ホーム > 報道発表資料 > 平成22年九州・山口県沖における外国漁船取締活動の概況について
平成23年1月28日
九州漁業調整事務所
-韓国漁船による違反が平成21年に比べ増加。悪質な違反が増加- |
1.九州漁業調整事務所では、九州・山口県沖の我が国領海や排他的経済水域(EEZ)において、外国漁船を主な対象として船舶及び航空機による取締を実施しています。
2.平成22年における外国漁船の拿捕件数は16件(平成21年は13件)、外国漁船が違法に設置したとみられる漁具の押収件数は7件(同10件)で、拿捕件数は増加しました。また、我が国取締船に停船を命じられたにもかかわらず逃走した外国漁船の件数は平成21年と同じく2件でした。
3.拿捕事件を内容別にみると、無許可操業が4件、禁止区域での操業違反(操業水域違反)が2件、我が国の漁業操業許可を受けた外国漁船が操業日誌に漁獲量を過少に記載するなどしていた違反(操業日誌不実記載、操業日誌不記載)が8件、立入検査忌避と許可不表示がそれぞれ1件でした。近年、低位で推移してきた無許可操業及び操業水域違反といった悪質な違反が6件と大きく増加しました。また、国・地域別に見ると、5年ぶりに台湾漁船の拿捕事件が2件ありました。
4.排他的経済水域の設定を踏まえた新たな日韓漁業協定及び日中漁業協定の発効から10年余りが経過し、外国漁船の拿捕及び漁具の押収件数はピーク時に比べて減少していましたが、昨年は増加に転じ、また、無許可等の悪質な違反が増加するなど、我が国EEZでの秩序ある操業が定着しているとは言い難い状況にあります。今後とも関係機関と連携してEEZ境界付近の監視、外国漁船への立入検査・指導を行い、違反に対しては毅然として対処すると共に、外交ルートによる抗議を含めた様々な方法を用いて違反の防止に努めてまいります。
5.外国漁船取締活動の主な取組み、事件件数の推移等は、別紙のとおりです。
<添付資料>(添付ファイルは別ウィンドウで開きます。)
九州漁業調整事務所漁業監督課
担当者:漁業監督課長 清水
代表:092-273-2000(内線6601)
ダイヤルイン:092-273-2005
FAX:092-262-1930