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ホーム > 水産白書 > 平成25年度 水産白書 全文 > 平成25年度 水産の動向 > 第1部 平成25年度 水産の動向 > 第Ⅱ章 平成24年度以降の我が国水産の動向 > 第2節 我が国の漁場環境をめぐる動き > (2)野生生物等による漁業被害


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(2)野生生物等による漁業被害


(海面における漁業被害と対応)

近年、主に北海道周辺でトド、アザラシ類等による漁獲物の食害や漁具の破損等の被害が発生しています。北海道が行った聞き取り調査の結果では、平成24(2012)年度に道内で発生した海獣類(トド、アザラシ類及びオットセイ)による漁業被害の総額は23億円で、このうち、トドによるものが約16億円とされています(表Ⅱ−2−3)。

このほか、有明海等ではナルトビエイによる二枚貝の食害、北海道等ではザラボヤ(*1)による養殖ホタテガイの被害等が依然として続いています。

一方、底びき網漁業や定置網漁業等に被害をもたらす大型クラゲは、平成22(2010)年以降、我が国周辺での大規模な出現はみられていませんが、依然として東シナ海等において出現が確認されている状況にあります。

このような広域に発生し漁業被害をもたらす生物について、国では出現状況把握及び漁業関係者への情報提供、漁業関係者が取り組む駆除活動、これらの生物による混獲及び漁具破損を回避するための改良漁具の導入、またトドについては、漁業被害の軽減及び防止を図るための効果的な追い払い手法や強化刺し網の実証試験等の被害防止対策への支援を行っています(図Ⅱ−2−4)。

*1 ノルウェーから地中海が原産域とされる単体性のホヤ。

表2-2-3 トドによる漁業被害額

図2-2-4 強化刺し網の構造

(内水面における生態系や漁業への被害)

我が国の湖沼や河川では、遊漁目的での放流や、飼育ができなくなって捨てられるなどの理由により、地域により外来魚が多く生息するようになりました(表Ⅱ−2−4)。この中には、オオクチバス(ブラックバス)やブルーギル等魚食性が強いものも多く、在来魚の生息を脅かしており、固有の生態系が破壊されかねない状況になっています。このため、国では「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(*1)」に基づきオオクチバス等魚類13種類やウチダザリガニ等水生無脊椎動物8種類等を特定外来生物に指定し、これらを許可無く飼ったり、輸入、譲渡、放流等をした場合には、懲役刑又は罰金刑に処されることとされています。また、水産庁では「健全な内水面生態系復元等推進事業」により、漁業協同組合等が行うこれら生物の駆除等の取組を支援しています。

また、1980年代頃からカワウの個体数が増えるとともに分布域が拡大し、その食害が問題視されるようになりました。このため、水産庁では「健全な内水面生態系復元等推進事業」により、漁業協同組合等が行うカワウの駆除や追い払い等の取組を支援しています。また、カワウは広い範囲を移動するため、その対策については、一つの都道府県による取組では限界があります。このため、地域ごとに都道府県が集まり、関東カワウ広域協議会及び中部近畿カワウ広域協議会が設立され、広域指針の作成をするなどの広域的な取組が進められています。

さらに、琵琶湖では、南米原産の水草であるオオバナミズキンバイが異常繁殖したため、鮒寿司の原料として重要なニゴロブナが産卵場所まで到達できず、資源量が減少するおそれがあります。

*1 平成16(2004)年法律第78号

表2-2-4 我が国の特定外来生物(魚類・甲殻類・貝類)

お問い合わせ先

漁政部企画課
担当者:動向分析班
代表:03-3502-8111(内線6578)
ダイヤルイン:03-6744-2344
FAX:03-3501-5097

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