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水産庁

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はじめに

我が国を取り巻く広大な海は、豊かな水産資源に恵まれています。その恩恵を受け、我が国は古くから魚介類を獲り、多種多様の水産物を摂取してきました。その魚食文化は、今や世界でも認知され、例えば、魚介類を使用する寿司は、そのまま「Sushi」と呼ばれているほどです。

世界で水産物需要が大きな伸びをみせている中で、我が国の漁業は、いわゆる200海里時代の到来による遠洋漁業の縮小や資源の変動による漁獲量の減少などにより厳しい状況に直面しました。

このような厳しい状況に加え、今後、我が国の労働人口も減少すると見込まれる中で、我が国の水産業は、最新の技術を駆使して、水産資源を適切に管理しつつ、消費者ニーズに応じた水産物を効率的に生産することで、水産物を安定的に供給することが求められています。

こうしたことから、本報告書の第1章特集では、「水産業に関する技術の発展とその利用~科学と現場をつなぐ~」をテーマとし、人工衛星や情報通信技術(ICT)を活用した水産業の活用が見込まれる中、その事例をとりあげながら、それらを活用した今後の方向性について考察しました。

また、第2章「平成28年度以降の我が国水産の動向」では、新たな水産基本計画の概要を紹介するととともに、水産資源及び漁場環境をめぐる動き、我が国の水産業をめぐる動き、水産業をめぐる国際情勢、我が国の水産物の需給・消費をめぐる動き、安全で活力ある漁村づくり及び東日本大震災からの復興について報告しています。

本書を通じて、水産業についての国民の関心が高まるとともに、我が国の水産業への理解がより一層深まることとなれば幸いです。