水産庁公式ブログ「アワビのステーキ食べてみたいよね」2019年5月分





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【5月28日 日本海大和堆周辺水域における外国漁船の対応状況について】
日本海の大和堆周辺水域は、我が国の漁業者によりイカ釣り漁業、カニかご漁業、底びき網漁業が行われており重要な漁場となっていますが、近年、特にイカの漁場が形成される6月から12月にかけて北朝鮮漁船及び中国漁船による違法操業が確認されており、今年も、5月に入り大和堆周辺において北朝鮮漁船が確認され始めました。
これら外国漁船に対応するため、水産庁は、我が国漁業者が安全に操業できる状況を確保することを第一に、既にこの水域に漁業取締船を重点的に配備しており、海上保安庁巡視船とも連携し、放水等の厳しい措置により対応しています。今年に入り、既に延べ34隻の外国漁船に退去警告を実施してきたところでありますが(5月24日現在)、今後とも、我が国漁業者の安全操業確保のため、しっかりと対応してまいります。
関連情報は、こちらで紹介しております。
【水産庁漁業取締本部HP】
https://www.jfa.maff.go.jp/j/kanri/torishimari/torishimari2.html
【動画ギャラリー】外国漁船への対応状況、海上保安庁との合同訓練、取締紹介動画があります。是非ご覧下さい。
https://www.jfa.maff.go.jp/j/koho/douga/master.html
<5月27日に水産庁漁業取締本部HPと動画ギャラリーで公表した動画と写真>
2019年5月 日本海大和堆周辺水域における外国漁船への対応状況
本年5月大和堆の漁場を監視する漁業取締船(おおくに)
本年5月下旬退去警告を受け我が国水域から退去する北朝鮮木造漁船
【5月24日 浜を歩いて ~第2回北海道二海郡八雲町落部~】
北海道・内浦湾(噴火湾)の南西部に位置する八雲町落部は漁業で栄える漁師町であり、ホタテガイ、カレイ類、サケ、ボタンエビ、ミズダコ、スケトウダラやコンブ等、年間を通じて多様な魚種を水揚げしている。
町はゆっくりとした潮風に包まれ、どこか懐かしさと哀愁がありつつも、漁港では海の男達が魚の水揚げと次の漁の準備で賑わっていた。
町中にあったホッケの干物を作る機械です。ホッケくるくると名付けよう。
漁協を訪れ水揚げを見せていただいた。
この日、主に水揚げされていたのが、アカガレイ、ソウハチカレイ、サクラマス、ホッケ、ズワイガニ、ウニ等だ。
アカガレイは、その見た目が桜の花びらのようであり色も桜ピンクであることから「桜ガレイ」としてブランド化をしている。
サクラマスってヤマメが海に下って大きく成長した姿って知ってました?
みんなも大好きホッケってこんな姿なんですね。
「今日のウニあんまり甘くないだろー」
いえいえお父さん、人生の中で一番美味しいウニでしたよ。。。本気を出したウニってどんだけ美味しいんだろう
ズワイガニ。最近いつ食べたかなー。。。
市場では入札に向けて、声を掛け合い数量を量りながら、次々と手際よく水産物が運ばれている。これまで市場の荷受けは伝票(紙)を手書きによって書かれることが一般的だったが、電子システムを導入しタブレットで入力することが出来るようになり、荷受時の計算の作業が大幅に軽減されたそうだ。
日本の人口が減少しており、当然漁業者だけでなく市場関係者も減少している。こういった軽労化を図っていくことも今後の水産業では重要な課題となってくる。
