プレスリリース
「中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)第6回北小委員会」の結果について
平成22年9月7日(火曜日)から10日(金曜日)まで、「中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)第6回 北小委員会」が開催され、北小委員会が対象とするまぐろ類の資源管理等について検討が行われましたので、その結果についてお知らせします。
1.概要
「中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)」は、中西部太平洋における高度回遊性魚類(マグロ、カツオ、カジキ類)資源の長期的な保存及び持続可能な利用を確保することを目的とした委員会です。北小委員会は、主に北緯20度以北の水域に分布する資源(クロマグロ、ビンナガ、メカジキ)の保存管理措置について本委員会に勧告を行うWCPFCの下部組織です。
WCPFC:Western and Central Pacific Fisheries Commission
2.日時・場所
日時:平成22年9月7日(火曜日)から10日(金曜日)まで
場所:ヒルトン福岡シーホーク(福岡県福岡市中央区地行浜2-2-3)
3.出席者
参加国等:日本、韓国、米国、カナダ、クック諸島、フィリピン、バヌアツ、台湾(中国は欠席)
我が国出席者:宮原水産庁審議官(代表・北小委員会議長)、神谷同国際課漁業交渉官他、水産庁、(独)水産総合研究センター遠洋水産研究所及び関係業界
4.主な結果
(1)北資源に関する保存管理措置
クロマグロ
漁獲圧(特に未成魚)を2002年~2004年の水準よりも引き下げるべきとの科学委員会(ISC*)による資源評価結果に従い、以下を内容とする保存管理措置の勧告案が取りまとめられたが、韓国は、今回の北小委員会での受け入れを留保したため、北小委員会としての合意は、12月に開催される「第7回 WCPFC年次会合」まで持ち越されることとなった。
(ア)2011年及び2012年において、沿岸の零細漁業(ひき縄等)を除き、クロマグロを漁獲する努力量は2002-2004年水準よりも低く保たなければならない。またこの措置を取るに当たり、未成魚(0-3才)の漁獲量を2002~2004年水準よりも減少させなければならない。
(イ)これらの措置は2012年に再検討される。
ビンナガ
来年の科学委員会(ISC)における資源評価の結果に従って、来年、現行の保存管理措置(現状の漁獲努力量を増加させない)の検討を行うこととなった。
メカジキ
資源状態が健全であるとの結果を受けて、保存管理措置の導入についての議論は行われなかった。
(2) その他の資源に関する保存管理措置
カツオ
北上群のカツオ来遊量の減少について、北小委員会として、本委員会に対し懸念を表明するとともに、保存管理措置の考慮にこれを反映するよう求めることとなった。
(3)2011年の北小委員会の開催
来年9月に日本で開催することが合意された。
*ISC:International Scientific Committee for Tuna and Tuna-like Species in the North Pacific Ocean
お問合せ先
資源管理部国際課
担当者:山本、梶脇
代表:03-3502-8111(内線6745)
ダイヤルイン:03-3502-8459
FAX:03-3502-0571