ホーム > 報道発表資料 > 平成27年九州・山口県沖における外国漁船取締活動の概況について
平成28年2月3日
九州漁業調整事務所
-外国漁船による違法操業は昨年から若干増加- |
1. 九州漁業調整事務所では、九州・山口県沖の我が国領海や排他的経済水域(EEZ)において、外国漁船を
主な対象として船舶及び航空機による取締りを実施しています。
2. 平成27年における外国漁船の拿捕件数は10件(平成26年は11件)、外国漁船が違法に設置したとみられる漁具の
押収件数は7件(同1件)、漁業取締船の停船命令に応じず、追跡したものの逃走した件数は4件(同4件)となり、
拿捕、逃走件数は前年並みですが、違法設置漁具の押収件数は増加しており、外国漁船による違法操業全体と
しては若干増加しています。
3. 拿捕事件を内容別にみると、無許可操業が1件、漁業監督官の検査拒否が2件、我が国の漁業操業許可を受けた
外国漁船による許可番号の不表示、許可証や関係書類の不保持、操業日誌に漁獲量を過少に記載するなどして
いた違反(操業日誌不実記載等)が7件ありました。
また、国・地域別に見ると、韓国漁船6件(平成26年7件)、中国漁船3件(同4件)、台湾漁船1件(同0件)となっています。
4. 平成27年の違反内容の過半を操業日誌の不実記載等が占める状況は前年と変わりませんが、8月、9月に
中国のさんご船による漁業監督官の検査拒否が連続して発生し、11月には台湾漁船による無許可操業が発生する等、
我が国水域での秩序ある操業が定着しているとは言い難い状況にあります。
今後とも関係機関と連携して我が国EEZ境界付近の監視、外国漁船への立入検査・指導を行い、違反に対しては
毅然として対処するとともに、外交ルートによる抗議を含めた様々な方法を用いて違反の防止に努めてまいります。
5. 外国漁船取締活動の主な取組み、事件件数の推移等は別紙のとおりです。
<添付資料>(添付ファイルは別ウィンドウで開きます。)
九州漁業調整事務所漁業監督課
担当者:漁業監督課 佐藤
代表:092-273-2000(内線6601)
ダイヤルイン:092-273-2005
FAX:092-262-1930