行われている事例や、地元住民やボランティアが中心となってウミガメの産卵地調査や漂着ゴミの回収活動が行われている事例があります。

 

5. 赤土流入の防止・監視

サンゴ礁海域への陸上からの赤土の流入は、南西諸島海域に共通する課題となっています。土壌が赤土で構成される島々では、土地の農業利用の変化により降水に伴い海への赤土の流入量が増大しました。赤土の流入は海中光量の低下を招き、サンゴの成長阻害につながります。

リゾートホテル建設や周辺開発が進む地区においては、赤土流入被害を防止するために、漁協が工事計画のチェック機関として機能していたり、赤土による濁度の観測を継続的に実施している例もあります。

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リーフ全体に広がる赤土

 

サンゴ礁の重要な役割を知ろう

サンゴ礁の働きと現状

 

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