プレスリリース
「平成30年度北西太平洋鯨類科学調査(オホーツク海側沿岸域調査)」の終了について
「新北西太平洋鯨類科学調査計画(NEWREP-NP)」に基づき、オホーツク海側沿岸域で実施していた調査が8月30日(木曜日)に終了しました。1.調査の目的及び概要
本調査は、日本沿岸域におけるミンククジラのより精緻な捕獲枠算出を目的として、実施されているものです。なお、NEWREP-NP(計画期間:2017年から2028年まで)では、沿岸域調査として、太平洋側沿岸域とオホーツク海側沿岸域でミンククジラの捕獲調査を実施することとしており、年齢情報等の生物学的情報の収集、胃内容物の餌生物種の同定・内容物量の測定等を行います。
本調査は、国際捕鯨取締条約第8条に基づき、農林水産大臣の許可を受けて実施されたものです。
2.調査実施主体
一般社団法人 地域捕鯨推進協会調査総括 加藤 秀弘(一般財団法人 日本鯨類研究所顧問)
調査団長 吉田 英可(国立研究開発法人 水産研究・教育機構 国際水産資源研究所グループ長)
3.調査期間
平成30年8月1日(水曜日)~8月30日(木曜日)(30日間)4.調査海域
北海道網走沖5.調査船
標本採集船:5隻6.結果概要
(1)捕獲調査・捕獲頭数:ミンククジラ 47頭
(目標捕獲頭数 47頭)
・捕獲鯨の組成
雄 16頭(平均体長6.62m(4.40~7.58m))
雌 31頭(平均体長7.37m(4.79~8.55m))
・捕獲された個体の胃内容物(オキアミやマイワシなどの餌生物)、年齢情報や性成熟情報等のデータを収集。
(2)目視調査による発見頭数
ミンククジラ 91群 93頭
ナガスクジラ 114群 163頭
ザトウクジラ 1群 1頭
ツチクジラ 11群 95頭
シャチ 8群 32頭 など
(3)調査データの活用
今回の調査で得られたデータは、太平洋側沿岸域調査、沖合域調査と合わせ、詳細な分析を行った上で、国際捕鯨委員会(IWC)科学委員会に報告されるなど、北西太平洋における鯨類資源の保存及び管理に資する科学的知見の蓄積・増進に役立てられます。
7.参考
・平成30年8月1日付けプレスリリース「平成30年度北西太平洋鯨類科学調査(オホーツク海側沿岸域調査)」の実施についてhttps://www.jfa.maff.go.jp/j/press/kokusai/180801.html
NEWREP-NPの概要については、以下のURLで御覧になれます。
https://www.jfa.maff.go.jp/j/whale/index.html
お問合せ先
資源管理部国際課捕鯨室
担当者:髙屋、槇
代表:03-3502-8111(内線6762)
ダイヤルイン:03-3502-2443
FAX番号:03-3504-2649