このページの本文へ移動

水産庁

メニュー

プレスリリース

サンマの長期漁海況予報が発表されました

  • 印刷
令和3年7月30日
水産庁
~令和3年度 サンマ長期漁海況予報(道東~常磐海域)~

国立研究開発法人 水産研究・教育機構 水産資源研究所において、今後(令和3年8月~12月)の道東~常磐海域におけるサンマの漁況について、「来遊量は前年を上回るものの、一昨年を下回る」と取りまとめられました。

1.趣旨

国立研究開発法人 水産研究・教育機構 水産資源研究所が、関係試験研究機関による資源調査結果等を踏まえて、今後の道東~常磐海域における海況及びサンマの漁況について見通しを取りまとめました。
本漁海況予報は、水産庁の「水産資源調査・評価推進事業」により、漁業者や流通加工業者等の操業の効率化や経営の安定に役立てていただくとともに資源の合理的・持続的利用を図ることを目的として行っているものです。

2.今後の見通し(漁況:令和3年8月から12月まで、海況:令和3年8月から9月上旬まで)

【漁況】
漁期を通じた来遊量は、昨年を上回るものの、一昨年(2019年)を下回る。
漁期を通じた漁獲物中の1歳魚(注)の割合は50%を下回る。1歳魚の平均体重は昨年を上回り、1歳魚の平均体重は120~140gが主体となる。
漁場は9月の一時期(上旬~中旬)を除き公海が中心となる最初に日本近海に来遊する魚群は8月下旬に択捉島より北の千島列島沿いに到達するものの、魚群の密度は低い。9月下旬以降は、公海に主漁場が形成される。三陸海域への魚群の南下時期は例年より遅く漁場形成は10月下旬となるが、来遊量は少ない。
(注)1歳魚の体長は、6~7月のサンマ資源量直接推定調査時は27cm以上、8月以降の漁期中は29cm以上。
図1
図1.令和3年6~7月に実施した表層トロール漁獲試験によるサンマ資源量直接推定調査の結果。円の大きさは採集個体数、赤色は1歳魚、青色は0歳魚、×は採集のなかった調査点を示す。緑色の矢印は例年9月下旬までに、ピンク色の矢印は9月下旬以降に来遊する魚群の想定経路を示す。

【海況】
今後の見通し(令和3年8月~9月上旬)
・近海の黒潮続流の北限位置は極めて北偏で推移する。
・親潮第1分枝の張り出しはやや北偏~かなり北偏で推移する。
・根室半島南東沖の暖水塊は消滅する。
・三陸沖に新たに暖水塊が発生する。
図2上
図2下
図2.海況の今後の見通し(上図:8月中旬、下図:9月上旬をそれぞれ想定)


予報の詳しい内容については、水産研究・教育機構のプレスリリースを御覧ください。

(参考)
水産研究・教育機構プレスリリースリンク「2021年度 サンマ長期漁海況予報」
http://tnfri.fra.affrc.go.jp/press/r3/20210730/20210730sanmayohou.pdf
水産研究・教育機構プレスリリースリンク「2021年度 第3回 東北海区漁海況予報」
http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease
水産庁令和2年7月31日付けプレスリリース「令和2年度 サンマ長期漁海況予報(道東~常磐海域)」
https://www.jfa.maff.go.jp/j/press/sigen/200731.html

<添付資料>
報道発表資料

お問合せ先

水産庁増殖推進部漁場資源課
担当者:国際資源班 富永、山田、屋敷
代表:03-3502-8111(内線6803)
ダイヤルイン:03-6744-2380
FAX番号:03-3592-0759

(予報の詳細についてのお問合せ先)
・漁況について
国立研究開発法人 水産研究・教育機構
担当者:企画調整部門(横浜) 森永
    広域性資源部(八戸) 巣山、宮本
          (横浜) 冨士
電話番号(八戸):0178-33-3411
    (横浜):045-788-7615

・海況について
国立研究開発法人 水産研究・教育機構
担当者:海洋環境部 栗田、筧
電話番号:022-365-1191