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水産庁

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(3)省力化による生産性の向上や労働環境の改善

「食料・操業及び水産業にかかる意識・意向調査」(図1-4-1)からもわかるように、IoT、AIなどは、これまでの人力による漁労活動と比較すると、作業時間を短縮したり不足しがちな労働力を補うことにつながります。漁業従事者の減少と高齢化が進む中、このようなICTの活用は効率的な作業を実現することにつながり、漁業経営の面でも有益となります。

図1-4-1 ICTの活用について

ICTの活用状況(活用している18.0%,計画がある又は活用を考えている17.6%,考えていない64.4%)を示した図。活用している場合、どのようなICTを活用しているか,ICTの今後の懸念事項,ICTを活用して良かった理由も示している。

特にAIは、他の産業分野での活用が進んでいますが、漁業分野においても、生産性の向上だけでなく、監視システム等への活用など、活躍する場が今後増えていくことが想定されます。

また、水産加工は、原則、陸上で行われることから、海洋に比べればICTが活用しやすい環境にあります。事例でみてきたように、水産加工品として商品化されるまでの過程において、効率化・省力化を目的としたICTの導入が今後進んでいくと見込まれます。

このように、ICTの導入によって、生産性の向上が飛躍的に期待できるとともに、労働環境の改善につながることが期待されます。