プレスリリース
水産庁/「全米熱帯まぐろ類委員会(IATTC)第87回会合(年次会合)」の結果について
平成26年7 月14 日(月曜日)から18 日(金曜日)まで、リマ(ペルー共和国)において、「全米熱帯まぐろ類委員会(IATTC)第87回会合(年次会合)」が開催され、東部太平洋のまぐろ資源の保存管理措置につき議論が行われました。
1.全米熱帯まぐろ類委員会(IATTC)について
「全米熱帯まぐろ類委員会(IATTC*)」は東部太平洋のかつお・まぐろ類資源の持続的利用を目的とする地域漁業管理機関です。
* IATTC: Inter-American Tropical Tuna Commission
2.開催日程及び場所
日程:平成26 年7 月14 日 (月曜日) から18 日 (金曜日)
場所:リマ (ペルー共和国)
3.参加国・地域
日本、韓国、米国、カナダ、EU、中国、フランス、コスタリカ、パナマ、エルサルバドル、グアテマラ、エクアドル、メキシコ、ニカラグア、バヌアツ、ベネズエラ、ベリーズ、台湾、ペルー、コロンビア、キリバス(19ヶ国+EU、台湾)
4.我が国出席者
神谷 崇 (こうや たかし) 水産庁 資源管理部参事官(政府代表)ほか、水産庁、外務省、独立行政法人 水産総合研究センター及び関係業界の関係者
5.結果概要
(1) 太平洋クロマグロの保存管理措置について
我が方より、本年2月の北太平洋まぐろ類国際科学委員会(ISC)の資源評価結果を踏まえ、(ア)未成魚(30キログラム未満)の漁獲の2002-2004年平均実績からの半減(3,770トン→1,885トン)及び、(イ)大型魚の漁獲の現状維持(1,549トン)を提案しましたが、メキシコの反対により合意には達しませんでした。引き続き、日・米・メキシコで協議をし、今年10月頃を目途に結論を出すこととなりました。
我が方からは、日本は、ISCの資源管理勧告に基づいた措置が中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)で採択されるように努めるとともに、この勧告に基づかず漁獲された太平洋クロマグロにどのような対応が可能か、国内で検討を始めたい旨発言しました。
*現行の太平洋クロマグロの保存管理措置(2014年)
・5000トンの漁獲枠
(2)メバチ・キハダの保存管理措置について
現行の保存管理措置の継続が合意されました。
*現行のメバチ・キハダの保存管理措置 (2014年)
・まき網漁業:62日間の全面禁漁。沖合特定区での1ヶ月間禁漁。
・はえ縄漁業:国別メバチ漁獲枠の設定(我が国漁獲枠は32,372トン)
(3)2015年の年次会合はグアヤキル(エクアドル共和国)で開催する予定です。
6. 条約水域における我が国漁船の操業状況
はえ縄漁船約90隻が、メバチ12,463トン、キハダ3,203トンを漁獲(クロマグロの漁獲はない)。
7.その他
(参考)
平成26年7月11日付けプレスリリース「全米熱帯まぐろ類委員会(IATTC)第87回会合(年次会合)」の開催について」
お問合せ先
資源管理部国際課
担当者:富永、橘田
代表:03-3502-8111(内線6745)
ダイヤルイン:03-3502-8459
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