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プレスリリース

「平成30年度北西太平洋鯨類科学調査(太平洋側沿岸域調査)」の終了について

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平成30年10月5日
水産庁

「新北西太平洋鯨類科学調査計画(NEWREP-NP)」に基づき、太平洋側沿岸域で実施していた調査が、10月4日に終了しました。

1.調査の目的及び概要

本調査は日本沿岸域におけるミンククジラのより精緻な捕獲枠算出を目的として、実施しているものです。
なお、NEWREP-NP(計画期間:2017年から2028年まで)では、沿岸域調査として、太平洋沿岸域とオホーツク海側沿岸域でミンククジラの捕獲調査を実施することとしており、年齢情報等の生物学的情報の収集、胃内容物の餌生物種の同定・内容物量の測定等を行っています。
本調査は、国際捕鯨取締条約第8条に基づき、農林水産大臣の許可を受けて実施されるものです。

2.調査実施主体

一般社団法人 地域捕鯨推進協会
  調査総括 加藤 秀弘(一般財団法人 日本鯨類研究所顧問)
  調査団長 磯田 辰也(一般財団法人 日本鯨類研究所主任研究員)

3.調査期間

鮎川沖:平成30年4月5日(木曜日)~ 4月30日(月曜日)
八戸沖:平成30年5月4日(金曜日)~ 5月31日(木曜日)
釧路沖:平成30年9月5日(水曜日)~10月4日(木曜日)

4.調査海域

三陸から北海道にかけての太平洋側沿岸域
(宮城県石巻市鮎川港を中心とした沿岸域。その後、ミンククジラの回遊に合わせ、青森県八戸市八戸港、北海道釧路市釧路港を中心とした沿岸域。)

5.調査船

鮎川沖:標本採集船  4隻
八戸沖:標本採集船  5隻
釧路沖:標本採集船  5隻

6.結果概要

(1)捕獲調査
  ・捕獲頭数:ミンククジラ  80頭  (目標捕獲頭数  80頭)
    (うち鮎川沖で18頭、八戸沖で33頭、釧路沖で29頭)
  ・捕獲鯨の組成
      雄  49頭(平均体長6.34m(4.33m~7.81m))
      雌  31頭(平均体長5.64m(4.46m~8.10m))
  ・捕獲された個体の胃内容物(マイワシなどの餌生物)、年齢情報や性成熟情報等のデータを収集。
(2)目視調査による発見頭数
   ミンククジラ   117頭111群
   ザトウクジラ  113頭102群
   イワシクジラ    26頭12群
   ナガスクジラ   21頭13群
   マッコウクジラ  15頭8群
   ツチクジラ     6頭1群
   シャチ     109頭14群
(3)調査データの活用
  今回の調査で得られたデータは、今後、詳細な分析を行った上で、国際捕鯨委員会(IWC)科学委員会に報告されるなど、北西太平洋における鯨類資源の保存及び管理に資する科学的知見の蓄積・増進に役立てられます。

7.参考

・平成30年4月5日付けプレスリリース「平成30年度北西太平洋鯨類科学調査(太平洋側沿岸域調査)」の実施について
https://www.jfa.maff.go.jp/j/press/kokusai/180405.html
新北西太平洋鯨類科学調査計画(NEWREP-NP)の概要については、以下のURLで御覧になれます。
https://www.jfa.maff.go.jp/j/whale/index.html



お問合せ先

資源管理部国際課捕鯨室

担当者:髙屋、槇
代表:03-3502-8111(内線6762)
ダイヤルイン:03-3502-2443
FAX番号:03-3504-2649