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漁協の販売事業における取組事例 NEWアイコン

  各地の漁協では消費地との直接取引、ブランド化による付加価値など多様な取組が展開されています。水産政策の改革の一貫として「漁業法等の一部を改正する等の法律」(平成30年法律第95号)により水産業協同組合法の一部が改正され、漁協の役割として漁業者の所得向上が明記されるとともに、漁協の理事に販売の専門能力を有する方を1人以上登用していただくこととなりました。漁業者の所得向上を実現するためには、漁協の販売事業の強化が重要です。
  当ページではより多くの漁協にチャレンジしていただくため、様々な取組事例を紹介します。(令和6年度更新)

  1. 一覧表(PDF : 172KB)
  2. 取組事例一括ダウンロード(参考資料添付なし)(PDF : 2,299KB)

各都道府県における販売事業取組事例


都道府県

漁協名 取組のタイトル 漁協の概要(令和4事業年度)
北海道 歯舞漁協
(はぼまい)
時代の変化に対応、総合漁協としての販売戦略(PDF : 1,379KB) 「昆布しょうゆ」発祥の地、コンブのふる里歯舞
豊潤な海洋の恵みが肉厚のその身にぎっしりと詰まった「歯舞昆布」は、数あるコンブのなかでも特に上質品と称されています。豊かな潮流と厳寒な海に育てられ、ビタミン・ミネラル・ヨードをたっぷり含んだ奥深い味わいが特徴。昆布しょうゆを最初に世に送り出した漁協でもあります。

(1) 組合員数:正組合員403名
(2) 役職員数:役員13人、職員65人
(3) 主要漁業:昆布、秋さけ定置、さんま、かれい刺網、うに漁業など
(4) 販売事業取扱高:8,476百万円
北海道 長万部漁協
(おしゃまんべ)
長万部の2大名産が合体!「ホタテ毛がに焼売」(PDF : 152KB) 北海道の南西部、海の幸に恵まれた噴火湾に面した漁協。前浜で獲れたホタテ貝、毛ガニといった道産食材をふんだんに使い、丹精込めて手作りにこだわった「ホタテ毛ガニ焼売」を開発するなど魅力的な商品を販売している漁協です。

(1) 組合員数:正組合員143名
(2) 役職員数:役員11人、職員23人
(3) 主要漁業:ホタテガイ養殖、サケ、ケガニ
(4) 販売事業取扱高:5,839百万円
青森県 小川原湖漁協
(おがわらこ)
高付加価値化・ブランド力向上と積極的な販路拡大(PDF : 116KB) 青森県東部に位置する小川原湖漁協。
県内最大の汽水湖で、水産資源が豊富なことから「宝湖」とも呼ばれる小川原湖で、全国有数の生産量を誇るシジミ、シラウオ、ワカサギなどが水揚げされている。資源管理に努め、またシジミのブランド化に取り組んでいる。

(1) 組合員数:正組合員 174人
 (2) 役職員数:役員 12人、職員 9人
 (3) 主要漁業: 「ジョレン」によるシジミ漁、船曳網など
 (4) 販売事業取扱高:594百万円
 千葉県 銚子市漁協
(ちょうしし)
高度衛生管理、輸出促進等による産地間競争力の強化(PDF : 289KB) 千葉県北東部に位置する銚子市漁協。
銚子市沖合では、北上する黒潮と南下する親潮が接することにより日本有数の好漁場が形成されており、12年連続日本一(令和4年)の水揚量を誇る銚子漁港を中核に、水産物流通・加工拠点が形成されている。

(1) 組合員数:正組合員136人
(2) 役職員数:役員12人、職員87人
(3) 主要漁業:まき網、底曳網、さんま棒受網、大目流網、小型漁船漁業など
(4) 販売事業取扱高:25,539百万円
静岡県 南駿河湾漁協
(みなみするがわん)
特産サワラのブランド化による魚価向上の取組(PDF : 1,029KB) 静岡県中部の最南端、御前崎市を中心とし、平成25年に御前崎・地頭方・相良・吉田町の4つ漁協が合併して誕生した南駿河湾漁協。
太平洋近海、駿河湾の湾口から湾内、西に広がる遠州灘に掛けて漁場が広がっており、近海カツオ・シラス・キンメを中心に多彩な魚が水揚げされている。

