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水産庁

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水産業・漁村地域の活性化を目指して―平成29(2017)年度農林水産祭受賞者事例紹介―

天皇杯受賞(水産部門)

産物(水産加工品)
株式会社 髙政たかまさ(代表:高橋たかはし 正典まさのり 氏)

宮城県東部に位置する女川町は、大小の内湾性漁場を有し、カキ、ホタテ、ホヤやギンザケなどの養殖業が盛んな地域です。

(株)髙政は、すり身製造業を柱としつつ、最終製品の製造販売も行ってきました。

分業・専業化が進んできた蒲鉾製造において、原材料となるすり身から自社で調達するという製造元は極めて少なく、すり身製造に適切といわれる漁獲後8~10時間後の製造が可能となるよう漁場から搬入まで連携して対応しています。

受賞財「御膳ごぜん蒲鉾かき」は、(株)髙政の創業80周年記念商品の一つとして、かねてから品質の高さが認識されブランドが形成されている桃浦もものうら地区のカキを原料として、地元が誇れるカキをより美味しく食べられるよう創業80年の技術と知識を結集し、企画・製造・販売されたものです。

今後も、「御膳蒲鉾かき」の製造・販売を通じて、桃浦地区の生産者を応援し、地元と連携した女川町の復興の担い手としての活躍が期待されます。

株式会社 髙政(たかまさ)の皆さんの写真

内閣総理大臣賞受賞(水産部門)

経営(地域活性化)
綾里りょうり漁業協同組合青壮年部(代表:大平おおだいら 秀男ひでお 氏)

綾里漁業協同組合がある大船渡市は、岩手県沿岸南部に位置する漁業の盛んな地域で、青壮年部は、平成元(1989)年に設立されました。

これまで、地元中学生を対象とした水産教室への協力やアワビの混獲率調査、海岸清掃などの活動と併せ、地元で獲れるワカメ、ホタテの知名度向上による経営の安定を図るため、綾里漁協の協力の下、ワカメの加工製品の開発・販売、ホタテの消費者への直接販売を行ってきましたが、東日本大震災の発生により、綾里地区も甚大な被害を受けました。

東日本大震災後は、ワカメやホタテの購入を通して綾里を知っていた人たちがボランティアとして、地域の復興に大きな役割を果たしてくれました。

このことで、青壮年部だけではなく綾里の漁業関係者全体が、消費者とのつながりの重要性を再認識し、更なる活動の推進を図り、「綾里漁協食べる通信」、「食べる通信読者との交流活動」、「恋し浜ホタテデッキと浜の学び舍」などの活動の積み重ねを経て、震災後に綾里に来ていたボランティアとの協働により、綾里のアンテナショップを開店させました。

生産者と消費者が交流を通じて新しい関係を築き、消費者が生産者と同じ考え方の下で地域を応援するという形に発展しており、このような取組は、漁村地域における活性化のモデルとなることが期待されます。

綾里(りょうり)漁業協同組合青壮年部の皆さんの写真

日本農林漁業振興会会長賞受賞(水産部門)

産物(水産加工品)
株式会社 杉永蒲鉾すぎながかまぼこ(代表:杉永すぎなが 生悟せいご 氏)

(株)杉永蒲鉾は、「味」「サービス」「品質」が最も重要であるとの経営理念のもと、伝統的な製法を基本とした美味しい蒲鉾づくりを心掛けています。

受賞材である「軍艦島ぐんかんじまの恵み」は、世界文化遺産に軍艦島が登録されたことにちなんで、かつて軍艦島で採掘された石炭(地球の恵み)をイメージしたもので、長崎らしさを表現するため長崎のアジ・イワシを主原料とした、地元消費者が求める昔ながらの蒲鉾の味・食感を大切にして開発されました。

「軍艦島の恵み」は、長崎のイメージを表すネーミングとして高く評価され、第54回長崎県水産加工振興祭で農林水産大臣賞を受賞しています。

また、地元小学校の工場見学の受け入れにより、子供たちに揚げたての蒲鉾や竹輪等のつくりたての美味しさを伝えるなどの魚食普及活動や、長崎の蒲鉾のPRを目的とした、長崎市内とその近郊の蒲鉾製造業者等が連携して立ち上げた「長崎かんぼこ王国」の活動に積極的に参加するなど地域振興に取り組んでいます。

株式会社 杉永蒲鉾(すぎながかまぼこ)の皆さんの写真