このページの本文へ移動

水産庁

メニュー

プレスリリース

「2016年度新南極海鯨類科学調査」の実施について

  • 印刷
平成28年11月18日
水産庁

平成28年11月18日(金曜日)、南極海における鯨類科学調査(新南極海鯨類科学調査計画(NEWREP-A))の実施に向けて、調査船団が出港します。

1.調査の目的

本調査は、南極海におけるクロミンククジラのより精緻な捕獲枠の算出並びに南極海生態系の構造及び動態の研究を目的として、昨年度から実施されているものです。
本調査は、国際捕鯨取締条約第8条に基づき、農林水産大臣の許可を受けて実施されます。

2.調査実施主体

一般財団法人  日本鯨類研究所

3.調査期間

平成28年11月18日(金曜日)から平成29年3月下旬まで(予定)

4.調査海域

南極海

5.調査内容

(1)捕獲調査
  ア 対象鯨種 クロミンククジラ
  イ 捕獲頭数 333頭
  ウ 内    容 体長・重量の測定、年齢、性成熟度等の生物学的情報の収集等を実施。
(2)非致死的調査
資源量推定のための目視調査、バイオプシー(皮膚標本)(注)の採取、海洋観測等、これまでの調査で実施してきた非致死的調査を継続するとともに、非致死的調査手法の実行可能性・有用性を検証。
 (注)DNA等を解析するため、鯨の表皮の一部を採取するもの。
(3)餌生物資源量調査
計量魚群探知機を活用した簡易なオキアミ資源量調査を実施。

6.調査船

・調査母船「日新丸」(8,145トン、江口船長以下104名)
・目視採集船「勇新丸」(724トン、阿部船長以下18名)
・目視採集船「第二勇新丸」(747トン、大越船長以下19名)
・目視採集船「第三勇新丸」(742トン、葛西船長以下20名)
・目視専門船「第七開洋丸」(649トン、五十嵐船長以下24名)

7.安全対策

反捕鯨団体シー・シェパードは、今年度、我が国の新南極海鯨類科学調査に対する妨害を行うと発表しています。
これに的確に対応するため、以下の安全対策を講じます。
(1)水産庁監視船を、昨年度に引き続き今年度も派遣します。
(注)水産庁監視船の詳細(隻数、船名、トン数、任務の具体的内容等)は、安全対策の実効性の確保や、調査船団の安全に万全を期するため、非公表とします。
(2)シー・シェパード船舶の旗国・寄港国等に対し、海上の安全確保のための実効的な措置を講じるよう引き続き働きかけを行っていきます。

8.参考

南極海における新たな鯨類調査計画の概要について

お問合せ先

資源管理部国際課

担当者:髙屋、森田(侑)
代表:03-3502-8111(内線6762)
ダイヤルイン:03-3501-3861