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プレスリリース

令和4年度(2022年度)「南極海鯨類資源調査」を実施します

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令和4年12月5日
水産庁

我が国は、令和4年度においても、南極海における鯨類の非致死的調査である、「南極海鯨類資源調査(JASS-A)」を実施します。

1.背景

我が国は、国際捕鯨委員会(IWC(注1))脱退後も、国際機関と連携しながら科学的知見に基づく鯨類資源管理に貢献していくとの基本的な考えのもと、南極海における鯨類資源の持続的利用を目的とした非致死的調査を継続するものとして、令和元年度(2019年度)から「南極海鯨類資源調査(JASS-A)(注2)」を実施しています。
本調査では、これまで南極海における鯨類の資源量や系群構造等の推定に不可欠な科学的情報を幅広く収集しており、国際的な鯨類資源の管理に重要な役割を果たしています。また、IWC科学委員会においても、本調査の科学的有用性が確認されています。継続的な目視調査等により南極海における鯨類の資源量等の科学的データを把握・更新していくことは、南極海における鯨類資源の適切な管理にも貢献するものです。なお、本調査の調査結果は、IWC科学委員会等の国際機関に提供する予定です。

(注1)IWC:International Whaling Commission
(注2)JASS-A:Japanese Abundance and Stock-structure Surveys in the Antarctic

2.調査の目的

南極海における大型鯨類の資源量、分布、回遊及び系群構造等の推定

3.調査委託機関

指定鯨類科学調査法人(注3)一般財団法人日本鯨類研究所 
調査団長   磯田辰也(一般財団法人日本鯨類研究所)
その他、調査員7名が乗船予定。

(注3)鯨類の持続的な利用の確保に関する法律(平成29年法律第76号)第7条第1項に基づき、農林水産大臣が鯨類科学調査を適正かつ確実に行うことができると認めた法人。

4.航海期間

令和4年(2022年)12月5日(月曜日)から令和5年(2023年)3月13日(月曜日)まで(99日間)。
なお、海況や調査の進展等により、航海期間が変更される可能性があります。

5.調査海域

 南極海

6.調査船

 第二勇新丸(747トン)
 第三勇新丸(742トン)

7.調査内容

 目視調査、バイオプシー皮膚標本の採集(注4)、自然標識撮影(注5)、海洋環境測定等を通じて以下の情報を収集します。
  ・クロミンククジラ、シロナガスクジラ等の資源評価に関する情報
  ・非致死的手法による南極海の鯨類の生態・食性に関する情報
  ・南極海の海洋環境変動に関する情報

(注4)DNA等を解析するため、鯨の表皮の一部を採取するもの。
(注5)外見上の特徴(色、ひれの形状、傷跡等)により鯨の個体識別ができるようにするため、発見された鯨を撮影するもの。

お問合せ先

資源管理部国際課

担当者:飯田、門田
代表:03-3502-8111(内線6762)
ダイヤルイン:03-3502-2443