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水産庁

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プレスリリース

平成29年の外国漁船取締実績について

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平成30年2月20日
水産庁

我が国の排他的経済水域(EEZ)においては、ロシア漁船及び中国漁船が操業しているほか、多数の外国漁船がEEZ境界線の外側付近で操業しており、水産庁としては、これらが違法操業を行うことのないよう、漁業取締りを実施しています。
水産庁による平成29年の外国漁船への立入検査数は24件(前年86件)、拿捕件数は5件(前年6件)となりました。また、我が国EEZで発見された外国漁船によるものとみられる違法設置漁具の押収件数は24件(前年14件)となりました。
水産庁は、引き続き、違法操業が多発する水域・時期における重点的な取締りの実施や海上保安庁との連携等を通じて、我が国の漁業秩序を脅かす外国漁船の違法操業に厳正に対応してまいります。

1.我が国周辺水域における外国漁船の操業と取締りの目的

我が国の排他的経済水域(EEZ)には、ロシア等との二国間協定に基づき外国漁船が入漁し、操業を行っています。
水産庁では、こうした漁船に対して立入検査を行い、魚倉内の漁獲物、操業日誌、漁具等を確認することにより許可条件の遵守を確認しています。
また、多数の外国漁船が我が国のEEZ境界線の外側付近で操業しているため、我が国政府の許可なく我が国のEEZで操業を行うことのないよう、境界線付近で監視を行っています。

2.外国漁船に対する取締りの状況

(1)外国漁船による違法操業は、無許可操業や漁獲量の操業日誌への過小記載など、悪質化、巧妙化、広域化しています。水産庁としては、我が国周辺水域の水産資源の適切な管理を脅かす外国漁船の違法操業を根絶するため、外国漁船による違法操業の発生状況等を勘案し、特定の水域・時期に重点的に漁業取締船等を配備し対処するとともに、我が国EEZに入漁している外国漁船に対する立入検査や外国漁船が違法に設置した漁具の押収など、効率的かつ効果的な取締りを実施しています。
(2)平成29(2017)年の水産庁による外国漁船の取締実績は、立入検査数24件、拿捕件数5件、違法設置漁具(かにかご、刺し網等)の押収件数24件でした。
拿捕件数を国別にみると、韓国は1件(前年5件)で、はえ縄漁船による無許可操業でした。中国は4件(前年1件)で、その内訳は我が国EEZ内でのさんご船による無許可操業が1件、底びき網漁船による操業日誌に漁獲量を過小記載する操業日誌不実記載が3件でした。
立入検査数が減少した理由は、韓国との漁業交渉がまとまっておらず、平成28年7月から、我が国EEZでの二国間協定に基づく韓国漁船の操業ができなくなっているためです。
また、日本海の大和堆周辺水域で北朝鮮籍及び中国籍とみられる漁船による違法操業が増加傾向にあることから、我が国漁業者の安全を確保するため、漁業取締船を重点的に配備し、退去警告等の厳しい対応を行っています。日本海においては、外国漁船に対して延べ5,191件(平成29年)、退去警告等の対応をしました。
EEZ:Exclusive Economic Zone

取締実績表

(参考)水産庁による日本海における外国漁船に対する退去警告等の件数(延べ件数)
平成28年 平成29年
3,681 5,191





<添付資料>
(参考1)漁業取締現場写真(PDF : 501KB)
(参考2)平成29年日本海大和堆周辺水域における違法操業と対応状況(PDF : 454KB)

 

お問合せ先

資源管理部管理課

担当者:桑原、角町
代表:03-3502-8111(内線6670)
ダイヤルイン:03-3502-8437