タブレット入力した結果、本日の荷受け状況が掲示板に表示される。
地元の漁業者に水揚げの状況を聞くと、浜の課題が聞こえてくる。
刺網漁業等を営んでいる館岡勇樹さんやホタテ養殖業等を営んでいる掛村陽介さん達からは「だんだん魚が獲れなくなって、型も小さくなってきている。値段も安い。今日獲ったカレイもキロ200円もしない。噴火湾をはじめとしたホタテ養殖も7~8割が原因不明で死んでしまっている。若い漁師もいない」
刺網漁師の館岡勇樹さん(左)
ホタテ養殖業者の掛村陽介さん(左)
けれど、彼らは決して下を向いているわけではない。
「高齢化してきて何かと課題の多い水産業界だけど、我々若い漁師がやれることはたくさんある。」
と語る館岡勇樹さん。各浜の問題や課題点を共有し、現状の漁業を変えるために各浜の若手漁師をはじめ、鮮魚店や料理人等他業種が手を組み海を護るために、今年3月に一般社団法人蝦夷新鮮組を立ち上げた。
「ホタテが斃死する原因を研究者任せではなく、自分たちも究明したい。例えば養殖前のホタテの稚貝に電解水に浸けたりする等、やれることはなんでもやっていくつもり。」と語る掛村陽介さん。
今後の漁業は漁業者自らが意識を変えていくことが重要と語る彼らは自分たちの浜にしっかり足をつけ、水産業の未来を見据えていた。
我々水産庁は彼らのような漁業者を全力で支えていきたい。
おまけ
6月16日(日曜日)「第三回八雲世界耳吊り選手権」
現世界王者掛村陽介さん「最強の挑戦者求む!」
【5月17日 WHO上級委員会の報告書の結果を踏まえ】
WTO上級委員会の報告書の結果を踏まえ、農林水産省、外務省、復興庁、厚生労働省、経済産業省で連携して対応方向を取りまとめました。
具体的には、1, 輸入規制措置の解除に向けた戦略見直しと輸出拡大 2,予期せぬ経営環境に窮する被災地水産業者への支援 3, 徹底した風評払拭を柱とした取組を展開していきます。
復興に向けて努力されてきた被災地の水産業者の皆様の気持ちに寄り添い、希望を持って漁業・加工流通業に取り組める環境を整備すべく、今後とも関係5省庁が連携して取り組んでまいります。
https://www.jfa.maff.go.jp/j/press/kakou/190517.html
【5月16日その1 東北にもカツオ初水揚げ!】
東北地方としては今年初めての、そしてもちろん“令和”初のカツオの水揚げが、5月14日に宮城県気仙沼漁港でありました。
この季節、カツオの群れは南の海から北上するように回遊しており、カツオの来訪とともに各漁港も一段と活気づくことでしょう。
そして気仙沼では、今年も7月15日の「海の日」にあわせ、かつお祭を開催するとのこと、夏のおでかけ候補としていかがでしょうか。
【5月16日その2 小田原のカマスボー!】
先般Facebookでもご案内しましたが、5月12日(日曜日)に小田原漁港で開催された「小田原あじ地魚まつり」に行ってきました。朝9時開場とのことでしたが、10時前に到着した時には、既に多く家族連れで賑わっていました。
鮮魚、干物やフライものが販売されており、鮮魚コーナーは長蛇の列ができていました。
その中で、今回、初めて食べた「カマスボー」を紹介しようと思います。
「カマスボー」は、小田原で水揚げされたヤマトカマス(地方名:水カマス)の身から中骨を特許申請済みの「中骨抜き具」で取り除き、棒にさして油で揚げたものでした。
今まで、カマスは干物しか食べたことがなかったのですが、フライもとてもおいしく、棒に刺さっているので食べ歩きにぴったりでした。あじフライも美味しそうに揚がってました!
