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水産庁公式ブログ「アワビのステーキ食べてみたいよね」2019年10月分

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【10月29日 海無し県の水産高校「群馬県立万場高等学校」】

「水産高校」をご存知ですか?
商業高校や工業高校であれば耳なじみもあるかと思いますが、水産高校はあまり聞き慣れないかもしれません。
商業高校で商業を学ぶように、水産高校では教科「水産」を学びます。
水産業についての知識や技術を学ぶ高校が「水産高校」です。

※全国の水産高校についてはこちらをご覧下さい。
https://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/wpaper/h30_h/trend/1/t1_2_1_4.html

水産高校は全国で46校(2019年3月現在)あります。
その多くが沿岸地域にありますが、内陸県でも栃木県と群馬県には水産高校が設置されています。
今回は内陸の水産高校の1つ「群馬県立万場高等学校」をご紹介します。



万場高校は群馬県多野郡神流町にあります。
JR高崎線新町駅からバスで約1時間20分、群馬県西部の埼玉県境に近く、周囲は豊かな自然に囲まれています。
全校生徒はおよそ90名ですが、約半数の生徒さんがスクールバスで通学します。
1年生は普通科の授業を受け、2年生から3つのコースに分かれます。
その一つに「水産コース」があります。



「水産コース」ではヤマメ、ニジマス、アユなどの淡水魚を中心に、行動生理、生態を学び、養殖とその活用を体験的に学習します。
今回はその「水産コース」を取材してきました。


養殖池の様子

これらの養殖池ではアユ、ニジマスやヤマメを飼育しており、毎日の餌やりや清掃はもちろんのこと、養殖業者も顔負けの採卵や育種等の実験も行っています。

また、養殖池で育てた魚を使った調理の授業も行っています。
今回作って頂いたのは「トマトラまん」!
トマトとトラウト(ニジマス)を使い、パン生地で包みます。

ニジマスを三枚におろしています。見事な包丁捌きです。

調理の様子

できたてがこちら↓

トマトとニジマス、さらにチーズがマッチして美味しかったです。
因みにクラッカーの上に乗っているパテも、生徒さんがニジマスを使って作りました。
こちらはニジマスとバジルの香りが豊かに広がり、少し強めの塩味がクラッカーに合い、お酒に合いそうでとても美味しかったです。

授業の間にすれ違う生徒さん達は皆、立ち止まって挨拶をしてくれるなどとても良い子達ばかりで、彼らの将来を聞くと、魚が好きなので水産に関する仕事がしたい!魚の美味しさをもっとたくさんの人に伝えるためにシェフになりたい等、目をキラキラさせながら語る姿が印象的でした。

また、1時間頂き、水産業の現状と今後の水産業をどうしていけばいいかについて授業をさせて頂きました。皆さん真剣に話を聞いてくれました。
最後に、私から生徒の皆さんに「今日の授業はただ話を聞いたのではなく、日本の水産業がどうしたらもっと良くなるかについて皆が考えた。それはこの先どういう仕事に就いたとしても、その職場、産業、日本そして世界をどうしたらもっと良くできるかを考えることと同じである。与えられた仕事をただこなすだけでなく、常に向上心を持ってこれからの人生を歩んで欲しい。この世界を変えていくのは間違いなく君たちである」と伝えさせて頂きました。

出張授業の様子

すでに養殖の知識や調理の技術もあるので、生徒の皆さんの将来に期待です。
是非水産業に携わって頂き、一緒に水産業をより魅力的な産業にしていければと思うところです。
水産関連企業の採用担当の皆様も、万場高校の生徒さんに注目です。

※万場高校についてはこちらから
http://www.gsn.ed.jp/gakko/kou/manba/
TEL 0274-57-3119


解剖授業の様子

「透明骨格標本」万場高校水産コースの皆さん作成

【10月21日 琵琶湖の漁業】

皆さん、琵琶湖って海って知っていました?

実は琵琶湖は漁業法では調整上の観点から「海区」と区分されているのです。
実際には淡水でしょっぱくないので湖ですけどね。
そんな日本最大の湖である琵琶湖は面積約650平方km、最大水深が104mもあり、景観はまさに海といったところです。

琵琶湖では固有種であるビワマス、ホンモロコ、ニゴロブナ、セタシジミやアユなどを対象として古くから伝統的な漁業が行われています。
そのなかでも「あゆ沖すくい網漁業」は珍しい漁業です。

あゆ沖すくい網漁業の様子
https://youtu.be/fs2UbCU9AJg

あゆ沖すくい網漁業は6月から7月に行われます。
湖面で大きな群れになっているアユを、漁船の先に付けた網ですくい取る漁法です。





船を進めて行う漁業なので、漁船の操縦が水揚げ量に大きく関係するそうです。難しそうですね。

普段あまり目にする機会がない方も多いかと思いますが、改めて琵琶湖の漁業や湖魚に注目です。

【10月1日 アオリイカ釣り初体験】

お休みを利用して、地元の佐渡島でアオリイカ釣りに行ってきました。



今回のターゲットであるアオリイカは「エギング」と呼ばれる釣り方で、餌木(エギ)と呼ばれるルアーを使用した釣りになります。
アオリイカ釣りは「釣って楽しい、食べておいしい」釣りなのでおすすめです。
私も地元の友人の指導の下、見事に初めてのアオリイカをゲット!



捌き方を調べて、お刺身や湯引き、炒め物で頂きました。
とても美味しかったです。
皆さんも是非挑戦してみてください。

海釣りをする際は、安全面に気をつけましょう。
また、釣り禁止の区域では行わない、ゴミを持ち帰る、漁業者の方の迷惑にならないようにするなど、ルールとマナーを守って楽しく釣りをしましょう。

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