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プレスリリース

「国際捕鯨委員会(IWC)第66回総会」の結果について

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平成28年10月29日
水産庁

平成28年10月24日(月曜日)から10月28日(金曜日)まで、ポルトロージュ(スロベニア共和国)において「国際捕鯨委員会(IWC)第66回総会」が開催され、鯨類資源の保存管理や持続的な利用について議論が行われました。

1.開催日程及び場所

日程:平成28年10月24日(月曜日)~10月28日(金曜日)
場所:ポルトロージュ(スロベニア共和国)

2.出席国

IWC加盟国88カ国のうち64カ国 67カ国(平成28年10月31日訂正)

3.我が国出席者

森下 丈二(もりした じょうじ)IWC日本政府代表(東京海洋大学教授)
香川 謙二(かがわ けんじ)農林水産省顧問
諸貫 秀樹(もろぬき ひでき)水産庁資源管理部国際課漁業交渉官
田中 一成(たなか かずなり)外務省経済局漁業室長            ほか

4.結果概要

(1)鯨類科学調査
新南極海鯨類科学調査(NEWREP-A)については、豪州・ニュージーランド(NZ)等の反捕鯨国が、前回総会の決議(総会による評価の前に調査を開始しないよう要請)に従わずに調査を開始したことを非難しました。
第二期北西太平洋鯨類捕獲調査(JARPNII)については、米国・豪州・NZ等より、致死的手法の必要性や同調査の意義を否定する発言がありました。 
これらに対し、我が国より、手続的及び科学的な正当性を主張し、議論は平行線のまま終了しました。
(2)鯨類科学調査に関する豪州・NZ決議(豪州・NZが提案、我が国は反対)
総会がその下に新たに設置される作業部会の助言を得て、鯨類科学調査計画(北西太平洋の新調査計画案や、昨年度から実施している新南極海鯨類科学調査(NEWREP-A)の中間・最終評価)について意見を表明することを決定する内容となりました。ただし、科学委員会による現行の評価手続を変更するものではありません。
投票の結果、EU・米国等の反捕鯨国の賛成により採択されました。(賛成34票、反対17票、棄権10票)
我が国は、本決議が、鯨類科学調査に関する特別許可発給を不当に制限するとともに、評価の公平性や科学的根拠が損なわれる可能性があることから、こうした問題点を指摘した上で反対票を投じ、決議採択後もこの旨を明確に表明しました。
(3)南大西洋サンクチュアリ(鯨類保護区)設置提案(アルゼンチン・ブラジル等が提案、我が国は反対)
サンクチュアリ設置に係る国際捕鯨取締条約附表修正提案(採択には4分の3の多数が必要)は、投票に付された結果、賛成38票、反対24票、棄権2票で否決されました。
(4)海上の安全
我が国の調査船団に対するシー・シェパードによる妨害の経緯や実態を説明し、各締約国政府に危険な妨害を防止するための実効性のある対策を要請しました。
これに対し、豪州・オランダ・米国等より、海上の安全確保は重要であるとしつつ、調査船団と抗議団体の双方が国際法等関係法令に基づき適切に対応することが重要であると発言しました。
(5)我が国沿岸小型捕鯨
我が国より、本件を巡る賛否対立の根本的理由について議論することを提案しました。アイスランド・ノルウェー等が我が国提案を支持しました。
豪州・NZ・モナコ等は、(ア)商業捕鯨モラトリアムの継続を支持する、(イ)新たな捕鯨のカテゴリーは受入不可である、(ウ)情勢の変化に伴いIWCの目的は鯨類保護に変容している旨発言しました。
我が国より、本件をめぐる意見対立の根本的理由はIWCの全体に関わる問題なので、別議題である「IWCの将来」(下記(6)参照)において議論を継続したい旨提案し、受け入れられました。
(6)IWCの将来
我が国より、次回総会までの閉会期間中に、鯨類に対する根本的な意見の違いを踏まえた今後のIWCの道筋に関して、透明性のある形で議論を実施することを提案しました。
今後、我が国提案をたたき台とし、具体的な進め方も含め関係国から意見を聞きながら進めていくこととなりました。
(7)食料安全保障に関する決議(ガーナ等が提案)
コンセンサスを得られる見込みがないため、次回総会での採択を目指し、継続審議とすることが決定されました。
(8)途上国支援基金の創設に関する決議(我が国等が提案)
コンセンサスを得られず、投票に付された結果、賛成多数の支持により、採択されました。(賛成30票、棄権31票、不参加1)
(9)議長・副議長の選出
今次総会では、マイニーニIWCスイス政府代表が議長を務めました。総会最終日に、森下IWC日本政府代表が次期議長に、ビビッチIWCスロベニア共和国政府代表が次期副議長に選出されました。

5.次回総会

次回IWC総会は、2年後(平成30年)にブラジルで開催予定です。
なお、IWC科学委員会は、平成29年5月9日からスロベニア共和国(ブレッド)で、平成30年にケニアで開催予定です。

6.その他

平成28年10月21日付けプレスリリース「国際捕鯨委員会(IWC)第66回総会」の開催について 
http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/kokusai/161021.html

国際捕鯨委員会ホームページ https://iwc.int/home

IWC第66回総会ホームページ https://iwc.int/iwc66

IWC事務局による会議の動画配信 https://www.youtube.com/c/iwcint

お問合せ先

資源管理部国際課捕鯨室

担当者:高屋、森田(侑)、岡添
代表:03-3502-8111(内線6762)
ダイヤルイン:03-3502-2443
FAX番号:03-3504-2649