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水産庁

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3  水産物流通の品質・衛生管理対策の推進


水産物の安全性向上のため、生産者、加工業者及び流通事業者がフードチェーンにおいて科学的知見に基づく取組を確実に実施できるよう、特に以下の取組を推進しました。


(1)漁港における品質・衛生管理対策の推進

国産水産物の輸出促進及び国内市場における競争力強化を図るため、全国及び地域の水産物流通の拠点となる漁港の施設を改良し、又は新設する際に、鮮度保持、細菌等の混入防止等の高度な品質・衛生管理の導入等の対策を推進することにより、地域水産物の付加価値向上を推進しました。

特に、全国の漁港の陸揚量の約3割を占める特定第3種漁港については、我が国の水産物の輸出先となっている国々が求める衛生管理の水準も念頭においた衛生管理対策を積極的に推進しました。


流通・輸出拠点漁港の衛生管理対策(水産基盤整備事業)

(2)水産加工業等におけるHACCPの導入の促進

HACCP(危害要因分析・重要管理点)認定の取得等の加速化や、水産加工業者等を対象に、HACCPの導入に必要な一般衛生管理の徹底やHACCP認定の取得のための研修等の開催を支援しました。また、水産加工施設等に品質・衛生管理の専門家を派遣して行うEU向けHACCP認定に係る事前審査や、HACCPの導入及び一般衛生管理に係る課題の改善のための助言・技術的指導を支援しました。

また、水産庁による水産加工施設の対EU・HACCP認定により、認定施設数の増加を図りました。

さらに、水産物の輸出拡大を目指すため、輸出に必要な二枚貝の生産海域モニタリング及び養殖魚の残留動物用医薬品モニタリングについて支援し、水産物のトレーサビリティの実施・普及のためのマニュアルの作成に取り組みました。あわせて、水産庁ホームページを通じ、水産加工業者等を対象としてHACCP関連情報を提供しました。


水産物輸出倍増環境整備対策

(3)安全で信頼される養殖水産物の供給

<1>
水産用医薬品の適正使用を確保するため、養殖衛生管理技術者の育成や養殖業者に対する巡回指導を行いました。また、養殖水産物の安全性向上のための生産工程管理の取組の推進を支援しました。

<2>
生産段階での水産物の安全性の向上を図るため、貝毒やノロウイルスの監視体制の実施に対する指導・支援を行うとともに、貝毒のリスク管理に関する研究を行いました。
また、有害化学物質の汚染状況を把握するため、ダイオキシン類等について含有実態調査を実施しました。

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