水産庁公式ブログ「アワビのステーキ食べてみたいよね」2022年8月
【8月23日 サメの骨~私の秘蔵コレクション~】
みなさん、サメの骨を見たことはありますか?
実は、サメは「軟骨魚類」という、人間でいえば耳や鼻にあるあのコリコリとした軟骨で全身の骨格が形成されています。
私はそんなサメの魅力にはまって、サメの骨格標本を作製していた時期がありました。
今回は私の秘蔵コレクションを紹介したいと思います!
〇フトツノザメ
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提供:沼津港深海水族館 | |
深海性のサメで骨格を見ると鼻が大きく出張っています。
しかし、名前の由来は頭のとんがりではなく背びれに大きな太いとげがあることだそうです。
ちなみに、以前ナゲットにして食べてみましたが、鶏肉みたいでおいしかったですよ。
〇ナヌカザメ
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提供:沼津港深海水族館 |
このサメは生命力が強く、陸にあげても七日(なぬか)間生きるほど強いことが名前の由来だそうです。
この大きな口で小型の魚類を捕食しています。
大きな口をしていますが、人を襲うことはないそうです。
〇シュモクザメ
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英名で「ハンマーヘッドシャーク」とも言う、頭についているハンマーや撞木(しゅもく)※の形をした大きな突起が特徴のサメです。
この大きな突起にはロレンチーニ器官という電気を感知する器官が詰まっており、
この突起を使って餌生物の発する微弱な電流を感じとって捕食します。
余談ですが、シュモクザメは頭の構造が複雑で、私は肉を取り除くのに3日かかりました・・・。
※撞木(しゅもく)・・・鐘などを打ち鳴らす丁字形の棒のこと。
サメの頭を手に入れるのは難しいと思いますが、骨格標本は食べるときに捨ててしまう魚の頭などでも作ることができます。
非常に根気が必要ですが、煮込んだり、土に埋めたり、様々な方法で作ることができます。
興味のある方、夏休みの自由研究に頭を抱えている方、作ってみてはいかがでしょうか。
【8月19日 浜でがんばる方々の動画をつくりました!】
みなさん、全国600弱の地区で取り組まれている「浜プラン」をご存知でしょうか?
「浜プラン」は、漁業者自らが中心となり、地域漁業の課題を乗り越え、様々な創意工夫を凝らしながら
地域一体となって漁業所得の向上を目指す取り組みです。
「浜プラン」の取り組みを多くの方に知ってもらうために、全国各地の優れた取り組みを
農林水産省の公式YouTubeチャンネル「maffchannel(マフチャンネル)」で紹介しています。
今回新たに
➀山口県「下関おきそこ地域水産業再生委員会」と
➁東京都「母島地域水産業再生委員会」の紹介動画を公開しました!
ぜひ、ご覧ください!
【浜プラン】アンコウ水揚量日本一!最先端ICT技術も導入した取組紹介【下関おきそこ】
➀山口県「下関おきそこ地域水産業再生委員会」では、
ICT技術を活用した操業効率化や労働環境改善に取り組んでいます。
また、下関漁港が水揚量日本一であるアンコウをブランド化し、魚価向上につなげています。
【浜プラン】魚箱の工夫で鮮度向上、島内需要に応え地産地消も促進した取組紹介【母島】
➁東京都「母島地域水産業再生委員会」では、
島外への出荷方法を工夫することで高鮮度化や魚価向上につなげています。
また、一般家庭などでも取り扱いやすいよう、切り身等に加工することで地産地消を推進しています。
〇浜プランについてはこちらから→https://www.jfa.maff.go.jp/j/bousai/hamaplan.html
【8月12日 漁業取締船「東光丸」を取材してきました】
長期外航を控えた水産庁の漁業取締船「東光丸(とうこうまる)」の取材に行ってきました!(取材日:5月31日)
早速船内へ入ってみます!
感染対策もばっちりです。
サロンの様子
さっそく船長と首席一等航海士のお二人にお話しを伺っていきましょう。
Q.東光丸の特徴は?
A.東光丸は平成8年に就航しました。
建造当時は漁業取締船としては最大でしたが、照洋丸の取締船への転用、鳳翔丸の竣工で現在は取締船の中では3番目の大きさとなっています。
我が国周辺国との漁業協定締結前は、遠洋海域で操業する日本漁船が多くいたため外航も多く、
シドニー(オーストラリア)やバルセロナ(スペイン)に寄港したこともありました。
漁業協定締結後は外航が激減しました。
Q.乗組員は水産系の学校卒業者が多いのでしょうか?
