プレスリリース
令和6年九州・山口県沖における外国漁船取締活動の概況について
水産庁漁業取締本部福岡支部(九州漁業調整事務所)では、管轄する九州・山口県沖の我が国領海及び排他的経済水域(Exclusive Economic Zone :EEZ)の漁業秩序の維持を図り、適切な水産資源の管理及び保存に資するため、外国漁船及び我が国漁船に対する漁業取締りを実施しています。福岡支部による令和6年の外国漁船の漁業取締りについて、その視認隻数は延べ22,826隻であり、違反操業の未然防止等のために行った指導、警告は延べ593件でした。また、立入検査3件(前年1件)、拿捕1件(前年1件)でした。
今後とも、関係機関と連携して、外国漁船による違法操業の防止・根絶に努めます。
1. 福岡支部による令和6年の漁業取締活動において、外国漁船の視認隻数は延べ22,826隻であり、違反操業の未然防止等のために行った指導、警告は延べ593件となりました。
(参考資料)九州海域の主な外国漁船概要図(PDF : 310KB)
2. 立入検査は3件(全て韓国漁船)、拿捕は1件(台湾漁船)でした。
立入検査及び拿捕の件数は、韓国、中国との漁業交渉が合意に至っておらず、韓国漁船は平成28年7月から、中国漁船は平成29年6月から、二国間協定に基づく我が国EEZにおける操業の許可がされていないことから、近年減少しています。
(参考資料)立入検査・拿捕(PDF : 226KB)
(参考資料)令和6年7月5日報道資料「台湾灯光敷網漁船の拿捕について」
3. 今後とも、我が国EEZ境界付近の監視を行い、外国漁船への指導を強化するなど、違法操業に対して毅然として対処するとともに、関係機関と連携して、外国漁船による違法操業の防止・根絶に努めてまいります。
4. また、我が国漁船に対しても、農林水産大臣許可漁船に設置及び作動を義務づけているVMS(Vessel Monitoring System:衛星船位測定送信機)を運用し、関係機関と連携して、違法操業の防止・根絶に努めてまいります。
(参考資料)VMSについて(PDF : 220KB)
(参考)外国漁船取締活動の実績
〇視認隻数(指導・警告件数)
年 | 合計 | 中国 | 韓国 | 台湾 | その他 |
令和2年 | 37,021(1,491) | 14,824(833) | 22,066(722) | 30(12) | 101(10) |
令和3年 | 33,547(852) | 15,693(580) | 17,679(224) | 90(34) | 85(14) |
令和4年 | 20,011(542) | 9,343(326) | 10,610(211) | 19(1) | 39(4) |
令和5年 | 20,970(677) | 11,256(531) | 9,585(120) | 56(20) | 73(6) |
令和6年 | 22,826(593) | 13,258(340) | 9,433(221) | 79(25) | 56(7) |
〇立入検査件数
年 | 合計 | 中国 | 韓国 | 台湾 | その他 |
令和2年 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 |
令和3年 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
令和4年 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 |
令和5年 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 |
令和6年 | 3 | 0 | 3 | 0 | 0 |
〇拿捕(逮捕)件数
年 | 合計 | 中国 | 韓国 | 台湾 | その他 |
令和2年 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 |
令和3年 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
令和4年 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 |
令和5年 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 |
令和6年 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 |
〇漁具押収件数
年 | 合計 | 中国 | 韓国 | 台湾 | その他 |
令和2年 | 6 | 0 | 6 | 0 | 0 |
令和3年 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
令和4年 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 |
令和5年 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
令和6年 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
お問合せ先
九州漁業調整事務所漁業監督課
担当者:小田、池田
代表:092-273-2000(内線6601)
ダイヤルイン:092-273-2005
FAX番号:092-273-2011