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ホーム > 報道発表資料 > 2011年度南極海鯨類捕獲調査の調査航海の終了について


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プレスリリース

平成24年3月31日

水産庁

2011年度南極海鯨類捕獲調査の調査航海の終了について

2011年度の南極海鯨類捕獲調査の調査航海が終了しました。

1.調査の目的

 南極海鯨類捕獲調査は、鯨類資源を持続的に利用していくのに必要な科学的知見を得るため、「国際捕鯨取締条約第8条」に基づき、財団法人 日本鯨類研究所が農林水産大臣の許可を受けて実施しているものです。

具体的には、(ア)鯨類を中心とした南極海生態系のモニタリング、(イ)鯨種間競合モデルの構築、(ウ)鯨類の系群構造の時空間的変動の解明、(エ)クロミンククジラ資源の管理方式の改善を目的としています。

2.調査航海の概要

(1)調査対象海域:南緯60度以南の南極海(東経35度以東、西経145度以西)

(2)航海期間:平成23年12月6日(火曜日)から平成24年3月31日(土曜日)まで

(3)調査期間:平成24年1月1日(日曜日)から平成24年3月6日(火曜日)まで

(4)調査実施機関:財団法人 日本鯨類研究所

(5)調査船:

日新丸(8,044トン 小川 知之 船長以下108名)

勇新丸(720トン 廣瀬 喜代治 船長以下18名)

第二勇新丸(747トン 三浦 敏行 船長以下17名)

第三勇新丸(742トン 佐々木 安昭 船長以下17名)

(6)標本採集数

クロミンククジラ 266頭(昨年170頭)

ナガスクジラ 1頭(昨年2頭)

3.調査結果の概要

調査結果の概要は、次のとおりです。

(1)採集したクロミンククジラ266頭のうち、雄は99頭、雌は167頭でした。採集した個体のうち、雄は73.7%、雌は64.1%の割合で性成熟しており、成熟した雌の92.5%が妊娠していました。雌の高い妊娠率は例年と同様であり、南極海におけるクロミンククジラの繁殖状況が健全であることを示唆しています。

(2)ナガスクジラは、発見があった11群31頭から1頭(体長18.34mの雌)を採集しました。この個体はナンキョクオキアミを捕食していました。得られた生物学的データは、過去の南極海鯨類捕獲調査で採集された個体と合わせて、南極海生態系解明のための貴重な資料となります。

(3)採集されたすべての鯨から、鯨の年齢査定に必要な耳垢栓や、栄養状態・健康状態の判定に必要な脂皮厚、寄生虫の寄生状態など、数多くのデータや標本が得られました。

(4)また、捕獲調査のほか、目視調査、シロナガスクジラ等の自然標識撮影(注1)、ミナミセミクジラ等のバイオプシー標本採取(注2)、衛星標識装着等の非致死的調査や海洋環境観測調査を実施しました。

特に、ミナミセミクジラ2頭の衛星標識装着に成功したことは極めて希少な事例であり、今後、大型ヒゲクジラ類の回遊に関する貴重な情報が提供されるものと期待されます。

(5)今回の調査記録、データ及び採集標本は、今後、様々な分野の研究者により分析及び解析が行われ、鯨類資源に関する研究の進展に寄与することが期待されます。研究成果については、国際捕鯨委員会や各分野の学会などで公表される予定です。

 

(注1)外見上の特徴(色、ひれの形状、傷跡等)により鯨の個体識別ができるようにするため、発見された鯨を撮影するもの。

(注2)DNA等を解析するため、鯨の表皮の一部を採取するもの。

4.その他 

(1)今年度の南極海鯨類捕獲調査については、反捕鯨団体シー・シェパードの妨害活動に対し、水産庁監視船の派遣、海上保安官の乗船など安全対策を強化した上で実施しました。

(2)1月4日から3月5日まで、合計11回、シー・シェパード船舶は、水産庁監視船や調査船団の船舶に対し、妨害活動を行いました。

(3)妨害活動は繰り返し行われたものの、捕獲調査そのものが、直接の妨害を受けることはなく、計画どおりの日程で調査は実施されました。また、乗組員に負傷はなく、船体に大きな損傷も確認されていません。

なお、調査結果に関する詳細な情報は、財団法人 日本鯨類研究所のホームページで公開しています。

http://icrwhale.org/02-A.html

 


 

 

お問い合わせ先

資源管理部国際課
担当者:捕鯨班 中奥、松尾
代表:03-3502-8111(内線6762)
ダイヤルイン:03-3502-2443
FAX:03-3504-2649

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