プレスリリース
中国さんご船の船長の逮捕について
令和4年12月11日(日曜日)、水産庁漁業取締本部漁業取締船「白鷗丸(はくおうまる)」が、中国さんご船の船長を排他的経済水域における漁業等に関する主権的権利の行使等に関する法律第18条の2、第15条の2第1項違反(質問・検査の拒否・忌避罪)で逮捕しました。
本年の水産庁漁業取締本部福岡支部による外国人漁業者の逮捕は1件目です。
1.事件の概要
12月10日(土曜日)、水産庁漁業取締本部漁業取締船「白鷗丸(はくおうまる)」(499トン)は、長崎県五島市浜町字女島1256番地所在の女島灯台から真方位264度、距離23.1海里の我が国排他的経済水域において、航行中の中国さんご船を確認し、漁業監督官による立入検査を実施するため停船を命じましたが、同船はこれに従わず逃走しました。
このため、漁業取締船「白鷗丸」は、搭載艇を用いて同船を追航し、停船させた上で移乗、捜査を開始しました。その結果、同船の船長を排他的経済水域における漁業等に関する主権的権利の行使等に関する法律第18条の2、第15条の2第1項違反(質問・検査の拒否・忌避罪)の疑いで逮捕しました。
なお、同中国さんご船は、捜査中に機関室から浸水を認めたため、水産庁では安全及び人命を第一に排水作業を行い、海上保安庁にも協力を求めて対応しましたが、同日夜に水没しました。同船の乗組員は、全員水没前に漁業取締船「白鷗丸」内に保護しており、負傷者等は確認されておりません。
1.被疑者:チェン クアンクィ船長(54歳)
2.被疑船:ミンシアユィユン01101
(さんご船、総トン数:不詳、被疑者含む8名乗船、船籍港:カホ(自称))
3.違反内容
排他的経済水域における漁業等に関する主権的権利の行使等に関する法律第18条の2、第15条の2第1項違反(質問・検査の拒否・忌避罪)の疑い
4.逮捕状況
12月11日(日曜日)午後7時23分、同船船長を通常逮捕
5.漁業取締船
「白鷗丸(はくおうまる)」(499トン、船長:永野 幸二)
捜査支援:「なのつ」(499トン)
2.水産庁漁業取締本部による外国漁船の拿捕件数の推移(参考)
韓国 | 中国 | ロシア | 台湾 | その他 | 合計 | |
令和4年 | 0 | 1(1) | 0 | 0 | 0 | 1(1) |
令和3年 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0(0) |
令和2年 | 1(1) | 0 | 0 | 0 | 0 | 1(1) |
令和元年 平成31年 |
1(1) | 0 | 0 | 0 | 0 | 1(1) |
平成30年 | 5(3) | 0 | 1 | 0 | 0 | 6(3) |
平成29年 | 1(1) | 4(4) | 0 | 0 | 0 | 5(5) |
平成28年 | 5(4) | 1(1) | 0 | 0 | 0 | 6(5) |
平成27年 | 6(6) | 3(3) | 0 | 3(1) | 0 | 12(10) |
平成26年 | 7(7) | 5(4) | 0 | 2 | 0 | 14(11) |
平成25年 | 9(7) | 6(6) | 0 | 4 | 0 | 19(13) |
(注1)( )内は、水産庁漁業取締本部福岡支部による拿捕件数の内数
(注2) 令和4年は1月1日から12月11日までの件数
(注3)拿捕件数には逮捕件数を含みます。(拿捕とは、船舶を押収し、又は船長その他の乗組員を逮捕することをいいます。)
<添付資料>
・別添1 中国さんご船「ミンシアユィユン01101」違反操業位置概略図
・別添2 中国さんご船「ミンシアユィユン01101」写真
お問合せ先
水産庁漁業取締本部福岡支部(九州漁業調整事務所)
担当者:加納、池田
代表:092-273-2000(内線6601)
ダイヤルイン:092-273-2005
FAX番号:092-273-2011