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ホーム > 水産白書 > 平成20年度 水産白書 全文 > 平成20年度 水産の動向 > 第1部 平成20年度 水産の動向 > 第2章 平成19年度以降の我が国水産の動向 > 第1節 水産資源と海洋環境 > (2)世界の水産資源の状況


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(2)世界の水産資源の状況


(世界の海面漁業生産量は頭打ち)

人口の増加や各国の経済発展などを背景とした世界的な水産物需要の増大に応える形で、世界の漁業・養殖業生産量は増加を続けてきました。


しかし、近年、海面漁業の生産量は頭打ちとなり、1990年代以降は養殖業(主に中国)が生産量の増大を支え、生産量の4割に達しています。国連食糧農業機関(FAO)「世界漁業・養殖業白書(2008年)」によれば、今後、海面漁業の生産量については大幅な増加が見込めないものの、養殖業の生産量については増加する可能性があるものと見込まれています。

FAOの同報告書によると、海洋水産資源の利用は19%が過剰漁獲、8%が枯渇、1%が枯渇から回復しつつあるとされています。また、約半分(52%)が満限利用の状態にあり、20%が適度な利用又は低・未利用の状態とされています。21年3月のFAO水産委員会においては、漁獲能力に関する国際行動計画(9年に採択、18年に早急な実施が確認)の実施の必要性が再確認されました。今後とも水産資源を持続的に利用していくためには、各国による水産資源管理の一層の強化が求められています。


コラム:世界の海面漁業において毎年500億ドルの経済的損失
世界銀行とFAOが20年10月にまとめた報告書「The Sunken Billions(沈んだ大金)」によると、世界の海面漁業において毎年500億ドルの経済的損失(海面漁業の潜在的経常利益と実際の利益との 差)が発生していると指摘しています。この損失の主たる要因は、水産資源の減少に伴い操業コストが増加したことと、過剰な漁獲圧力であるとしています。

しかしながら、漁獲能力の削減に向けた漁業政策の改革を行えば、水産資源の回復が促され、漁業者の生産性と収益性が向上するため、損失の大部分が回収できると指摘しています。なお、漁業政策の改革は漁業者の生活に直接影響を与えることから、資源の状態だけでなく、経済的な視点が重要としています。また、漁船や漁業者の減少を伴う改革を実行に移すためには、漁業者の生計を確保するとともに、様々な経費と政治的な問題を解決することが重要としています。

表2-1-1 世界の漁業における経済的損失の例


お問い合わせ先

漁政部企画課
担当者:動向分析班:大橋・太田
代表:03-3502-8111(内線6578)
ダイヤルイン:03-3502-8415
FAX:03-3501-5097

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