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干潟の働きと現状

0105_01 干潮時に干上がり、満潮時には海面下に没する潮間帯において砂質または砂泥質の浅場がひろがっている場所を「干潟」といいます。河川や沿岸流によって運ばれてきた土砂が、海岸や河口部などに堆積し形成されます。

古来から私たちは干潟から豊かな水産資源の恩恵を享受し、身近な里海としてふれあい、様々に利用してきました。一方で高度成長期、干拓や埋め立てが盛んに行われましたが、近年、干潟の多様な生物相や水質浄化作用が見直され、日本各地において干潟保護を求める機運も高まっています。

干潟の役割と種類、そして現在干潟が置かれている状況についてみていきましょう。

 

さまざまな干潟の役割

干潟は多くの水生生物の生活を支え、産卵や幼稚仔魚に成育の場を提供する以外にも、水中の有機物を分解し、栄養塩類や炭酸ガスを吸収し、酸素を供給するなど海水の浄化に大きな役割を果たしています。

1.水質の浄化

  • チッソ・リンの吸収による富栄養化の防止(微少藻類)
  • ろ過食性動物による有機物の除去(二枚貝類)
  • 脱窒による窒素の除去(バクテリア)

2.生物多様性の維持

  • 多様な生物種の保全(干潟固有の生物)
  • 幼稚仔の保育場の提供
  • 鳥類への餌場・休息場の提供

3.海岸線の保全(波浪の抑制)

4.環境学習(干潟生物・鳥類の観察)

5.保養(潮干狩りなど)

 

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藻場と干潟の役割イメージ(クリックすると別ウィンドウに拡大して表示します)(GIF:187KB)

干潟の種類

潮位差が小さい日本海側や北海道沿岸にはあまり発達せず、日本の干潟の90%以上は、千葉県以南の本州の太平洋側、四国、九州に分布しています。干潟は、地形的な特色により3タイプに分類されます。 アマモ場についての説明を別ウィンドウで表示します。 ガラモ場についての説明を別ウィンドウで表示します。 アラメ・カジメ場についての説明を別ウィンドウで表示します。 コンブ場についての説明を別ウィンドウで表示します。

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前浜干潟 河口から外の海岸線や沖合いまで広がる干潟
河口干潟 河口内の静穏な水域周辺に形成される干潟
潟湖干潟 河口や海から湾状の水域に形成される干潟

干潟の減少

 

高度成長期、沿岸域における埋立事業の進行によって全国の干潟は50年あまりで4割も減少しました。 0105_04

 

人工干潟の造成

近年では、干潟の価値が再認識されていることに伴って、干潟を再生する試みが各地で行われています。人工干潟の造成もそのひとつです。人工干潟は、清浄な砂で海底を覆うことで海底からの栄養塩の溶出を抑えるとともに、酸素供給による水質の浄化、多様な生物相の回復を目的としています。

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港湾域周辺における環境保全・回復を目的としたもの、アサリやクルマエビ、ガザミなど漁業資源の回復・増殖を目的としたもの、水環境の改善を目的としたもの等、多くの造成事例がありますが、件数では水産利用が目的の人工干潟の割合が高くなっています。

 

人工干潟造成の動向

人工干潟造成の目的

都道府県数 造成箇所数 造成面積
港湾(港湾域周辺の環境保全・回復) 17 39 1695ha
水産(アサリ・クルマエビ等資源回復) 13 53 969ha
環境(水環境改善) 3 3 2ha

出典:「海の自然再生ハンドブック(第2巻干潟編)」

 

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