【5月14日 君の名は。】
対馬の漁業者の銭本慧さんから、面白い魚が揚がったと連絡がありました。
上半分がマハタで下半分がアオハタに見えます。これはマハタとアオハタが交雑したハイブリットハタなのか。はたまたマハタが変色したのか、アオハタが色落ちしたのか。
こういった謎があるので魚って本当に面白いですね。
【5月13日 馬の頭は的で神?】
鮮魚店を覗いていたら、奇妙な口の魚が販売されていました。皆さんはこの魚、マトウダイをご存じでしょうか。
マトウダイはマトウダイ目マトウダイ科の海水魚で、本州中部から東シナ海にかけての沿岸域に生息しています。
特徴はその見た目で、和名の由来も1. 頭が馬のようだから「馬頭鯛(ばとうだい)」が訛ってマトウダイ、2. 体表に的のような模様を持つから「的鯛(まとだい)」が訛ってマトウダイという説があります。
このマトウダイ、我が国ではこのような和名の付けられ方ですが、学名ではZeus faberと、属名がギリシア神話に登場する全知全能の神であるゼウス(Zeus)から付けられています。
また、フランスにおいてもサン・ピエールと、キリスト教における十二使徒である聖ペトロにちなんだ名前で呼ばれているそうです。
日本では馬の頭や的と呼ばれていたものが、別の国では神様の名前が付けられているなんて不思議でおもしろいですね。
なお、この記事を書いた職員は、マトウダイ料理の写真を撮影しアップロードしようとしましたが、とてもおいしかったため、写真を撮り忘れたとのことです。皆さんもぜひ、マトウダイをご賞味ください。
【5月11日探せっ!チリメンモンスター!】
昨日は、シラスは主にマイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシの3種類に分類されることを勉強しましたね。
今日はシラスやチリメンに混じって混入するレアキャラのチリメンモンスターをご紹介します。
「チリメン(ちりめん)」とは、シラスを食塩水で煮た後、天日などで干した食品です。
平らに広げて干した様子が、細かなしわをもつ絹織物のちりめん(縮緬)を広げたように見えることからこの名前が付いたといわれています。
チリメンモンスターは、シラスやチリメンの中に入っている小さな生き物のことで、色々な魚の子供、タコやイカ、貝の仲間、エビやカニ、クラゲやヒトデなど、たくさんの種類がいます。
略称は「チリモン」です。
最近のシラスやチリメンは漁業者や加工業者の皆さんの努力によりチリメンモンスターを見かけることは少なくなりましたが、よく探せば見つけることは可能です。
ネイチャーおおさか(公益社団法人大阪自然環境保全協会)が運営している「チリモン図鑑」ではこれまで発見されたチリメンモンスターを観察することができるうえ、皆さんが発見したチリメンモンスターを投稿することも出来ます。
とても面白い図鑑ですのでぜひ見ていってください。
チリモン図鑑HP(外部リンク)
http://chirimon.jp/
皆さんがいつも買うシラスやチリメンにひょっとしたらすごくレアでこれまで発見されていないチリメンモンスターが隠れているかもしれません。
子供たちの自由研究にもいいかもしれません。
さぁ、昨日もシラスを買って食べたばかりなのに、もうシラスを買いに行きたくて仕方なくなってきましたね。今日も買いに行きましょうシラスを。そしてチリメンモンスターを見つけて「チリモンゲットだぜ!」と声を上げましょう。
【5月10日その1シラスってどんな魚!?】
生シラス、釜揚げシラス、チリメンって美味しいですよね。我が家は毎日のように子供に食べさせています。
ところで、シラスってどんな魚か知っていますか?じつはシラスはイワシの子供の事なのです。そんなこと知ってるよー!とツッコミを受けそうですが、シラスは主にマイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシの3種類に分類されることを知っていましたか?
魚が大好きな水産庁の職員達はシラスを食べる時にどの種類のイワシかなと調べてしまうクセがあります。
3種類(マイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシ)のシラスの見分け方を静岡県水産技術研究所が分かりやすく紹介していますので、皆様にもお知らせします。
静岡県水産技術研究所HP(外部リンク)
https://fish-exp.pref.shizuoka.jp/04library/4-1-shirasu/4-1-7-shirasu.html
さぁ、皆さんシラスを買いに行きたくなってきましたね。今晩はシラスを食べましょう
【5月10日その2 東伊豆町(静岡県)に行ってきました!】
4月19日、静岡県東伊豆町の稲取漁港直販所「こらっしぇ」のオープニングセレモニーが開催され、それにご招待いただきました。
「こらっしぇ」とは、地元の言葉で「どうぞ来てください」の意味で、と親しみを込めた呼び掛けのことです。本施設は、伊豆漁業協同組合が、地元水産物をPRし、その普及・拡大を図ることで、漁業所得の向上及び地域の賑わい創出を目的として整備したものです。その整備に当たっては、水産庁も交付金により支援いたしました。
本施設では、伊豆太陽農業協同組合とも連携し、地元の農水産物を取り扱うということで、静岡県では初めて漁協と農協が連携して直販所を運営する事例とのことです。
店内には、おいしそうな地魚はもちろん、採れたての地元野菜や加工品が所狭しと陳列されていました。
当日は、平日の朝にもかかわらず、約300人の方々が列を成して、今か今かとオープニングを待っておられました。
この「こらっしぇ」が、地域の内外から人を呼び込み、地域の活性化の核となるように、という地元の皆さんの期待と熱意をひしひしと感じました。
皆さんも静岡県東伊豆町に行かれた際は、ぜひ稲取漁港直販所「こらっしぇ」を訪れてみてください。
【5月10日その3 おいしい福島の魚を売ってます~福島鮮魚便から】
「福島鮮魚便」は、産地から直送された新鮮な福島県産水産物を専門の販売スタッフが、福島県産水産物の安全・安心と美味しさをお伝えしながら
販売する取組です。ついにイオン与野店、北戸田店でもスタートし10店舗に拡大しました。
10店舗に拡大したことを記念して、本日イオン与野店において、記念イベントが開催されました。
イベントには、福島県出身のゴー☆ジャスさんもお招きし、福島県の魚の安全・安心・美味しさをお伝えしました。
みなさんも、是非、福島の魚を手にとっていただければと思います!