A.乗組員は担当により、甲板部・機関部・無線部・司厨部の4つに分かれます。
水産系学校の卒業生が多いですが、司厨部は調理師専門学校の卒業者なども活躍しています。
インタビューを受ける船長
Q.船長として、何に一番気を遣われているのでしょうか?
A.船はどの部署が欠けてもうまく動きません。乗組員が目的意識を一つにして、厳しいながらも楽しく過ごせる職場にできるよう、
積極的にコミュニケーションをとるようにしています。
Q.船内の楽しみの一つに食事があると聞いていますが、東光丸ではどのような食事が出ますか?
A.和洋中すべて提供されます。とてもおいしいです。
アレルギー等の事情がない限り船長含め全員同じメニューです。
司厨長がメニューを決め、出港までに食材の準備をします。
揺れる船内で毎食提供してくれる司厨部にはとても感謝しています。
食堂の様子
Q.海上自衛隊のように船ごとに異なるカレーはあるのでしょうか?
A.カレーの味は司厨長それぞれで、どの司厨長も美味しいカレーを作ってくれます。
水産庁ではカレーの曜日は決まっていません。入出港日の昼食に出ることが多いです。
私の憶測ですが、人数変更にも柔軟に対応できることと、食材等の積み込みがあり調理時間が少なくなっても対応できるからではないでしょうか。
Q.船内生活で気をつけていることを教えてください。
A.航海中は陸上のように歩くことが少ないので、運動不足にならないよう気をつけています。
また、いつ長時間の事案対応になるか分からないので、休めるときには休むようにしています。
取締海域での睡眠時間は、合計5時間取ることができれば良いほうです。
個人部屋の様子
個室内にはテレビ、冷蔵庫、洗面台があり、自由に使用することができます。ただし、水の使用には制限があります。
Q.職場と生活の場が同じ中で、気持ちの切り替え方は?
A.船長は船の総責任者なので、何かあればいつでも(シャワー中でも)連絡が入ります。取締海域であればなおさらです。
時間が取れるようであれば自室で音楽を聴いたりしてリラックスするよう心がけています。
乗組員だけでなく、その家族も背負っているので、無事に入港した後の一服が至福のひとときです。
Q.漁業取締りに対する船長のモットーは?
A.違法操業をさせないための抑止や環境作りでしょうか。抑止では先手を打つ対応を行うようにしています。
また、厳しい対応を行う場合には乗組員の協力と技術が不可欠なので、訓練も実施しています。
若手乗組員のスキルアップが課題と考えています。
ブリッジの様子
Q.数年ぶりに外航が予定されているとお聞きしました。
A.NPFC(北太平洋漁業委員会)の取締りのため外航が予定されています。
今回はホノルルを寄港地とするため、取締海域での滞在日数の増加が期待できます。
また、外航では様々な手続きや知識が必要とされており、それらのスキルアップにもつながると思っています。
~番外編~
食堂の壁にたくさん飾ってあるエンブレム
船上でレセプションを行ったり、外国に寄港したりした際、現地の船とエンブレムを交換するそうです。
アメリカ海保など、様々な国のものがあります。
外航が多い東光丸ならではですね。久しぶりの外航でこのエンブレムが増えるのか気になります。
東光丸の皆さん、お忙しい中取材にご協力いただき、ありがとうございました!!
【8月2日 ギョギョギョ!】
このたび、こども霞が関見学デーの一環としてさかなクンを講師としてお招きし、おさかな教室を開催することになりました!
さかなクンがイラストを描きながら楽しく魚についての解説を行います。
下記URLでライブ配信&アーカイブ配信(8月10日まで)予定です。
是非ご視聴ください!
ライブ配信日時:8月4日(木曜日)16時00分~16時30分
配信URL:https://www.youtube.com/watch?v=9UKLnZ-QPNM
【8月2日 こども霞が関見学デー「マフ塾」開催中!】
令和4年度「こども霞が関見学デー」の一環として、夏休みの自由研究にも役立つ数多くのプログラムを掲載した特設webサイト「マフ塾」がオープンしています!
マフ塾:https://www.maff.go.jp/j/kids/kodomo_kasumi/2022/index.html
水産庁からは、以下6つのwebコンテンツを掲載しています!
子どもはもちろん、大人も楽しく学べるコンテンツになっています。
是非ご覧ください!!
お問合せ先
漁政部漁政課広報班
担当者:松田、高野、若山
代表:03-3502-8111(内線6505)
ダイヤルイン:03-3502-7987