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新潟漁業調整事務所

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プレスリリース

平成20年5月13日

新潟漁業調整事務所

韓国漁船による密漁漁具の押収について

4月7日、水産庁漁業取締船「しんりゅう」(499トン)は、新潟県佐渡市弾埼灯台から西北西約346キロメートルの日本海の暫定水域に隣接する我が国排他的経済水域(EEZ)で、韓国漁船により違法に設置されたとみられる密漁漁具を発見した。

このため、同日「排他的経済水域における漁業等に関する主権的権利の行使等に関する法律(漁業主権法)」違反(無許可操業罪)の疑いで、新潟簡易裁判所から捜索差押許可状の発付を受け、翌8日、水産庁漁業取締船「むろね」(485トン)が密漁漁具を押収した。
押収した密漁漁具は、総計刺し網漁具4.0キロメートル等であり、現場付近の水域では我が国漁船による刺し網漁業は行われていないこと、漁具(浮標)に韓国語の表記があること及び漁具の仕立て等が日本海の暫定水域で操業している韓国漁船のものと酷似していることから韓国漁船により違法に設置されたものとみられる。
なお、我が国は韓国漁船に対して、我が国EEZにおける刺し網漁業の操業許可を与えていない。
新潟漁業調整事務所が密漁漁具を押収した事件は、今年に入って初めてとなるが、昨年4月にも同海域において同様の密漁漁具の押収を行っており、本年も4月より警戒を強めていたところである。
なお、押収した密漁漁具は5月14日に新潟県佐渡市梅津地内両津漁港にて陸揚げする予定である。
本件に係る概要は、下記のとおり。

  1. 被疑船:不詳(刺し網漁業)、漁具のみ押収
  2. 違反内容:漁業主権法第5条第1項違反(無許可操業罪)
  3. 押収物:刺し網漁具4,000メートル、ロープ類606メートルなど(押収した密漁漁具には、ベニズワイガニなど約1,441キログラムが漁獲されていたが、資源保護のため全て海中に還元した。)
  4. その他:押収した密漁漁具は5月14日(水曜日)11時00分から新潟県佐渡市梅津地内両津漁港において陸揚げを予定。(悪天候等により変更もありうる。)

新潟漁業調整事務所における密漁漁具の押収状況(参考)

1.本件密漁漁具押収にかかる漁獲物

項目

数量

重量

備考

ベニズワイガニ

4,609(枚)

1,060.0(キログラム)

全て海中還元

エイ

137(尾)

363.0(キログラム)

全て海中還元

バイ貝

169(個)

18.3(キログラム)

全て海中還元

合計

 

1,441.3(キログラム)

 

 

2.密漁漁具の押収量の推移(現行日韓漁業協定発効以降)(平成20年5月13日現在)

年次

件数

底刺網(メートル)

カニ篭(個)

バイ篭(個)

ロープ類(メートル)

浮標(ブイ)(個)

11

0

 

 

 

 

 

12

0

 

 

 

 

 

13

0

 

 

 

 

 

14

3

34,390

210

3

29,190

45

15

2

105,115

 

 

38,464

47

16

2

4,930

 

 

2,805

4

17

1

4,054

 

 

1,659

3

18

1

3,290

 

 

1,478.7

2

19

1

6,150

 

 

1,629

2

20

今回

4,000

 

 

606

1

 

161,929

210

3

75,831.7

104



<添付資料>(添付ファイルは別ウィンドウで開きます。)

お問合せ先

新潟漁業調整事務所漁業監督課
担当者:漁業監督課長 渡部(ワタベ)
代表:025-248-3303(内線20)
ダイヤルイン:025-248-3303
FAX:025-248-3305

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