(1) 組合員数:正組合員346人
(2) 役職員数:役員12人、職員28人
(3) 主要漁業:中型まき網、大型定置網、イセエビ刺網、魚類養殖、青のり養殖など
(4) 販売事業取扱高:百万円
 三重県  三重外湾漁協
(みえがいわん)
移動販売車による朝獲れ鮮魚の直接販売(PDF : 191KB) 三重県南部の太平洋(熊野灘)面した場所に位置する三重外湾漁協。
志摩市、南伊勢町、大紀町、紀北町及び尾鷲市の2市3町に跨る県内最大の合併漁協。英虞湾や五ヶ所湾などの地形を活かした魚類・真珠・青のり養殖業や海女漁業、県のさかなであるイセエビを対象とした刺網漁業、中型まき網やかつお一本釣りなどの漁船漁業、ブリなどを対象とした定置漁業など、多様な漁業が営まれている。直販事業だけでなく、定置網をはじめとした自営漁業や介護事業など幅広く事業展開している。

(1) 組合員数:正組合員1,913人
(2) 役職員数:役員20人、職員177人
(3) 主要漁業:中型まき網、大型定置網、イセエビ刺網、魚類養殖、青のり養殖など
(4) 販売事業取扱高:2,227百万円
 滋賀県  西浅井漁協
(にしあざい)
湖魚のPRや販売方法の工夫により、漁業者の収入アップを図る取組み(PDF : 122KB) 滋賀県沿湖出資漁協では最北に位置する西浅井漁協。
コアユ、スジエビ、ビワマス、ニゴロブナなど琵琶湖の魚貝類が水揚げされている。
漁協や地元の道の駅等を通じて、湖魚等を消費者に直接販売し、漁業者の収入向上につなげる取組を実施。

(1) 組合員数:正組合員24人
(2) 役職員数:役員8人、職員1人
(3) 主要漁業:中型まき網、大型定置網、イセエビ刺網、魚類養殖、青のり養殖など
(4) 販売事業取扱高:2,493百万円
 兵庫県  但馬漁協
(たじま)
規格外の漁獲物を使用した魚醤の開発(PDF : 1,975KB) 兵庫県北部の日本海側に位置し、豊岡市及び美方郡香美町の1市1町に跨がる但馬漁協。
主に、松葉ガニ(ズワイガニ)や香住ガニ(ベニズワイガニ)をはじめ、ハタハタ、カレイ、ホタルイカ、甘エビ(ホッコクアカエビ)、スルメイカなどが水揚げされている。

(1) 組合員数:正組合員426人
(2) 役職員数:役員12人、職員100人
(3) 主要漁業:沖合底びき網漁業、べにずわいがにかご漁業、イカ釣り漁業
(4) 販売事業取扱高:6,890百万円
 山口県  山口県漁協
(やまぐちけん)
大都市圏の高級居酒屋チェーン店への県水産物の直販体制構築(PDF : 120KB) 平成17年から平成18年にかけ、県下46漁協が合併、及び県漁連・信漁連の事業を統合してできた県域漁協。
三方が日本海、響灘及び瀬戸内海と3つの海に開かれており、四季をつうじて多彩な魚介類が水揚げされている。

(1) 組合員数:正組合員2,522人
(2) 役職員数:役員20人、職員313人
(3) 主要漁業:中型まき網、定置網、小型底びき網、さし網・建網など
(4) 販売事業取扱高:4,333百万円
 福岡県  糸島漁協
(いとしま)
直販所やカキ小屋の開設等販路拡大と付加価値向上(PDF : 729KB) 福岡県の北西部、糸島半島に位置する糸島漁協。主にマダイ、サワラ、アワビ等が漁獲され、中でも天然マダイは日本有数の産地となっている。
漁船漁業とカキ養殖業を組み合わせる経営モデルと大都市近郊にある立地を生かした漁業経営の向上に取り組む。また、ハマグリの徹底した資源管理など、水産資源の有効利用にも力を注いでいる。

(1) 組合員数:正組合員296人
(2) 役職員数:役員21人、職員28人
(3) 主要漁業:二双吾智網、一双吾智網、一本釣り、カキ養殖など
(4) 受託販売取扱高:2,138百万円
佐賀県  佐賀県有明海漁協
(さがけんありあけかい)
評価基準を設定したブランド「佐賀海苔(R)有明海一番」(PDF : 1,190KB) 佐賀県南部の有明海沿岸に位置する全18漁協が平成19年度に合併した佐賀県有明海漁協。
海苔の生産枚数、生産金額ともに平成15年度から19年連続の日本一を達成。また、高級寿司ネタのコハダ、有明海特産のムツゴロウ、ワラスボ、その他タイラギ、カキ、アゲマキ、サルボウ、ウミタケ、アサリ、ガザミが主な魚介類。

