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水産庁

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(2)世界の水産資源の動向


FAOは世界の海洋水産資源の状況をまとめています(*1)。これによれば、生物学的に持続可能なレベルで漁獲されている資源の割合は漸減傾向にあります(図1−1−8)。昭和49(1974)年には90%の水産資源が適正水準又はそれ以下の低・未利用の水準で利用されていましたが、平成25(2013)年にはその割合は69%まで下がってきています。反対に、過剰に利用されている資源の割合は、10%から31%まで増加しています。また、平成25(2013)年時点で、世界の資源のうち、適正レベルの上限まで漁獲されている資源は58%、低・未利用状態であり生産量を増大させる余地のある資源は11%となっています。


*1  FAOによる評価は、推定資源量、産卵親魚量、漁獲動向、漁獲物の年齢構成等の入手可能なデータを用い、FAO独自の基準に基づき実施。

図1-1-8 世界の資源状況

資源状況は海域によっても異なります(図1−1−9)。FAOによれば、地中海及び黒海、南西大西洋、中西部及び中東部大西洋等の海域においては、適正レベル以下まで減少した資源が4割以上を占め、資源の枯渇が深刻です。しかしながら、資源管理の強化により、回復しつつある資源も一部にはみられます。我が国周辺水域を含む北西太平洋海域では、24%が生物学的に持続不可能、76%が持続可能な資源状態にあると評価されています。


図1-1-9 海域ごとの資源状況

ただし、こうした評価は、過去の漁獲や環境条件の影響を受けた現在の資源状態を表したものです。資源の利用状況や管理によって、現在は適正水準にあっても過剰漁獲状態に陥ることや、過剰漁獲状態から適正水準に回復することもあります。適正水準にある資源を増加させていくには、将来にわたって適切な漁業管理を実施することが重要です。また、資源を適正な水準で維持することにより、将来的に漁獲量の増加を図っていくことも期待されます。


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