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九州漁業調整事務所

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プレスリリース

平成28年九州・山口県沖における外国漁船取締活動の概況について

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平成29年1月25日
九州漁業調整事務所
九州漁業調整事務所では、九州・山口県沖の我が国領海及び排他的経済水域(EEZ)において、外国漁船を主な対象として船舶及び航空機による取締りを実施しています。
  九州漁業調整事務所による平成28年の外国漁船拿捕件数は5件(前年10件)となりました。また、外国漁船が違法に設置したとみられる漁具の押収件数は1件(前年7件)となりました。
  拿捕件数は減少しましたが、より悪質な無許可操業が3件(前年1件)と増加しており、今後とも、関係機関と連携して外国漁船の違法操業の防止・根絶に努めます。

1.平成28年における外国漁船の拿捕件数は5件(平成27年は10件)、外国漁船が違法に設置したとみられる漁具の押収件数は1件(同7件)、漁業取締船の停船命令に応じず逃走した件数は4件(同4件)となり、外国漁船による違法操業は件数としては減少しています。

2.しかし、拿捕事件を違反内容別にみると、我が国の許可を受けた外国漁船が、操業日誌に漁獲量等を全く記載していない、あるいは過少に記載するなどしていた違反(操業日誌不記載等)は2件に減少(平成27年は7件)しましたが、そもそも我が国の許可を受けずに操業していたという、より悪質な違反(無許可操業)が3件に増加(同1件)しました。
  また、国・地域別に見ると、韓国漁船4件(同6件)、中国漁船1件(同3件)となり、台湾漁船の拿捕はありませんでした(同1件)。

3.平成28年の外国漁船による違法操業は、昨年と異なり、無許可操業が過半を占めています。これは、韓国との漁業交渉がまとまらず、平成28年7月以降、我が国EEZへの韓国漁船の入漁が中断したことも影響したものと考えられます。
11月には、2日連続で無許可操業による拿捕事件が発生したほか、漁業監督官の検査拒否・逃走事件も引き続き発生しており、我が国水域での秩序ある操業が定着しているとは言い難い状況にあります。

4.今後とも関係機関と連携して我が国EEZ境界付近の監視、外国漁船への立入検査・指導を強化し、違法操業に対しては毅然として対処するとともに、外交ルートによる抗議を含めた様々な方法を用いて違法操業の防止・根絶に努めてまいります。

5.外国漁船取締活動の主な取組み、事件件数の推移等は別紙のとおりです。

EEZ:Exclusive Economic Zone

添付資料

(別紙)H28取締概要・違反件数の推移・違反位置概略図(PDF : 703KB)

お問合せ先

漁業監督課

担当者:髙木、島尻
ダイヤルイン:092-273-2005