ホーム > 報道発表資料 > 平成26年九州・山口県沖における外国漁船取締活動の概況について
平成27年1月30日
九州漁業調整事務所
-外国漁船による違法操業事件は平成25年に比べ若干減少- |
1. 九州漁業調整事務所では、九州・山口県沖の我が国領海や排他的経済水域(EEZ)において、外国漁船を
主な対象として船舶及び航空機による取締りを実施しています。
2. 平成26年における外国漁船の拿捕件数は11件(平成25年は13件)、外国漁船が違法に設置したとみられる
漁具の押収件数は1件(同7件)、我が国漁業取締船の追跡にもかかわらず逃走した件数は4件(同12件)と
なり、外国漁船による違法操業は、全体としては昨年に比べ減少しましたが、拿捕件数は小幅な減少に留
まっています。
3. 拿捕事件を内容別にみると、領海内操業が1件、無許可操業が2件(うち1件は運搬船による無許可の漁獲
物転載)、操業水域違反が1件、我が国の漁業操業許可を受けた外国漁船が操業日誌に漁獲量を過少に
記載するなどしていた違反(操業日誌不実記載)が7件ありました。
また、国・地域別に見ると、韓国漁船7件(平成25年7件)、中国漁船4件(同6件)となっています。
4. 平成26年の違反件数の減少は、韓国及び中国との入漁交渉が妥結せず、韓国漁船及び中国漁船の我が
国水域への入漁が長期間中断(韓国漁船で約6ヶ月間)したことが影響したものです。
平成26年後半に入漁が中断したにもかかわらず、違反内容の大半を操業日誌の不実記載等が占める状況
に変化はなく、少数ながら無許可操業や操業水域違反といった悪質な違反も依然として発生しています。
平成26年5月には、中国さんご船による領海内操業事件も発生しており、我が国水域での外国漁船の秩序
ある操業が定着しているとは言い難い状況にあります。
今後とも関係機関と連携して我が国EEZ境界付近の監視、外国漁船への立入検査・指導を行い、違反に対
しては毅然として対処するとともに、外交ルートによる抗議を含めた様々な方法を用いて違反の防止に努めて
まいります。
5. 外国漁船取締活動の主な取組み、事件件数の推移等は、別紙のとおりです。
<添付資料>(添付ファイルは別ウィンドウで開きます。)
九州漁業調整事務所漁業監督課
担当者:漁業監督課 佐藤
代表:092-273-2000(内線6601)
ダイヤルイン:092-273-2005
FAX:092-262-1930