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プレスリリース

「ウナギの国際的資源保護・管理に係る第10回非公式協議」の結果について

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平成29年6月2日
水産庁

平成29年6月1日(木曜日)から2日(金曜日)まで、釜山(韓国)において、「ウナギの国際的資源保護・管理に係る第10回非公式協議」が開催され、平成26年に発出した共同声明の遵守状況や共同声明以降に各国・地域がとってきた管理措置のレビュー、来漁期(2017年11月~2018年10月)の池入れ量上限等について議論及び確認が行われました。

1.経緯

ニホンウナギは、マリアナ海溝周辺海域で生まれた後、我が国を含む東アジア沿岸域に回遊し、その稚魚(シラスウナギ)は主に養殖用種苗として利用されています。このため、本資源の持続可能な利用のためにはニホンウナギの漁獲や養殖等を行う関係国・地域が協力していく必要があり、これらの関係国・地域間では、平成24年9月より「ウナギの国際的資源保護・管理に係る非公式協議」が開催され、議論が重ねられてきました。平成26年9月の第7回協議では、日本、中国、韓国及びチャイニーズ・タイペイの4者の水産当局間で、(1)養殖池への種苗の池入れ量制限、(2)保存管理措置の適切な実施を確保するための養鰻管理団体の設立、(3)法的拘束力のある枠組み設立の可能性の検討等を内容とした共同声明の発出に至り、これまで協議を継続しているところです。
今回の第10回非公式協議では、共同声明の遵守状況や共同声明以降に各国・地域がとってきた管理措置のレビュー、来漁期の池入れ上限等について、フィリピンも含め議論及び確認が行われました。

2.開催日程及び場所

日程:平成29年6月1日(木曜日)~平成29年6月2日(金曜日)

会場:National Institute of Fisheries Science(国立水産科学院)

所在地:216, GijangHaeanro, Gijang-up, Gijang-gun, Busan, 619-705, Republic of Korea

3.出席者

日本、韓国、チャイニーズ・タイペイ、フィリピン  ※中国は欠席

我が国からは、高瀬 美和子(たかせ みわこ)水産庁増殖推進部漁場資源課生態系保全室長、田中 一成(たなか かずなり)外務省経済局漁業室長、中野 潤也(なかの じゅんや)経済産業省貿易経済協力局貿易管理部貿易審査課野生動植物貿易審査室長、平野 賢一(ひらの けんいち)農水産室長ほかが出席。

4.結果概要

(1)今漁期(2016年11月~2017年10月)の池入れ状況及び平成26年の共同声明発出以降、各国・地域がとってきた管理措置についてレビューを行いました。
(2)来漁期の池入れ量上限について、今漁期と同様の上限とすることを確認しました。
(3)第11回非公式協議は平成30年5月頃に開催される予定です。

(参考)
平成28年9月6日付けプレスリリース「ウナギの国際的資源保護・管理に係る第9回非公式協議」の結果について
https://www.jfa.maff.go.jp/j/press/sigen/160906.html

ニホンウナギその他の関連するうなぎ類の保存及び管理に関する共同声明 (平成26年9月17日) 
  (日本語)
    https://www.jfa.maff.go.jp/j/saibai/pdf/140917jointstatementkariyaku.pdf
  (英語)
    https://www.jfa.maff.go.jp/j/saibai/pdf/140917jointstatement.pdf

ウナギをめぐる状況と対策について(平成29年2月)
https://www.jfa.maff.go.jp/j/saibai/attach/pdf/unagi-15.pdf

お問合せ先

増殖推進部漁場資源課

担当者:岡添・髙橋
代表:03-3502-8111(内線6810)
ダイヤルイン:03-3502-8486