プレスリリース
国際原子力機関(IAEA)によるALPS処理水に係る海洋モニタリングに関する報告書の公表
国際原子力機関(IAEA)では、令和4年度から、ALPS処理水の取扱いに関する安全性レビューの一環として、ALPS処理水に係る水産物や海水のモニタリングの信頼性を裏付けるための分析機関間比較(*ILC)を実施しています。
今般IAEAが、令和5年度実施(**)の結果に関する報告書を公表しましたので、お知らせします。
*ILC(Interlaboratory Comparison)
放射能を分析する機関が、試料の採取から分析までの過程において同一の試料を用いて放射能の測定及び分析結果の比較を行い、放射能測定方法の適切さを確認するもの。
**令和5年10月11日付けプレスリリース「国際原子力機関(IAEA)との共同事業の一環として実施する水産物試料採取について」
1.概要
今回公表された報告書は、令和5年10月に我が国とIAEAが東京電力福島第一原子力発電所周辺の福島県沖水産物を共同で採取し、IAEAが我が国分析機関による前処理から分析までの状況を確認した後に、試料を参加各国及びIAEAの分析機関(IAEAの選出によりカナダ、韓国及び中国の分析機関が参加)がそれぞれ分析し、その結果についてIAEAが比較評価を行ったものです。
同報告書では、ALPS処理水に係るトリチウムの分析などについて、日本の分析機関の試料採取方法は適切であり、かつ、参加した日本の分析機関が高い正確性と能力を有していると評価しています。
2.報告書の公表
報告書(原文)は以下の資料をご覧ください。
https://www.iaea.org/sites/default/files/25/03/second-interlaboratory-comparison-on-the-determination-of-radionuclides-in-the-marine-environment-200325.pdf
<添付資料>
報告書概要(仮訳)(PDF : 466KB)
3.参考
なお、東京電力福島第一原子力発電所事故に係る海洋モニタリングのILCは、平成26年から実施されており(水産庁は平成27年度から水産物の試料採取等を担当)、直近の結果は今年1月6日に報道発表しています。
令和7年1月6日付けプレスリリース「国際原子力機関(IAEA)による海洋モニタリングに関する報告書の公開」
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