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ホーム > 水産白書 > 平成20年度 水産白書 全文 > 平成20年度 水産の動向 > 第1部 平成20年度 水産の動向 > 第2章 平成19年度以降の我が国水産の動向 > 第3節 水産物の需給・消費 > (3)水産物の安全確保と消費者の信頼確保に向けて


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(3)水産物の安全確保と消費者の信頼確保に向けて


(生産・流通・消費各段階における水産物の安全確保)

養殖業においては、水産用医薬品の適正な使用を確保するとともに、生産行程を管理してリスク軽減を図る適正養殖規範(GAP*1)の策定を行い、養殖生産物の危害の未然防止に努めています。なお、近年、魚病対策については、従来の抗生物質等を用いた治療から、魚体や環境中への残留の心配がない水産用ワクチンの使用による予防対策に変わりつつあります。

食品の製造段階においては、危害防止につながるポイントをリアルタイムで監視するHACCP手法等の活用・普及に努めています。また、食品の入出荷の記録等を活用して食品を追跡・遡及できるトレーサビリティの普及を行うとともに、水産物の安全確保と消費者の信頼確保に努めています。

*1 GAP:Good Aquacultural Practice(適正養殖規範)。養殖水産物の生産段階においてどのようなリスクが存在するかを把握し、リスクを最小限に抑える手順を決めて、その手順に従って生産作業を行うこと。

(消費者への情報提供)

水産物を含む一般消費者向けのすべての飲食料品については、JAS法に基づく表示が義務づけられています。

20年3月には「生産情報公表JAS規格」が養殖魚に導入されました。事業者が自主的に水産物の生産情報を消費者に正確に伝えていることを、第三者機関である登録認定機関が認定した場合、商品に「生産情報公表JASマーク」を貼付できます。このマークがある製品は、養殖業者名や給餌した餌料及び動物用医薬品の種類といった生産情報を入手することができます。



事例:養殖魚のJAS規格 認定第一号[和歌山県 串本町] ~生産者の顔が見える養殖魚を消費者へ~
生産情報の記録
生産情報の記録
和歌山県串本町
和歌山県でマダイ、クエなどの養殖業を営む水産会社Oは、20年6月に生産情報公表養殖魚のJAS規格の認定第一号になりました。同社は、養殖魚の生産情報公表JAS規格が導入される以前から、生産者の顔が見える商品づくりを目指し、給餌した餌料や投与した動物用医薬品といった情報を詳細に蓄積していました。このような取組について登録認定機関の審査を受け、第一号の認定を取得しました。

経営者は、「認定の取得後は多くの取材を受け、食の安全性に対する関心、JAS規格の信頼性の高さを実感しています。養殖魚の安全性に対する消費者の認知度を高めていくために、この制度は大きな力になると思います。」と消費者の理解促進に期待を寄せています。
 

また、消費者の養殖漁場視察や生産者との意見交換会等を通じて、生産者と消費者の交流を図る取組も行われています。

事例:養殖魚についての意見交換会と養殖場視察[静岡県]~
養殖生簀(いけす)における見学と説明
養殖生簀(いけす)における見学と説明
静岡県
養殖魚に対する消費者の理解を深めることを目的として、各地で養殖現場を公開したり勉強会が行われています。20年には静岡県かん水養魚協会及び内浦漁協が東京都の消費者団体会員と一般消費者45名を招き、マダイ養殖場視察と意見交換を行いました。漁業者から養殖方法について説明を聞いた参加者は、エサやりの体験も行いました。養殖魚の試食を兼ねた昼食や意見交換会では、養殖魚の安全性等についての質疑が行われました。

参加者からは、「海面養殖魚は安全で美味しいということが分かった。もっと消費者にアピールしてほしい。」といった意見が聞かれました。こうした取組が拡大することで、生産者と消費者の相互理解が一層進むことが期待されます。
 

お問い合わせ先

漁政部企画課
担当者:動向分析班:大橋・太田
代表:03-3502-8111(内線6578)
ダイヤルイン:03-3502-8415
FAX:03-3501-5097

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