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水産庁

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プレスリリース

東シナ海におけるタンカー沈没事故による水産資源への影響調査の結果について

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平成30年4月10日
水産庁

水産庁は、本年1月14日に東シナ海で沈没したタンカーから流出した油による水産資源や漁場への影響について調査を行いました。今般、調査結果を取りまとめましたので公表します。

1.概要

水産庁は、本年1月14日に東シナ海で沈没したタンカーから流出した油による水産資源や漁場への影響について調査を行いました。具体的には、東シナ海において海水や動物プランクトンを採集し、流出した油成分の中でも特に毒性が強く海産生物への影響が懸念されている多環芳香族炭化水素(PAHs)濃度の分析を行いました。
なお、本調査は、水産庁の委託事業として毎年定期的に実施している「浮魚産卵調査及び漁業資源餌料環境調査」の一環として行ったものです。

2.調査概要

(1)調査実施機関:国立研究開発法人 水産研究・教育機構(水産庁委託)
(2)調査期間:平成30年2月16日~3月12日
(3)
調査海域:東シナ海3地点(別図参照(PDF : 254KB)
(4)
調査船:漁業調査船 陽光丸(国立研究開発法人 水産研究・教育機構所属船 692トン)
(5)
調査機器:採水器、プランクトンネット

3.結果概要

1.海水及び動物プランクトンにおける毒性物質検出調査
(1)採水した海水試料について、16種のPAHs濃度を調べました。このうち9種のPAHsが検出されましたが(※)、これらの濃度は沈没地点からの距離に関わらず、いずれの地点においてもこれまで日本沿岸域で報告されている濃度(瀬戸内海 5.0-26 ng/L 等)の範囲内にありました。
(2)動物プランクトンについて、17種のPAHs濃度を調べた結果、PAHsは検出されませんでした。

以上の調査結果から、調査海域のPAHs濃度にはタンカー事故の影響があるとは認められず、また、調査海域のPAHs濃度では、海産生物への影響もほとんどないものと考えられます。
(※)定量下限値を超えたもの。

2.動物プランクトン種組成等分析結果
流出した油による動物プランクトンの種組成等の変化の有無を調査するため、採集したプランクトン標本を調べ過去のデータと比較しました。その結果、プランクトンの湿重量、総個体数密度等は過去に調査地点周辺で得られた値の範囲内であり、種組成についても特異的な値を示す標本は認められませんでした。
 
(参考)
平成30年2月9日付けプレスリリース「東シナ海におけるタンカー沈没事故による水産資源への影響調査の実施について」
http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/sigen/180209.html

<添付資料>
別図(2018年2月16日から3月12日にかけての陽光丸航海(YK1712)の調査地点)(PDF : 254KB)
タンカー沈没影響調査(海水および動物プランクトン中の多環芳香族炭化水素(PAHs)の測定と水産生物への影響評価結果概要報告)(PDF : 744KB)
タンカー沈没影響調査(動物プランクトン分析結果概要報告)(PDF : 616KB)

お問合せ先

(調査全般について)
増殖推進部漁場資源課
担当者:竹川、森、船本
代表:03-3502-8111(内線6808)
ダイヤルイン:03-6744-2382
FAX番号:03-3592-0759

(報告書の内容について)
国立研究開発法人水産研究・教育機構
研究推進部
担当者:桑原
代表:045-227-2600
ダイヤルイン:045-227-2714