(1) 組合員数:正組合員1,726人
(2) 役職員数:役員12人、職員150人
(3) 主要漁業:海苔養殖、貝類養殖、潜水器漁業
(4) 販売事業取扱高:17,049百万円
長崎県   諫早湾漁協
(いさはやわん)
養殖アサリ・マガキのブランド化等(PDF : 348KB) 有明海諫早湾を囲む小長井町漁協、瑞穂漁協、国見漁協が令和2年に合併。
主にコノシロ、カレイ類、ボラ類、スズキ類、エビ類が漁獲されており、また、栄養豊富な海域で餌生物も多く、アサリやカキの養殖が盛ん。

(1) 組合員数:正組合員119人
(2) 役職員数:役員17人、職員8人
(3) 主要漁業:アサリ養殖、カキ養殖、刺網、定置網漁業など
(4) 販売事業取扱高:329百万円
長崎県 豊玉町漁協
(とよたまちょう)
赤ムツ鮮度管理の徹底とPRによる単価向上等(PDF : 360KB) 国境の島対馬の中部に位置し、東に玄界灘、西に対馬海峡、南に浅茅湾を臨む。
スルメイカ、ケンサキイカ、アナゴ、ヨコワ、ブリ、アカムツ、クエ、アジなど多彩な魚が水揚げされており、クロマグロや真珠の養殖も盛んである。

(1) 組合員数:正組合員253人
(2) 役職員数:役員13人、職員22人
(3) 主要漁業:いか釣、曳縄、採介藻、小型定置網、あなごかご、魚類及び真珠養殖など
(4) 販売事業取扱高:2,280百万円
熊本県  天草漁協
(あまくさ)
「天草版」稼げる拠点販売の構築(PDF : 198KB) 熊本県の南西部に位置し、天草全島の大半を占める天草漁協。
周りを有明海、八代海、天草西海に囲まれ、海域特性に応じて、様々な漁業が営まれている。
この特徴ある漁場を強みに、豊かな水産資源を用いた ”天草版”稼げる拠点販売の構築に向け、限られた資源を地域全体で連携して活用することにより水産物の高付加価値化、流通体制の強化を進める。

(1) 組合員数:正組合員1,348人
(2) 役職員数:役員23人、職員122人
(3) 主要漁業:まき網、棒受網、底引き網、定置網、刺し網、魚類養殖など
(4) 販売事業取扱高:5,311百万円
熊本県 河内漁協
(かわち)
漁協と生産者が一体となり有明海産河内海苔の付加価値アップ(PDF : 225KB) 熊本市の北西部に位置する有明海に面した河内漁協。
熊本県の海苔生産量の約2割を占める海苔養殖業が基幹漁業である。

(1) 組合員数:正組合員63人
(2) 役職員数:役員11人、職員5人
(3) 主要漁業:のり養殖など
(4) 販売事業取扱高:2,322百万円
大分県 大分県漁協
(おおいたけん)
かぼすブリの生産・販売体制の構築(PDF : 758KB) 豊後水道や周防灘に面し、九州北東部に位置する、県一漁協である大分県漁協。
県北域では、広大な干潟域でのアサリを中心とした採貝漁業や、車エビ、タチウオ、アジ、サバなどを対象とした漁船漁業などが行われ、また、県南域では、リアス式海岸特有の地形を利用したブリ、クロマグロなどの魚類養殖業が盛ん。

(1) 組合員数:正組合員2,540人
(2) 役職員数:役員15人、職員251人
(3) 主要漁業:まき網漁、船びき網漁、マグロはえ縄漁、小型底びき漁など
(4) 販売事業取扱高:13,703百万円
宮崎県 南郷漁協
(なんごう)
地域観光業の新たな拠点となる漁協直営事業(PDF : 1,032KB) 宮崎県南部、漁獲量日本一を誇るかつお一本釣り船団の母港、目井津港にある南郷漁港。
かつお船は、魚の群れを追って北へ南へ移動するため、地元水揚げは大型定置網によるものが7割を占める。主な魚種は、ブリ、サワラ、シイラ、サバ類、マアジなどで、他にも曳縄で漁獲されるキハダマグロやカツオ、磯建網で捕れるイセエビと年間200種類程度の魚が市場に並ぶ。
また最近では、イワガキやワカメの養殖にも取り組みはじめる漁業者も出てきた。

(1) 組合員数:正組合員188人
(2) 役職員数:役員10人、職員52人(嘱託、非常勤、パート等含む)
(3) 主要漁業:かつお一本釣り、まぐろ延縄、定置網、曳縄、磯建網
(4) 販売事業取扱高:1,388百万円



資材の価格低減や品質向上に向けた取組事例

  漁連、県一漁協に聞き取りを行った資材の価格低減や品質向上に向けた取組事例を紹介します。

資材の価格低減や品質向上に向けた取組事例(PDF : 101KB)

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