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プレスリリース

「中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)第10回北小委員会」の結果について

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平成26年9月4日
水産庁

平成26 年9 月1 日(月曜日)から4 日(木曜日)まで、福岡県福岡市において「中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)第10 回北小委員会」が開催されました。
その結果、太平洋クロマグロの保存管理措置については、我が国が提案していた未成魚漁獲量を半減することについて合意されました。

1.中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)北小委員会について

中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC *1)は、中西部太平洋における高度回遊性魚類(マグロ、カツオ、カジキ類)資源の長期的な保存及び持続可能な利用を目的とした委員会です。
北小委員会は、主に北緯20 度以北の水域に分布する資源(太平洋クロマグロ、北太平洋ビンナガ、北太平洋メカジキ)の資源管理措置について本委員会に勧告を行うWCPFCの下部組織です。
*1 WCPFC:Western and Central Pacific Fisheries Commission

2.開催日程及び場所

日程:平成26 年9 月1 日(月曜日)~4 日(木曜日)
会場:THE LUIGANS SPA&RESORT
所在地:福岡県 福岡市 東区 西戸崎18-25

3.参加国・地域等

日本、韓国、米国、カナダ、クック諸島、バヌアツ、台湾等

4.我が国出席者

遠藤 久 水産庁 資源管理部 審議官、宮原 正典 農林水産省顧問(北小委員会議長)ほか、水産庁、外務省、経済産業省、独立行政法人 水産総合研究センター及び関係業界の関係者

5.結果概要

(1) 北小委員会対象資源に関する保存管理措置

・太平洋クロマグロ

平成26年4月に公表された北太平洋まぐろ類国際科学委員会(ISC *2)の資源評価結果を受け、我が国が提案した未成魚漁獲量の2002年~2004年平均からの50%削減が議論され、以下のとおり合意に達し、12月の本委員会での採択に向けて勧告されることとなりました。

(ア) 歴史的最低水準付近にある親魚資源量(約2.6万トン)を2015年からの10年間で歴史的中間値(約4.3万トン)まで回復させることを当面の目標とする。

(イ) 30キログラム未満未成魚の漁獲量を2002-04年平均水準から半減させる(WCPFC全体で9,450トンから4,725トン、うち我が国が8,015トンから4,007トンに削減)。

(ウ) 30キログラム以上の大型魚の漁獲量を2002-04年平均水準から増加させないためのあらゆる可能な措置を実施する(WCPFC全体で6,591トン、うち我が国は4,882トン)。

(エ) 各国は、未成魚漁獲削減を含む本保存管理措置の効果的な実施について協力する。

(オ) さらに、資源回復後の長期的な資源管理方針を2015年、2016年の小委員会で策定する。

*2 ISC:International Scientific Committee for Tuna and Tuna-like Species in the North Pacific Ocean

 

・北太平洋ビンナガ

資源状態が健全であるとのISCの資源評価結果が確認され、さらに、予防的な管理の枠組み(*3)が合意されました。

*3 親魚資源が約14万トン(漁業が無いと仮定して推定した現在の資源量の20%)を下回らないよう漁業を管理していく。

 

・北太平洋メカジキ

資源状態が健全であるとのISCの資源評価結果が確認されました。

 

(2) 2015年の北小委員会の開催地

日本で開催することが合意されました。

6.参考

平成26年8月29日付けプレスリリース「中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)第10回 北小委員会」の開催について

https://www.jfa.maff.go.jp/j/press/kokusai/140829.html

お問合せ先

資源管理部国際課
担当者:国際協定第2班 富永、福釜
代表:03-3502-8111(内線6745)
ダイヤルイン:03-3502-8459
FAX:03-3504-2649