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水産庁

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1 国内の資源管理の高度化

(1)適切な資源管理システムの基礎となる資源評価の精度向上と理解の醸成

ア 資源評価の精度向上と対象種の拡大

水揚情報の収集、調査船による調査、海洋環境と資源変動の関係解明、操業・漁場環境情報の収集等の資源調査を実施するとともに、資源評価の精度向上を図るため、人工衛星を用いた海水温や操業状況の解析、新たな観測機器を用いた調査等により情報収集体制の強化に取り組みました。

資源調査の結果に基づき、資源量や漁獲の強さ等の評価を行うとともに、マイワシ・マアジ・スケトウダラ・ズワイガニ・スルメイカの資源管理目標の案や目標とする資源水準までのプロセスを定める漁獲シナリオの案を提示しました。

資源評価対象種の拡大に向けては、関係都道府県との連携を強化しつつ、119種について資源調査を実施しました。

併せて、漁業協同組合(以下「漁協」という。)・産地市場から電子的に水揚情報を収集するための体制整備に向けた実証を行いました。

加えて、生産から流通にわたる多様な場面で得られたデータの連携により、資源評価・管理を推進するとともに操業支援等にも資する取組を推進しました。

さらに、データの利活用を適切かつ円滑に行うことを可能とするため、データポリシーの確立やデータの標準化に向けた検討を進めました。

イ 水産資源研究センターによる資源評価の実施と情報提供

国立研究開発法人水産研究・教育機構に新たに水産資源研究センターを設置し、独立性・透明性・客観性・効率性を伴う資源評価を実施するとともに、漁業関係者のみならず消費者も含めた国民全般が資源状況と資源評価結果等について共通の認識を持てるよう、これらの情報を理解しやすい形で公表しました。

(2)数量管理の推進

「漁業法等の一部を改正する等の法律」第1条に基づく改正後の漁業法(以下「改正漁業法」という。)の下、MSY(持続的に採捕可能な最大の漁獲量)を目標として資源を管理し、管理手法についてTAC(漁獲可能量)を基本とする新たな資源管理システムへの移行を進めました。

IQ(漁獲割当て)方式については、TAC対象魚種を主な漁獲対象とする大臣許可漁業において、準備が整ったものから順次、改正漁業法に基づくIQによる管理に移行し、令和5(2023)年度までにTAC魚種を主な漁獲対象魚種としている大臣許可漁業には、原則IQ管理を導入することとし、検討を進めました。

なお、これらの推進に当たっては、水揚地において漁獲量を的確に把握する体制整備の検討を進めました。

このほか、漁業許可等による漁獲努力量規制、禁漁期及び禁漁区等の設定を行うほか、都道府県、海区漁業調整委員会及び内水面漁場管理委員会が実施する沿岸・内水面漁業の調整について助言・支援を行いました。

(3)資源管理指針・計画体制の推進と資源管理協定への移行

資源管理指針・計画体制に基づく漁獲努力量削減の取組等を引き続き実施するとともに、科学的知見に基づく資源管理措置の検討や資源管理計画の評価・検証等、資源管理計画の高度化の推進等を支援しました。

こうした取組を継続しつつ、漁業者自身による自主的な資源管理をより効果的なものとするため、改正漁業法に基づく資源管理協定への移行を令和5(2023)年度までに完了することとしました。

(4)密漁対策の強化

重要な輸出品目であるナマコ等を含む沿岸域の密漁については、都道府県、警察、海上保安庁及び流通関係者を含めた関係機関との緊密な連携等を図るとともに、密漁品の市場流通や輸出からの排除に努めるなどの対策を実施しました。

また、財産上の不正な利益を得る目的による採捕が漁業の生産活動等に深刻な影響をもたらすおそれが大きい水産動植物(以下「特定水産動植物」という。)の採捕を原則として禁止し、違反した者に対する罰則を強化する規定を改正漁業法に盛り込み、省令で、アワビ、ナマコ等を特定水産動植物に指定しました。

お問合せ先

水産庁漁政部企画課

担当者:動向分析班
代表:03-3502-8111(内線6578)
ダイヤルイン:03-6744-2344
FAX番号:03-3501-5097