プレスリリース
令和4年九州・山口県沖における 外国漁船取締活動の概況について
水産庁漁業取締本部福岡支部(九州漁業調整事務所)では、管轄する九州・山口県沖の我が国領海及び排他的経済水域(Exclusive Economic Zone:EEZ)の漁業秩序の維持を図り、適切な水産資源の管理及び保存に資するため、外国漁船及び我が国漁船に対する漁業取締りを実施しています。福岡支部による令和4年の外国漁船の漁業取締りについて、その視認隻数は延べ20,011隻であり、違反操業の未然防止等のために行った指導、警告は延べ542件でした。また、立入検査1件、拿捕(逮捕)1件、外国漁船が違法に設置したとみられる漁具の押収1件を行いました(前年はいずれも0件)。
今後とも、関係機関と連携して、外国漁船による違法操業の防止・根絶に努めます。
1.福岡支部による令和4年の漁業取締り活動において、外国漁船の視認隻数は延べ20,011隻であり、違反操業の未然防止等のために行った指導、警告は延べ542件となりました。
(参考資料)九州海域の主な外国漁船視認概要図(PDF : 2,725KB)
2.立入検査は1件、拿捕(逮捕)は1件、外国漁船が違法に設置したとみられる漁具の押収は1件でした。立入検査及び拿捕の件数は、中国、韓国との漁業交渉が合意に至っておらず、韓国漁船は平成28年7月から、中国漁船は平成29年6月から、二国間協定に基づく我が国EEZにおける操業の許可がされていないことから、近年減少しています。
(参考資料)令和4年の立入検査、逮捕、漁具押収(PDF : 495KB)
(参考資料)令和4年12月11日報道発表「中国さんご船の船長の逮捕について」
3.今後とも、関係機関と連携して、我が国EEZ境界付近の監視を行い、外国漁船への指導を強化するなど、違法操業に対して毅然として対処するとともに、様々な方法を用いて外国漁船による違法操業の防止・根絶に努めてまいります。
4.また、我が国漁船に対しても、農林水産大臣許可漁船に設置及び作動を義務づけているVMS(Vessel Monitoring System:衛星船位測定送信機)を適確に運用し、関係機関とも連携することにより、違法操業の防止・根絶に努めてまいります。
(参考資料)衛星船位測定送信機(Vessel Monitoring System:VMS)について(PDF : 240KB)
(参考)外国漁船取締活動の実績
〇視認隻数(指導・警告件数)
年 | 合計 | 中国 | 韓国 | 台湾 | その他 |
平成30年 | 35,243(2,086) | 17,980(1,178) | 17,148(863) | 50(32) | 65(13) |
令和元年 | 39,807(1,869) | 20,790(1,042) | 18,932(788) | 32(16) | 53(23) |
令和2年 | 37,021(1,491) | 14,824(833) | 22,066(722) | 30(12) | 101(10) |
令和3年 | 33,547(852) | 15,693(580) | 17,679(224) | 90(34) | 85(14) |
令和4年 | 20,011(542) | 9,343(326) | 10,610(211) | 19(1) | 39(4) |
○立入検査件数
年 | 合計 | 中国 | 韓国 | 台湾 | その他 |
平成30年 | 6 | 3 | 3 | 0 | 0 |
令和元年 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 |
令和2年 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 |
令和3年 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
令和4年 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 |
〇拿捕(逮捕)件数
年 | 合計 | 中国 | 韓国 | 台湾 | その他 |
平成30年 | 3 | 0 | 3 | 0 | 0 |
令和元年 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 |
令和2年 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 |
令和3年 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
令和4年 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 |
〇漁具押収件数
年 | 合計 | 中国 | 韓国 | 台湾 | その他 |
平成30年 | 4 | 0 | 4 | 0 | 0 |
令和元年 | 10 | 0 | 10 | 0 | 0 |
令和2年 | 6 | 0 | 6 | 0 | 0 |
令和3年 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
令和4年 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 |
お問合せ先
九州漁業調整事務所漁業監督課
代表:092-273-2000(内線6601)
ダイヤルイン:092-273-2005
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