ホーム > 報道発表資料 > 平成22年上半期の九州・山口沖における外国漁船取締活動の概況について
平成22年7月30日
九州漁業調整事務所
-拿捕件数は平成21年同期に比べ2.5倍、悪質な違反も後を絶たない状況- |
1.九州漁業調整事務所では、九州・山口沖の我が国領海及び排他的経済水域(EEZ)において、漁業取締船及び航空機を用いた取締を実施しています。今回は平成22年上半期(1月から6月)における外国漁船の取締活動について概況をお知らせします。
2.外国漁船の拿捕件数は、韓国漁船による無許可操業が1件、我が国での操業を許可された韓国漁船の操業水域違反が1件、操業日誌に漁獲量を過少に記載するなどしていた違反(操業日誌不実記載、操業日誌不記載等)が7件、中国漁船による無許可操業が1件、合計10件(前年同期4件)で、外国漁船による違反は前年同期の2.5倍に跳ね上がりました。
3.密漁漁具の押収件数は5件(前年同期7件)で、近年横ばい傾向を示しています。漁具の種類はタコ篭、はえ縄、アナゴ筒及び刺し網で、いずれも韓国漁船が設置したものと見られ、カレイ類及びアナゴ等、合計307kgが違法に漁獲されました。
4.違反を犯した上、我が国漁業取締船による停船命令を無視して逃走した件数は2件(前年同期2件)発生しており、韓国漁船と中国漁船それぞれ1隻によるものでした。これら逃走事件については、韓国政府及び中国政府に対し外交ルートを通じて、当該漁業者の処分と再発防止を強く申し入れているところです。
5.近年、拿捕事件の大半を操業日誌の不実記載等が占める状況の中、今年上半期だけで無許可操業や操業水域違反が3件発生したことは、密漁漁具の押収や停船命令を無視して逃走する悪質な事件が依然として後を絶たないことと併せて、大変憂慮する状況といえます。
6.当事務所では、今後とも関係機関と連携してEEZ境界付近の監視、外国漁船への立入検査・指導を行い、違反に対しては毅然として対処すると共に、外交ルートを含めた様々な方法を用いて違反の防止に努めて参ります。
違反件数の推移等は別紙1及び別紙2のとおりです。
<添付資料>(添付ファイルは別ウィンドウで開きます。)
九州漁業調整事務所漁業監督課
担当者:漁業監督課長 清水
代表:092-273-2000(内線6601)
ダイヤルイン:092-273-2005
FAX:092-262-1930