実施店舗はこちら↓
水産庁「イオンにおける福島鮮魚便コーナーの取組について」
【5月9日 浜を歩いて~第1回山口県長門市仙崎~】
山口県長門市に位置し、古くからの漁港の町である仙崎は、風情のある小さな路地が点在する時間のゆったり流れる静かな町です。
過去には北浦捕鯨の基地として繁栄し、戦後の引き揚げ港として知られ、現在は日本海側屈指の漁港として、また蒲鉾(かまぼこ)の産地としても知られています。
そして仙崎といえば、童謡詩人・金子みすゞさんです。自然の風景をやさしく見つめ、優しさにつらぬかれた彼女の作品の数々は、21世紀を生きる私たちに大切なメッセージを伝え続けています。
26歳で生涯を閉じた彼女の代表作の一つを紹介します。
朝焼け 小焼だ 大漁だ
大羽鰮(おおばいわし)の 大漁だ
はまは祭りの ようだけど
海のなかでは 何万の
鰮(いわし)のとむらい するだろう。
金子みすゞ童謡全集JULA出版局
仙崎や金子みすゞさんに関する情報は
長門市ホームページをご参照ください。
https://www.city.nagato.yamaguchi.jp/site/kanko/
【5月8日 海外の魚料理の紹介@ペルー】
今日は、4月まで南米のペルー共和国で勤務してた水産庁職員による寄稿です。ペルー共和国は、日本の裏側にある国で、世界遺産のマチュピチュやナスカの地上絵などが有名です。
ジャガイモやトマト、トウガラシ等の野菜の原産地であり、ご飯がおいしいところですが、古くから魚も食べられており、セビーチェ(ペルー風カルパッチョ)やアロス・コン・マリスコス(海鮮炊き込みご飯)等が有名です。
セビーチェ
アロス・コン・マリスコス
また、世界で2番目に多く日系人が住んでいる国でもあり、様々な分野で活躍しています。
特に料理では、日本食とペルー料理が融合したニッケイ料理という分野を作っており、南米風に変化した刺身や巻き寿司がよく食べられています。
ニッケイ料理
巻き寿司
今年は、日本人がペルーに移住してから120年になるため、日本・ペルー両国において「日ペルー交流年」に位置づけ、各種イベントを開催しています。また、日本でもペルー料理を食べられる店が増えてきているため、是非、南米の風味を味わってみてください。
【5月6日 魚クイズ】
寂しいことにGWが終わりを迎えました。
ありがとうGW...
楽しかったよGW...
明日からの仕事を頑張るためにGW最終日はやっぱり魚ですね!さて、ここで問題。今日の晩御飯となったこの白身3点の魚の名前は何でしょう。
分かった人はかなりのお魚通!
ヒントは、一番上の魚は、旬が終わりつつも脂たっぷり。真ん中と下の魚は、旬が始まりこれからどんどん美味しくなる魚。
正解は上から
メダイ
マゴチ
イサキ
でした
お問合せ先
漁政部漁政課広報班
担当者:溝部、石田、関根
代表:03-3502-8111(内線6505)
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