平成18年9月29日
水産庁
北西大西洋漁業機関(NAFO)第28回年次会合の結果について
1. 日程・場所
9月18日(月曜日)~22日(金曜日)、於:ダートマス(カナダ)
2. 我が国出席者
水産庁:国際課課長補佐 高瀬 美和子、遠洋課係長 千葉 毅
(社)日本トロール底魚協会:事務局長 高木 則明
(社)大日本水産会:ハリファクス事務所長 田邊 隆久
3. 結果概要
(1) NAFOの機能強化
本年4月及び9月に開催されたNAFOの現行制度を見直し、機能強化を検討するワーキンググループ会合の結果を受け、条約改正案について議論が行われ、分担金の計算方法等についてさらに検討することが合意された。
(2) 生態系への配慮
4ヶ所の海山について暫定的に漁業モラトリアムとし、試験操業等により情報収集した上で2010年にレビューすることが合意された。
(3)
資源管理措置
(ア)
海洋性アカウオについて、NEAFC(北東大西洋漁業委員会)水域と網目規制を合致させ100mmとすることが合意された。(現行130mm。)
(イ)
3O区アカウオについて、網目規制を緩和することの是非が議論され、混獲種等への影響を科学理事会が評価することが合意された。
(ウ)
3LMNO区カラスガレイについて、2004~2007年の資源回復計画を最終年の来年まで継続することが確認される一方、2004年、2005年の漁獲が、設定されたTAC(漁獲可能量)を上回っていること が科学理事会から報告され、加盟国から懸念が表明された。
(エ) その他のTAC及び漁獲枠は変更なし。
(4) オブザーバー乗船等
現行の100%オブザーバー乗船について、船に追加的な報告義務を課すことにより各加盟国のオブザーバー乗船率を25%まで削減することを選択できることが合意された。
(5) 非加盟国対策
NEAFCとNAFOがIUU(違法、無報告、無規制)漁船リストを相互通報し、NEAFCのIUUリスト掲載船をNAFOのIUUリストに掲載する手続きが合意された。
水産庁資源管理部国際課
担当:高瀬、鈴木(和)
電話:03-3502-8111(内7177)
夜間:03-3591-1086