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3 天然ニホンウナギの卵の採集に成功


世界で初めて採集されたニホンウナギの天然受精卵とふ化したばかりのレプトセファルス
私たちが食べているウナギの大部分は、天然のウナギの稚魚(シラスウナギ)を育てた養殖ウナギですが、シラスウナギの漁獲量は近年、大きく落ち込んでいます。このため、天然資源に依存しないウナギの種苗生産技術の確立が課題となってきました。

平成22年、(独)水産総合研究センターは、人工的に成熟させた親魚から採卵して育てたウナギから採られた卵をふ化させ、初めてウナギのライフサイクルを完結させることに成功しました。これは、天然種苗に依存しない「ウナギ完全養殖」への道を開くものです。

一方で、自然環境下での産卵生態等は、いまだ不明であり、成熟や産卵に必要な環境条件や、ふ化後の仔魚*1の餌等について知見が不足しているため、養殖業へ応用できるような人工種苗の大量生産技術の開発は困難な課題となってきました。

このようななか、東京大学大気海洋研究所と(独)水産総合研究センターは、両者の共同調査により、世界で初めて天然ニホンウナギの受精卵の採集に成功した旨を平成23年2月に公表しました。

これまでの調査により、ニホンウナギの産卵場は、西部太平洋の西マリアナ海嶺南部の海山の周辺にあると推定され、また、産卵は新月のころに行われるといった知見が得られていました。このため、今回は、海域や時期を絞った調査を行い、31粒の受精卵と4尾の親魚、そしてふ化したばかりのレプトセファルス幼生を多数採集することに成功しました。これにより天然ニホンウナギの産卵環境やふ化直後の成育環境などが明らかになったことから、今後、ニホンウナギの人工種苗生産技術の開発の一層の進展が期待されます。

*1 卵からふ化し、骨格や鰭などの基本的な体制を整えた「稚魚」となるまでの段階の魚をいう。
 

お問い合わせ先

漁政部企画課
担当者:動向分析班
代表:03-3502-8111(内線6578)
ダイヤルイン:03-3502-8415
FAX:03-3501-5097

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